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「茂造の絆」レポ 前編

  今年もやって来ました、新喜劇とはまた違うガチの人情芝居、茂造特別公演シリーズ!

  「茂造の絆」と題された今回の公演は、何年か前に行った茂造シリーズのリメイク版。特に今年は茂しゃんの芸歴30周年のアニバーサリーイヤーなので、気合いが例年より入りまくっているようです。

   
    友人の計らいにより最前センター席で観劇できることになり、「必ず、大きめのタオルを用意してきてね」と前々から言われてきたのでそれをきちんと膝の上に置いて、ドキドキしながら待ち、夜7時いよいよ開幕。

  第一幕はいつも通りの新喜劇。茂造は旅館のスタッフとして、相変わらず鞄を蹴飛ばしたり平気で秘密をばらしたり、借金の取り立てに来たヤクザ森にぃに無茶ぶりしたりとやりたい放題。

  そんな茂造の態度が一変したのは、家族に反対され、さらには夢の達成を目前に、彼女が妊娠してしまい悩んでいるカップルを見たとき。
  それまでヘラヘラしていた笑みは消え、厳しい口調で「お前たち、本当に子供を育てる覚悟はあるのか!?簡単なもんじゃないんだぞ……お前たちになにかあったとき、傷つくのは子供なんだ!!それをわかっているのか!?」と問いかけてきます。

 
   これまで見たことの無い茂造の表情に戸惑う一同。
実は茂造には、我が子に関して、過去に、あまりにも切ない出来事があった……


   二幕からは時を遡り、詳しい時代設定は話されませんでしたが、恐らく30~40代くらいの茂造の過去が描かれます。

    茂造は「辻本酒造」という酒蔵を経営しており、そこには父の代から世話になっている棟梁のナカジマ(要 冷蔵さん)をはじめ、ちょっと喧嘩っ早いけど男気溢れるヨウスケ(アキさん)、ニューハーフで弁護士になるための勉強もしているアンナ(伊賀さん)、いつも底抜けに明るいムードメーカーのサチコ(たまよさん)、戦時中のフィリピンでの過酷な体験から今でも軍人口調と背中を見せないためのほふく前進など独特な言動が目立つニノミヤ(平山さん)、訳あって無口だけれどとても真面目な青年マツダ(玉山詩くん)、そして茂造の妻のユリコ(村崎真彩ちゃん)と小1になる息子・ナオト(子役の福冨慶士郎くん)が、寝食を共にしながら、「絆」という名のオリジナルブランドの日本酒の製造に励んでいました。

   途中からサエキ(井路端健一さん)という元愚連隊の新メンバーが加わります。サエキは最初こそ心を閉ざしていましたが、愚連隊時代の仲間が襲撃に来たときも庇ってくれた茂造や酒蔵のメンバーたちのあたたかさに触れ、徐々に心を開いていきます。
 
  このサエキ、実はギター演奏も得意で、それを知った茂造はあることを提案します。

  「実は俺達、毎年地元の音楽コンテスト出てるんだ。お前、今年の伴奏やってくれよ」

  こうして辻本酒造全員でチームとして、サエキのギター演奏と共に「上を向いて歩こう」と、茂造作詞・サエキ作曲のオリジナルソング「絆」で勝負することに。

  「俺だってなにか目立つことやりたい!」と主張するヨウスケに対し、茂造が与えたのは……「ホース」。蛇腹になっていて、掃除機とか洗濯機に使われているアレです。
これをどう使うかというと、片方の端に口をつけ、歌の要所要所で息を吐きながら思いっきり振ると「ピュッ!!」という音が鳴るのです。
 
  カーテンコールでこのホースのことについて触れられ、なんでもこれは幼少時あまり裕福ではなくおもちゃを買ってもらえなかった茂しゃんが廃材から見つけ出して遊んだものだったとか……会場のお客さんの中にも何人かこのホースで遊んだことのある方がいて、さらに帰宅後、私の母も「音を出しはしなくても振り回していた」と話していました。「金がないぶん知恵を使って工夫してたんや」と茂しゃんは自慢げに言っていました。すげーなホースって。

  前半は酒蔵の中で起きるスタッフたちの人間模様が中心に描かれました。

  アンナは前作「青春時代」にも登場しましたが、やはり今回もその記憶力を生かし、サエキの襲撃に来た愚連隊相手にスラスラっと刑法を一言一句間違えず伝え圧倒し、さらにはピカソのやたら長ったらしい本名「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード (Wikipediaより引用)」まで見事に言ってのけました。 茂しゃん曰く「このせいで移動中伊賀はやたらブツブツ言う時間が増えた(笑)でも彼ならやってくれると思った」とのこと。
 

  サチコは通算50回目のお見合いを成功させるべくみんなでミッションを遂行しますがやはりその「顔面」で断られてしまいます。
しかし実はずっと密かに想いを寄せていたヨウスケがプロポーズ!!その場で熱い抱擁とキス(!!)を交わします。
  今思うとその伏線だったのか、サチコが冒頭で中の人であるたまよさんのお馴染みのギャグ「ペローン!チーン!ドカーン!!」の一連の流れをヨウスケ相手にやっていたのですが、ヨウスケのツッコミがやたらソフトで優しく「刺激が足りないよぉっ!」と言っていました。ヨウスケ、実はまんざらじゃなかったのかも……

  マツダは実は代々医者の家系である親兄弟と確執があり、そのため自分を押し殺して声がでなくなってしまったのです。それでも、この辻本酒造に来たことで、一人前の杜氏になりたいという夢が出来ました。
 
  その想いは強く、実家に連れ戻しに来た父親(あいはらたかしさん)に「こんな大したこと無い酒」と罵倒されると顔を真っ赤にして「みんなに謝れ!!このお酒にはみんなの想いが込められているんや!!」と、ずっと封じていた声を解放して怒りをぶちまけ、さらに、杜氏は仲間と共に見つけた自分の夢だから絶対に叶える!!絶対にお父さんにも「美味しい」って心から言ってもらえるお酒を作る!!とまっすぐな瞳で宣言。父親はすぐには認めはしなくても「いつか私を唸らせるほどの酒を作ってみろ。私の舌は肥えているから、なかなか厳しいだろうがな」と、見守ってくれるようになりました。
  茂造の孫オーディションから今や特別公演常連俳優となった詩くん、ついに今回から子役枠から卒業し、本格的な大人の役者の仲間入り。元々茂しゃんが逸材と見抜いた天才児ではありましたが、年々上手くなっていく迫力と臨場感のある表情はまさに精進の賜物。これからもきっともっとすごい役者さんになっていくでしょう。
 

  様々な困難を乗り越え、絆を深めていく辻本酒造。そしてその絆が深まれば深まるほど、彼らが作るお酒の「絆」の味も深く美味しくなっていくようでした。それを支え、見守る茂造の優しくあたたかな笑顔。


しかし後半では、その茂造自身の、「親子の絆」が試される出来事が……


続きます。




 


  


 
 
  

 


 
 


  

エンタメ新喜劇東京公演レポ③

  ここではカーテンコールの様子などを。

  アキさんは久々の相方ケンさんとの共演でしたが、お互いに「こいつには負けたくない!」という思いからのあのアドリブ合戦はさすがだと茂しゃんからお褒めの言葉がありました。また、茂しゃんがケンさんの「あかーんよぉー」を気に入っていたのもほほえましかったです。
  正直、茂しゃんとケンさんがアキさんを巡って火花を散らせやしないかとハラハラしていましたので、そういう雰囲気もなく安心しました(笑)

  また、赤松さんが大阪新喜劇でいうところの森にぃのような「へたれいじられキャラ」化されつつあり、茂しゃん曰く「もう一皮むけると化けそうだよな」とのこと。ぜひまた東京公演があったときは出演してほしいとアンケートに記入しておきました。


  前回のNGK版でも出演した太鼓奏者のえりかちゃんは、出演のきっかけは「私はこういう演奏活動をしています。ぜひエンタメに出演させてください」と自らアキさんの元へ履歴書とパフォーマンスの様子が映っているDVDを送り、それがアキさんの目に止まったのだそうです。だからもしなにかステージング活動をしている人はどんどん応募してみてほしいという話がありました。


   さらにアキさんからは「今回はスケジュールの関係でルミネで一日のみだった。次回やるならぜひ数日間もっと大きい会場でやりたい」、茂しゃんからは「こうやってルミネで新喜劇が出来てうれしい。茂造新喜劇や絆ツアーも、なんとかこちらでもやれるように頑張りたい」とありがたい宣言が!!そのためにもアンケート結果というのがすごく重要らしいので、その場で書けなくてもおうちでゆっくり書いて郵送もアリだと思うので、とにかくなにかしら公演に行かれた方はそこに意見感想要望をガンガン書いて伝えるのが大事だと思います。82円の送料が今後の新喜劇の運命を変える!!

 
  劇中のなかで「楽しいことがないなら環境のせいにせず自分で見つけて作るもの」というようなセリフがありましたが、今回はそれが自分に重なりました。
  新喜劇ファンになって4年ほど経つのですが、最初の頃は「私は小さい頃から新喜劇を観ていない。追い付けない。だから本場の関西に行かないともっとハマれない」と本気で思って、本気で関西への移住すら考えたこともありました。
 
  だけど今、これまで新喜劇不毛地帯だった関東にもようやく花が咲き始めました。ファンも増えてきました。関東で待っているファンがいる、というのもとても大切なことなんだ。ここにいるから出来ることがあるんだ、というのを、今回実感しました。もちろんNGK祇園も好きですが、関東に来てくれたらやはりそれは特別な嬉しさです。

  この東京公演を次に繋げていけるよう、アンケートもしっかり書いて郵送しましたよ♪




  

エンタメ新喜劇東京公演レポ②

    ①はこちら→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2017/04/21/102935


  みんなで楽しくおしゃべりしていると、やって来たのはスーツ姿の赤松という男。赤松はどうにかカッコつけて威勢よく振る舞おうとするのですが、緊張して噛みやすくすぐ唇を舐めるような性格をすぐシゲオに見抜かれ、「お前、出てくるところからやり直しや!」とガチめのダメ出しをされる始末。
  そんな赤松はNGK建設の社員で、前々からこの島をリゾート施設にするべく土地の売買交渉をしにやって来ていたのでした。当然、売る気はないとケンじぃが追い返そうとすると、今日は社長も来ているから話だけでも聞いてくれと食い下がります。

  呼ばれてやってきた社長は、白いスーツに青いネクタイ、オールバックという姿の、伊賀さん!すっかり関東でも有名になり、登場時の歓声はアキコさんにもシゲオにも引けを取らないほど!「ハハハ横顔新幹線やーん!!」というお約束のイジりもばっちり行われました。ついでに持っていたバッグが緑色だったため「グリーン車や!」とも言われていました(笑)

  そんな新幹線フェイス伊賀社長も改めてお願いしますが、やはりケンじぃたち島民は断固反対。一旦は引き返すNGK建設ですが、なにか秘策があるようで、不敵な笑みを浮かべていました。これはますます早く島に活気を戻さないと大変なことになりそう。


  翌日、警官の遠藤さんによれば「なんだかやたら黄色い人がフェリーから颯爽と降りてきた」という情報が。黄色い人……?

  さて、堤下大将がせっせと仕込みをしていると、またあのNGK建設の二人がやって来ました。赤松は鉄パイプまで持っていて、なんだか厄介なことになりそう。
  リゾート建設賛成の署名にサインするよう迫ってくる伊賀社長。そんなことは出来ないと断る堤下大将。それなら他の島民に書くよう説得してくれとさらに迫られます。赤松が鉄パイプを持っているあたり、力ずくでも賛成させるようです。
 
  それでも大将が屈せずに追い返そうとすると、用心棒を雇ったらしく、呼び出す伊賀社長。そこに現れたのは天狗のお面を着けた……ケンじぃ!!
  なんでケンじぃが!?と呆然とする堤下大将。三人がかりで迫られ、さすがにパニックになる堤下大将。大ピンチ!なそのとき……


  「まてーーーっ!!」


  ふとどこからか響く声。現れたのは黄色のスーツ、黄色のマント、オールバックにちょび髭というスタイルのヒーロー、キャプテン・イエロー!!フェリーから降りてきた「黄色い人」は彼のことだったようです。
  こちらからやって来たくせに「なんの用だ!俺は忙しいんだ!」と言ってくるこのキャプテン・イエローとケンじぃが向かい合ったらさぁ大変。4文字の言葉をどれだけ言えるか言い合ったりしてなかなか進まない。実はこれ、完全アドリブのやり取りで、本来1分ちょいで終わるところが6分もかかったそうです。さすが、水玉れっぷう隊
 
  そんなやたら長いにらみ合いのあとは、キャプテン・イエローとケンじぃの見事な殺陣!激しく軽やかに動き回り、しかし隙をついてキャプテン・イエローがケンじぃの持っていた剣を払い飛ばします。

  キャプテン・イエローが颯爽と去っていくと、事情を聞き付けた島民が集まってきます。どういうことだよ!!と戸惑い憤る島民たち。うなだれるケンじぃに変わり、伊賀社長が淡々と語ります。
 
  実はこの島の運営はみんなが想像している以上に悪化しており、既に経済破綻寸前という危機的状況でした。このまま景気回復も人工増加も見込めないならと、リゾート建設後に仕事を島民に斡旋してもらうのを条件に、村長であるケンじぃは建設計画承諾の契約書にサインをしたのだそう。賛成署名を集めていたのは、せめてみんなの理解を経てから建設をしたいというせめてものケンじぃの罪滅ぼしの気持ちからでした。

  ワシらにも相談してほしかったと嘆くいそじぃたち。村長として島を守る責任を果たしたかったが、なにも出来なかったと涙を流し土下座するケンじぃ。そんなおじいちゃんに駆け寄って抱きしめるえりかちゃん。すれ違いこそしてしまったものの、生まれ育ったこの島と仲間、家族を想う気持ちは皆同じだったのです。

  それならリゾート建設にみんなで同意しよう、と決意したそのとき、伊賀社長から信じられない一言が。


  「では、契約書にあるように、一千万円、『払ってください』ね?」


  驚いて呆然とする島民たち。どういうことだ!?とケンじぃが契約書を改めて見ると、そこには建設には契約金が一千万円必要で、それはケンじぃ及び島の方で負担する、ということになっていたのです。こんなの詐欺じゃないか!と島民たちは憤りますが、契約書にはしっかりとケンじぃのサインがあるため、裁判を起こせば勝つのはこちらだと強気なNGK建設。もちろん島にそんな大金はありません。


  そのとき高らかな笑い声をあげてやってきたのが、あのバーコードハゲのシゲオ。実はシゲオは大阪府警の刑事で、このNGK建設の実態__つまり、この島のように経営危機に陥っている地域を狙ってリゾート開発を勧め、法外な契約金をふっかけるような詐欺行為を極秘に捜査していたとのこと。結果的に契約金が払えないその土地は破綻し、NGK建設はタダ同然でその土地を買い取れるという仕組みで、これまで何件もの地域が被害に遭っていたのでした。
  もちろん社長と赤松は現行犯逮捕。几帳面なシゲオ刑事にしては珍しく手錠を忘れたらしく、アキコさんの持っていたガムテープで身柄を確保。赤松に至っては息が出来るか出来ないかぐらいまで顔をガムテープで巻かれていたのでさすがに心配になりました。よいこはまねしないでね!!


  ホッと安心したのも束の間、撮影を終え帰ろうとしたエグスから衝撃の事実が。なんとあの「自治体PR動画コンテスト」の締め切りが今日で、しかもあと30分でエントリーを終了するとのこと!! 
  それでも、ここまできたらなんかしかやってみよう!とりあえず送っちゃえばなんとかなる!!とアキコさんの提案で、エグスや国崎さんの力も借り、即興でパフォーマンスをしてみることに。トシくんはよくアキコさんやおじいちゃんズが遊んでいるキーボード(ピアノ)を借り、えりかちゃんは堤下大将から大きな寸胴鍋とその蓋、さらに菜箸などを借り、即席ドラムセットを作ります。おじいちゃんたちもスタンバイし、いよいよ動画撮影スタート!

  トシくんは最初こそぎこちなく一本指で演奏していましたが、やがて壮大に美しい「かえるの歌」を披露。さらには片手でキーボード、もう片方でトランペット演奏という神業を軽々とやってのけます。
  次にえりかちゃんが即席鍋ドラムセットで、見事なパーカッションを披露!!鍋ってあんな軽快な音が出んのか、と驚きました。

  続いて歌が得意なケンじぃとボイパの得意ないそじぃのセッション。おじいちゃんたちお気に入りの「かえるの歌」をポップにアレンジ。会場を盛り上げると、最後はおじいちゃんたちとアキコさんによるパワフルダンス!!島民みんなで力を合わせてかっこいい動画撮影に成功!


  そんな動画を投稿して数日後……


   そこには笑顔で「今日も観光のお客さん、たくさんいらしてますよ!」と告げる遠藤警官と、エプロンをして堤下大将の屋台のお手伝いをするトシくんとえりかちゃん、そしてそれを見守る堤下大将とアキコさんの姿が。
  あのあと、見事動画コンテストで優勝し、一気に島は注目され、連日観光客で賑わうようになったのでした。

  みんなで力を合わせたらどんなことも乗り越えられるのね~とアキコさんが喜んでいると、ケンじぃたちおじいちゃんズはなにやらサングラスをかけてイキッている様子。なんとあの動画をきっかけに某有名事務所からスカウトされ、「30代目ジジィソウルブラザーズ」としてデビューするため東京へ行くとのこと!!

  なに考えてんのよ!とアキコさんに叱られるおじいちゃんズ。「すいませーん!」というおじいちゃんズの謝罪の言葉。ここまで来たら、返ってくるのはもちろんあの言葉。


  「いーいーよぉー♪」


  本編レポはここまでですが、カーテンコールと個人的感想もこのあと書く予定です!


 

 




 

エンタメ新喜劇東京公演レポ①

   エンタメ新喜劇、関東人ファンとして「東京でもやってくだせぇ。絶対ウケますぞ」的なことをアンケートに書き続けていた甲斐があったのか、ついにこのたび新宿のルミネよしもとへ上陸!!しかも茂しゃんと横顔新幹線伊賀さんもいっしょにやって来る!!

  こりゃあ行かなきゃ!!と思っていたのですが、日本一のキャパを誇るお笑い劇場NGKでの数日公演にすっかり慣れていたため、キャパ160~200ほどのルミネでの一日限定公演は、見事に激戦。先行にはハズれ、一般発売は開始から1分経つか経たないかで完売。呆然としていると、ひとりのフォロワーさんが「私、入金せず流しましたよ!」と仰り、さらに別のフォロワーさんがその流れてきた席を見事ゲットしてくださり、譲ってくださるミラクル発生!無事行けることになりました。

  そんなわけで、その譲ってくださったフォロワーさんや諸事情で行けなかった方たちのためにも、いつも以上にしっかり集中して見てレポしなければ……と、電車からルミネにたどり着くまでの間、頭の中では「ミッション・イン・ポッシブル」のテーマが流れるほど、開演が近づくにつれ緊張が高まってきました。


  そしていよいよ開演。幕が開くとやって来たのはチアリーダーのお姉さんたち。そしてその中央にいるのは……先月NGKでのエンタメで初登場したちあきちゃん!!なんと東京にも降臨いたしました!!
  このちあきちゃん、前回公演で多くの人の心をキャッチしたのか、登場した途端沸き上がる歓声!私の近くにいたちびっ子も「ちあきちゃーーん!!」と声援を送っていました。

  みんなで楽しく踊っていると、どの公演や会場にもやっぱりひとりはいるんですね、「とりあえず付き添いで来ました」みたいな感じのおっさんが。
そんなシラケた態度のおっさんを、ちあきちゃんは見逃しません。「みんなで盛り上げようっていうのに、なにしてんのよ!!」と舞台へ引っ張りあげます。
  
このおっさん、いきなり舞台にあげられてキョドるあまり落ち着きないわチアリーダーのお姉さんに話しかけるわで世話しない。
「アンタね!この舞台めったに立てないんだよ!どれだけ芸人がここ目指してがんばってると思ってんのよ……おいこっち見ろよー!!よそ見すんなよ!!……なんだお前てっぺんハゲてんじゃねーか!ザビってんじゃねぇよ!!」とちあきちゃんもぶちギレ気味www 
ザビってる=ザビエルみたいな髪型してるは本公演では森にぃいじりの代名詞。今回も出てほしかったなぁ~(森にぃはチーム内場祇園公演に出ているためこの公演には欠席していました)


  そんな大騒ぎのOPのあとはいよいよ本格的にお話がスタート。舞台となるのは日本の南のほうにある小さな小さな離島。本土と島を繋ぐフェリーは一日一便なうえ、目玉であったサンゴの減少により観光客も激減。ただでさえ少ない島民も高齢化が進み、すっかり過疎化しています。
 
それでも旅館スタッフ(兼ここでも単3電池販売)をしているアキコさんをはじめ、屋台を営む堤下大将や村長のケンじぃ、ケンじぃの友達のいそじぃたち、警官の遠藤さんや教師の西島さんなど、島民はみんなでどうにかまた島に活気を戻そうとがんばっていますが、ケンじぃの孫のえりかちゃんやその同級生のトシくんは「学校を卒業したらこんななんにもおもしろいことのない島を飛び出して東京へ行くんだ!」と島に見切りをつけようとしている模様。
 
  そんなえりかちゃんとトシくんにアキコさんが「楽しいことは環境のせいにするのではなく自分で見つけて作るんだよ」という例えで、ケンじぃのことを話す場面がありました。ケンじぃは年に一度だけ本土へ赴き、パチンコ屋で遊んだら、島へ帰ってきたらそのときの記憶を頼りに脳内で妄想パチンコをするのが得意だそうです。でも大抵その脳内でも負けていて「ここんとこ毎日3万ずつ負けてる」そうな。妄想でよかった……現実だったらとんでもない金額になっちゃうもんね。

 
  そんな島でもたまーにその美しい海と静かな環境を求めてやってくる観光客もいます。この日やって来たのはYouTubeで爆発的な再生数を叩き出すダンス動画をアップしているエグスプロージョンのふたりと、そのマネージャーである国崎さんが新作動画の撮影へやって来ました。
  
  エグスはおろかYouTubeの存在すら知らない島民たち(どんだけ田舎なんだ)のために、エグスのふたりはダンスを披露。代表作「本能寺の変」と島の海をバックに撮影される新作「小野妹子」をキレッキレで踊ってくれました。ちなみに小野妹子は「女じゃないのよ私」とやたら強調している歌詞でした。パッと見たら女の子みたいな名前だよねイモコって。小6で習ったとき私も女だと思っていました。

  カリスマユーチューバーのエグスに、なにか島が盛り上がる方法ないですかね?と尋ねるアキコさん。すると「自治体PR動画コンテスト」なるものをオススメされました。
  最近は動画で地元の名産や観光地、有名人などを紹介する動画投稿も流行っていて、動画が話題になりそれがそのまま街の活性化に繋がった自治体もたくさんあるとか。特にこのコンテストは注目度も高いので、入賞すればかなりいい効果が期待できるとのことでした。

   いいアイデアをもらったアキコさんとおじいちゃんたちは、そのまま堤下大将の屋台でキーボード(ピアノ)を使ったリクリエーションで大盛りあがり。すると、警官の遠藤さんがお財布の落とし物があったとやって来ます。誰のかなぁ?とみんなでざわざわしていると……

   「えらいこっちゃーー!!」


  響き渡るこの声のあと、現れたのは、バーコードハゲのおっさん……シゲオ!!茂しゃんでした!!いつもは茂造で出ていたので、油断していました (゚ヽ゚)そうきたか!
   エグスが忘れていった鞄をお約束通り蹴り飛ばし、見事屋台の屋根を飛び越えていきました(笑)
  そしてこれまたお約束、「もう!そんなことしちゃだめでしょ!!」とアキコさんがたしなめると、すかさず中学高校の運動部並みのデカイ発声で「すいませーーん!!」とシゲオが謝罪、そしてその返事はもちほん「いーいーよぉー!!」 このお馴染みの流れに観客からは拍手と歓声に溢れました!!

  しばらくおじいちゃんたちに混ざって談笑するシゲオ。実はケンじぃには明らかに「いーいーよぉー」を意識しているであろう「あかーんよぉー」という持ちギャグがあり、それを目立たせようと必死。それを見たシゲオ、どうもこのギャグを気に入ったらしく、ケンじぃと二人で「せーの」と調子を合わせて「あかーんよぉー」を披露! 「いーいーよぉー」の立て役者茂しゃんに気に入られたので、このギャグも流行りそうな予感です!!

  そんな和気あいあいと楽しい毎日を送る島民に、危機が……?


  つづきまーす



 


 







 

 

エンタメ新喜劇第五弾レポ 後編

レポ前編→
http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2017/03/22/204205

中編→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2017/03/27/195707

  恐らく日本一遅いであろうエンタメ新喜劇レポ、やっと後半です!!これで最後だよ!!よかったらおつきあいくだされ!!


  ついに迎えたお祭りの日。様々な演し物が披露される予定で、そのなかにはえりかちゃんという和太鼓の名人がいました。えりかちゃんは太鼓部の顧問・太一郎先生となにやら深刻な顔で話し合っています。

 
「えりかちゃん、やっぱりちゃんとおばあちゃんと話し合おう。こんなチャンス逃しちゃいけない。きっとわかってもらえるように僕も説得するから」
「……でも、私、おばあちゃんを残してまで、行くことは…」

 

  その様子が気になって、声をかけてみるアキコさんたち。実はえりかちゃんは、その和太鼓の演奏技術の高さをアメリカの有名音楽レーベルに認められ、ぜひうちでアーティスト活動をしないかとスカウトされたとのこと。そしてその旅立ちの日がこのお祭りが終わった次の日なのです。
  しかしえりかちゃんには、亡き両親に替わってずっと育ててくれたみどりおばあちゃんがおり、このおばあちゃんは最近回復こそしたものの持病もあるため、ひとり残して渡米など出来ない。そしてその想いが強すぎて、まだみどりおばあちゃんには話せていないのでした。

  やっぱり無理です!!と走り出すえりかちゃんを、走っているようで実はその場でランニングしているようなマイムで追いかける太一郎先生。相変わらずすごいな…(笑)

 

  そうこうしながらもお祭り開催の時間が近づいた頃、あの由美社長と秘書高井たちがやって来ます。高井の手には市からの委託書があり、これによればこの広場の権利は完全にNGK建設が獲得し、そのため今すぐにでも取り壊し工事をすることが出来るとのこと。ただちに祭りを中止しろ!と命じてきます。

   これまでの健闘もついにここまでか……と絶望と諦めムードが漂うなか、「その必要はない!!」とやって来たのは、茂造!!そして、茂造の顔を見た瞬間、青ざめる由美社長…… 

 
  「あ、あなたは……茂造会長!!!!」


  実は茂造の正体は、由美社長よりもさらに上の役職である、NGK建設の会長。なかなかマンション建設に着手出来ないこの広場を自身のこの目で確かめようと、ただのジジィを装いやって来たのでした。

  「この広場は、祠の神様共々、みんなに愛され親しまれる大切な場所なんだ。それを壊してはいけない。ワシは数日間様子を見ていて感じた。だから建設計画は中止だ!!会長のワシが決めたんだ!!今すぐ、市役所へ中止の旨を説明してきなさい!!」

  毅然とした口調と態度で由美社長に命じる茂造会長。会長の命令ならと仕方なく撤退する建設会社一同。このときの茂造かっこよすぎて惚れ直しました
(゚ヽ゚*)ポッ♡←

 
  これで思いっきりお祭りが出来る!!と張り切る住民たち。まずは今やエンタメ名物となった酒屋と八百屋のモータルコンバットさん、そしてちびっ子たちのアクロバティックなブレイクダンス!全員が大きな大会で賞を受賞するほどの実力者のパフォーマンスを新喜劇と共に見れるコスパの良さもまた、エンタメ新喜劇の醍醐味です。

  次に大きな和太鼓がセットされ、袴姿に着替えたえりかちゃんが登場。みどりおばあちゃんはにこにこ笑いながら、孫娘に語りかけます。

 

「えりかの太鼓、楽しみだわ~!この祠の神様のおかげで、具合もすっかり良くなったし、えりかの夢も叶うし、本当によかった!!あっちでも、しっかりがんばるのよ。離れていても、私たちは家族なんだから…ね?」

  
その言葉に驚くえりかちゃんと太一郎先生。おばあちゃんは、ちゃんと孫の事情をわかっていたのでした。おばあちゃんの愛情を実感し、旅立ち前の晴れ姿を見せようと、えりかちゃんは張り切ります。
  ひとたびバチを握り、「ハァッ!!」という掛け声をかければ、その小柄な体のどこから溢れているんだ?と圧倒されるほど、ひとつひとつの音がビリビリと耳へ伝わってくる力強く太鼓の音色が奏でられていきます。演奏が終わると、太鼓の音色に負けないほど大きな拍手を受けながら、えりかちゃんは大好きなみどりおばあちゃんを抱き締めるのでした。


   「さあっ、お祭りはまだまだこれからよーー!!」


  あき恵ママの掛け声をきっかけに、さらにお祭りは盛り上がりを見せます。近畿大学チアリーディング部の方々は、アクロバティックな技を次々と披露!次々と回転や人間タワーなどの高度な技をこなしていきます。ちなみにチアリーディング自体に男女の区別はないようで、何人か男性のメンバーもいたのが印象的でした。

  次に出てきたのは少林寺拳法風のダンスを披露するチーム。ここではアキさんも合流。衣装が途中で変わる斬新な演出と、力強いダンスパフォーマンスで会場を圧倒します。

   ダンスパフォーマンスが終わると、「なぜか」ゼーハーしながらパフォーマンスタイムの時消えていたアキコさんも合流(笑)  広場の存続の話を聞き、安堵します。みんなで祠の神様にお礼を言いましょう!とその場にいた全員で手を合わせてお参り。すると、辺りが闇に包まれ、祠にはまばゆい光が射し、なんと扉が開いて誰かが出てきました!
そこから現れた長いお髭の人物は……冒頭でコイントレーを売っていたプリンス忠志!!なんと彼の正体はこの祠の神様なのでした!!

  神様忠志曰く、自分はあくまでコイントレーの如くみんなの「願いや祈り」を受け止めていただけだと。その願いや祈りが叶ったのは、そのためにそれぞれが積み重ねていった地道な努力や心掛けの結果であるということ。いわゆる……「小さなことから、コツコツと」。これやるときのプリンス忠志はほんとお父様そっくりです(笑) そしてそんな神様は「これからもコツコツがんばっていってくださいね」という言葉を残し、また祠の中へ帰っていきました。

神様を見送ったあと、「じゃ、私も、そろそろ戻りますね」となんとも意味深な言葉を放ち、祠の扉を開けるアキコさん。もしかしてアキコさんも祠の神様だった……!?

  と思いきや、すぐに出てきて扉から顔を出すアキコさん。ただ単に神様の真似をして中に入ってみたかっただけのようです。おどかすんじゃねーよ!と周りからは非難囂々。それを受けたアキコさんは……


  「わかりました!わかりました!私、謝ります。みなさん、わたし、
(思いっきり客席のほう見ながら)

あ や ま り ま す よ!!

(大きく頷いて)

いいですね!!

『すいませーーん!!』」


  当然のように返ってくる客席からの「いーいーよぉー!!」の大合唱。それを聞いて満足そうに頷くアキコさん、というところで公演は終了。


  カーテンコールでは劇中にあった「小さなことからコツコツと」になぞらえて、始めは一日限りのイベントだったエンタメ新喜劇が、アキさんの人気上昇と共に今やチケット争奪戦や追加決定もあり得る一大イベントになり、本当に続けてきてよかったね、と茂しゃんと共に話していました。
  コント・ダンス・殺陣など、これまでアキさんがひとつひとつをきちんと全力で取り組んできたことが、今こうして確かな実力となって舞台で花開いている。それが間違いない「小さなことからコツコツと」の証明なのだと思います。

  そしてこれからも「座長」という夢のためのコツコツのひとつとして、既に9月の次回公演が決まっていました。そしてやはり前売りチケットを買った人はアキさんと写真が撮れる特典付き。前日に先行抽選に当たり発券済みなのでその列に並んで待つことに。
 
  なんと今回は撮影アシスタントは劇場スタッフではなく、現役座員である大島さん・もりすけさん・前園さん・高関さんが行っていました!大島さんは明るく気さくに、そしててきぱきと誘導してくださり、もりすけさんは縦横どちらもばっちり撮ってくださいました!途中で「もりすけーー頭皮が光っちゃってるぞ!!」といじられていました(笑)
   
  大島さんは握手していただいたとき「僕よりメインがあちらにいるのに~」と謙遜されていましたが、さりげなく後輩のフォローをしていたり、ファンひとりひとりに温かく声をかけているその姿はまるでお母さん!もりすけさんは普段のハゲいじりもあるのか、出てきた瞬間ワーーッと歓声が起きていました!
  前園さん・高関さんに関してはまだどちらかといえば大人しめな感じでしたが、顔とお名前を覚えておきますね!と約束してきました。励みにしてくれたらいいな。

  そしてその横では森にぃが「きょうと新喜劇」の手売りをしており、完売に向けてがんばっていました。私も本当はチケットを買いたかったのですが、この時点で既に宿も取れず仕事のスケジュールもずらせないことも確定してたので、必死で我慢しました……ちなみにこれを書いている2日前にきょうと新喜劇本番は行われたのですが、見事完売の大盛況で、8月に次回開催も決定したそうです!おめでとうございます!

   アキさんも、森にぃも、茂しゃんも、他の座員さんも……みんながコツコツと積み重ねてがんばっている舞台が、新喜劇です。

  私も多忙によりレポが遅れることがこれからも多々あると思いますが、必ず完成させますので、どうかお付き合いお願いいたします‼
 
 

 


 

 
 

 

 

 

エンタメ新喜劇第五弾レポ 中編

  前編はこちら→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2017/03/22/204205

   遅くなって大変すみません!!では中編のレポです!!
  
  さて、ここまで楽しく盛り沢山のエンタメ新喜劇ですが、私の中には一抹の不安が……


  アイツが……まだ出てない……


  だんだんハラハラしながら見守っていると、市役所へ交渉へ行ったアキコさんが戻ってきました。すでに市と建設会社で契約が成立しており、やはり計画中止はできないとのこと。暗雲が立ち込めます。


  そんなとき、屋台では、どこかで見たことがある肩掛けバッグの落とし物が……さらに、冒頭のカップルが忘れていった大きな旅行カバンも、おもむろに中央に置くゆたか大将……フラグが立ちました……!!


  そして……!!


「わーーー!!えらいこっちゃぁぁーー!!」と絶叫して飛び出してきたのは、待ってました、茂造!!!

なかなか出てこないから今回は出演ないのかなって不安になっちゃいました(  ;∀;)ヨカッター  当然旅行カバンは思いきり蹴り飛ばされ、見事喫茶店を越えていきましたwww

  お散歩途中で紛失した肩掛けバッグを無事取り戻した茂造。この広場に来るのは初めてだということ。祠のことを聞くと「ワシもお願い事しよーっと♪」とパンパンと手を叩き、お祈り。さて、そのお願い事とは…


  「髪の毛が生えてきますよーに!……(サイドの毛を触り) もう叶った!!」 はやっ!! (゚ヽ゚)


  さて、祠には奇跡を求めるべく、悩める人々が次々に訪れます。

  一人目はサラリーマンの森にぃ。ヘビースモーカーらしくたばこを今すぐにでも吸いたいのですが、火を点けるためのライターが無いとのこと。近くにいたゆたか大将もライターは持っておらず「これじゃたばこが吸えないよ~」と途方に暮れます。そこへ……


   「元気を、出して~~!!」

 
どこからかこんな声が聞こえると、「ビビデ・バビデ・ブー」のユーロビートが流れ、冒頭に登場したチアリーダー・ちあきちゃんとその仲間たちがやって来ました。そして森にぃを励まします。

  「これをきっかけにたばこを止めたらいいのよ!たばこは肺癌になるリスクも高いのよ!健康のために、禁煙しましょ!」

  励ましの言葉をかけると音楽にのって帰っていくちあきダンサーズ。すると……

  「わたしぃ~~タバコ、好きでしょお~~?好きなんですねぇ~~、はぁ~い。でもぉ~~ガンが怖いし~~もう、やめるんですねぇ~~はぁ~い」

  そう言って、タバコを箱ごと捨てて去っていく森にぃ。「わたしぃ~〇〇でしょお~?」と「はぁ~~い」のあの口調は最近では本公演でもすっかりお馴染みになったこともあり、拍手喝采でした。

  その後もちあきちゃんたちは事あるごとにやって来て、「友達が遠くへ引っ越すことになっちゃったの」というちびっ子たちには「昔は茶色い封筒と黒電話しかなかったけど、今はメールだってLINEだって色んなつながりがある!」と励まし、「大会でミスをして入賞を逃した上、ケガをしてしまったからチアリーディングチームをやめる」というチームメイトの女の子には「大会では精一杯パフォーマンスしたんだから、私たちはあなたのミスを責めたりしない!だからケガが治ったらまたいっしょにがんばりましょ!」とエールを送ります。 

それを傍で見ていたゆたか大将、自分も応援してもらいたくなって「俺にも元気になる応援してーー!!」と叫びますが……出てきたのはポンポンが二つだけ。「自分で何とかしなさい」と冷たくあしらわれ、仕方なくそのポンポンで「フレッ、フレッ、ゆたか♪」と自分で自分を応援するゆたか大将。その様子を見た建設会社の由美社長と秘書高井からは敵でありながら「…救急車、呼ぶ?」と心配されました(笑)

   アキコさんやあき恵ママの反対運動を目障りに思った建設会社は、ついに強硬手段としてヤクザを雇い、脅しをかけます。ゆたか大将があたふたしていると、どこからか「まてーーっ!!」という声が!!

  そこに現れたのは、黄色のスーツにオールバック、ちょび髭、そして黄色のマントというアキさん扮する巷で噂の正義のヒーロー「キャプテン・イエロー」!!見事な刀さばきで、ヤクザたちを一網打尽にしていきます。
  ヤクザを蹴散らしたあと、「困ったときはいつでも私を呼んでくれ!」と言って去っていくキャプテン・イエロー。しかしホッとしたのもつかの間、一度は退散したヤクザたちが「テメェよくもあんな用心棒雇いやがったな!!!」と怒って戻ってきて、ゆたか大将を囲んでしまいます!!

  「ちがうんです…ちがうんです……ううっ……たすけてーー!!キャプテン・イエローーーー!!」


  ゆたか大将が助けを求め大声をあげると、どこからかキャプテン・イエローの声が……


  「キャプテン・イエローは、残念ながら今は重要任務のため、助けに行けない!!その重要任務とは!!TSUTAYAに借りていたDVDを返しに行くことだ!!キャプテン・イエローにとって一番恐ろしいことは、延滞料金だ!!」


  そこそこ高めな設定のレンタル延滞料金を優先されたが故、助けてもらえず、フルボッコにされてしまうゆたか大将。こうして話し合いは平行線のまま、お祭りの日が近づいて来るのですが……


  レポは後編に続きます!!!あとすこし!!がんばる!!


 









 

エンタメ新喜劇第五弾レポ 前編

  エンタメ新喜劇第五弾が、この度開催され、初日の15日公演へ行って参りました!

  オープニングではチアリーダーのお姉さんたちがポンポン片手に見事なダンスを披露。このチアリーダーのキャプテンが、アキさん演じる「ちあき」ちゃん! チア+アキ=ちあきだそうですなるほど。

  ちあきちゃんはみんなが楽しく手拍子しているなか、客席にどうもイマイチ乗りきれていないおじさまを発見。舞台上へ引っ張りあげると、向かいのドンキで売っているような、赤いモールや「あんたが主役」と書かれたたすき、さらには吹くと紙が飛び出すカチューシャなどのパーティーグッズを身に付けさせ、気持ちを高まらせます。ちなみにこのおじさま、閉幕後ロビーで見かけたときもそのまんまの格好で次回公演チケット販売列に並んでいたので、まんざらでもなかったらしいです(笑)

  このちあきちゃんはこのあとも何度か出てきますので、それはまた後ほど……

  舞台はとある片田舎の広場。ここにはゆたか大将が亡き父から受け継いだラーメン屋台、あき恵ママが経営する喫茶店「FLOWER」、そして、お願い事をすれば必ず神様が叶えてくれるという「奇跡の祠」なるものがありました。

  ラーメン屋台に来た、「千と千尋」に出てくる蛙そっくりな瀧見さんと、日舞をたしなむ美人でありながら、奇妙なポーズのダンスも躊躇なく踊ってしまう癖を持つ真希ちゃんというカップルの接客をゆたか大将がしていると、あき恵ママから「そういえば今度、ここに新しい屋台が出来るらしいわね」との情報が。

  そこにやってくる一人の女性と、荷台を運ぶ台車!!アキコさんです!!台車には高々と積み上げられたいくつかの段ボール!それを運びながらみんなを追いかけまわすアキコさん!たちまち広場は大騒ぎに!!
  途中客席に向かって段ボールが傾き、崩れ落ちてくるか!?とハラハラしましたが、ちゃんと落ちないように固定がされていました(笑)

  このアキコさんこそ、新たにこの広場で屋台を経営しようとしていた人物でした。そして、その商売内容とは……

  「えーーでんちーーでんちーーーたんさんでんち、いかがですか~」

  リヤカーに大量に積まれた単3電池を売る「単3電池専門店」なるものを開業したアキコさん。そんなピンポイント過ぎる商品売れるわけねーだろ、とゆたか大将は指摘しますが、これが意外や意外、どんどん売れて繁盛していくのです!確かに単3って何気にいちばんよく使われる電池だもんね。
  311の直後、各地で停電しまくりで、これまであまり使われなかったラジオや懐中電灯を起動させるために、あちこちのお店から電池が売り切れた光景を目にしている者としては、こういう風な商売があったらすごく助かったかもなぁとぼんやり思ったりしました。電池大事よ。

  そこへやって来る、どこかの大御所師匠芸人にそっくりな「お金を受けとる皿専門店」なる商売をしている吉本の貴公子・忠志さん。こちらもなかなか売れ行きが好調のよう。ちなみにあのお皿は正式名称は「コイントレー」といいます。

  祠の神様の言い伝えもあるためか、色々な人が集まってくるこの広場。
もうすぐこの祠の神様に感謝する毎年恒例の春のお祭りも控えているのですが、マンション建設計画が持ち上がっており、間もなく取り壊しが行われるということで、建設を請け負っている建設会社の社員たち(由美姉さんと高井さん)と、それに反対するあき恵ママをはじめとする八百屋さんや酒屋さん(モータルコンバットのお二人)たち地元住民とのバトルが毎日のように繰り広げられていました。
 
  あき恵ママたちの、広場と祠に対する愛情とそれを守るための熱意に感銘を受けたアキコさんは、「市役所に掛け合ってみるわ!!」と走り出しました。

  あき恵ママにはもうひとつ悩みがありました。それは、娘の直子ちゃんがホストに入れ揚げていること。この日もまた大金を持ってホストクラブへ行こうとする直子ちゃんと、それを引き留めようとするあき恵ママのケンカが始まります。
  と、そこへかかってくる一本の電話。なんと直子ちゃんお気に入りのホストが仲間たちと供にすぐ近くまでやってきているというのです!

  直子ちゃんのお気に入りホストは、光輝く頭皮が自慢のライム(もりすけさん)、そしてまさとさん・大島さん・伊賀さんが演じるホストクラブの仲間たち。それぞれにかっこいい源氏名がついているのですが特に伊賀さんはその特徴を生かして「東海道のぞみ」という名前で、しかも青いスーツでした(笑)余談ですがこの日の新幹線は静岡辺りの停電発生で大幅な遅延があり駅は大混雑だったんですよ……
  さらに彼らのリーダー的存在で、人気ナンバーワンのホスト、アキさんの演じる「龍ヶ崎翔」も登場!細身に白スーツをその見事な華麗さに会場からは女性の黄色い歓声の嵐!2016年のお正月SPで出演したとき、一気に多くの女性ファンを獲得した幻のイケメンキャラがこの度大復活しました!!

  そんな翔さま、近くにいたゆたか大将に、ナンバーワンホストになり得る逸材の可能性を見出だし、試しになにかかっこいい一言を言ってみてくれ!とむちゃブリを仕掛けてきます。周りのホストからも煽られ、ゆたか大将がどうにか考えたフレーズは……

  「世界中の女が、俺の恋人さ」

  客席からはザワザワとした笑い声とそれを冷やかすホストたち。「これでも一生懸命考えたんだぞ!!」とぶちギレるゆたか大将。かっこいいフレーズって難しいね!

  そしてライムは真っ赤な薔薇の花束を直子ちゃんへ手渡し、彼女のお誕生日をお祝いします。ライムがお金を貯めて独立したら結婚の約束をしているため、直子ちゃんはそのためにライムに入れ揚げているのです。
しかしそこへ奈臣実ちゃんもやって来て、やはり同じようにライムに「俺が独立したら結婚していっしょに店をやろう」と持ちかけられていました。つまりライムは二股をかけていたのです。これに怒り狂った直子ちゃんはライムをビンタし、二度とホストクラブには行かないと喚いて自宅である喫茶店へと帰っていきました。
  「確かに女性に夢を見せるのが俺達の仕事だ。でも、嘘をついて利用してはダメだな」と翔さまはライムを嗜め、また一から勉強だ、とホスト集団は店へと去っていきました。

  一段落したな~とゆたか大将が再び屋台のお仕事を始めると、すっかりエンタメ名物になった、ピチピチTシャツとスパッツ、そしてオカマ風の濃いメイクが特徴のアキさん演じる「スパッツおっさん」がやって来ます。相変わらずリモコンを全体的に無くして貸してほしいと訪ねてきます。
  このおっさんのスパッツ、本人曰く「裏切らない」ほどかなり伸びが良くて、屋台に置いてあるコショウやらお盆やらコップやらを次々にスパッツに入れていきます。この様子をSNSの写真や動画を載せたらとんでもないことになりそうだな (゚ヽ゚)
  このスパッツの良さを伝えるべくおっさんは「スパッツ専門学校」なる場所で講師をしており、さらに生徒を召集し、「スパッツ体操」なるものを披露!!パワーアップしてます。

  さらに今回、幕間に映像が流れるのですが、タイトルはずばり「スパッツおっさんのリモコン探しの旅」!!
  千日前や日本橋界隈を中心に、リモコン探しのロケを敢行!!おしゃれなレストランやホテルのフロント、果ては卒業式帰りの女子大生集団にまでとにかく「リモコン貸してくれへん?」と尋ねまくります。途中立ち寄った外人さんが営むケバブ屋さんは、私も日本橋アニメイトへ行くときよく見かけていたのでびっくりしました。
  さらにスパッツおっさん、八百屋さんでお買い物をしたのですが、エコにも気を使っているため、袋は断り、買った野菜はすべてあの裏切らない伸びのスパッツへ投入。さすがにミニトマトは潰れたり足先へこぼれていかないか心配でした。


  レポはこのあとも続きます!筆が遅くてすみません~!!