nakumelo’s blog

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JOY!JOY!エンタメ新喜劇レポ&感想

今年から新喜劇の座員さんとして活動している水玉れっぷう隊・アキさん。 黄色のイメージカラーとパワフルダンス、そして茂造がどんなアホなことをやって「すいませぇぇん‼」と勢いよく謝れば「いーよぉー」という独特なあの言い回しですべてを許してしまうお人好しキャラで一気に大ブレイクしました。これからの新喜劇を担うであろういい味出してる若手座員7名「七味隊」にも選抜されました。
  そんなアキさんが主催の「JOY!JOY!エンタメ新喜劇」が11月15日に開催され、行って参りました。この新喜劇、なんと脇を固めるメンバーとして茂しゃん・内場さんの二座長、あき恵ママに由美さんというベテラン女優・同じく「七味隊」として選抜されたゆたかさん・真也さん・藍ちゃんという豪華すぎるメンバーが当初から発表されており、アキさん個人の人気も合わさってあっという間に全席完売&立ち見が出るほどでした!!

  まず真也さんと太一郎さんが前説として出てきて、会場をあっためてくれました。このとき「関西以外の遠い地域からいらした方います?」と呼び掛けがあって、茨城出身の私も最初こそ元気よく挙手してましたが、北海道とアメリカ(前日に帰国されたばかりとのこと!!)からという方が出てきてしまい、静かに手を下ろしました(笑)

  幕が開くと舞台は一の介和尚のお寺兼身寄りのない子供たちを引き取る施設。そこに、なぜかお揃いの色違いの衣装で「怪盗少女」を踊る女性4人組の「よしもとクローバーZ」と彼女たちを応援するヲタク集団。そこに襖が開いて勢い良く飛び出してきたのは、三角巾と黄色の花柄ワンピースが良く似合うアキコさん!!!このときの歓声はものすごかったです。あちこちから「キャーーー!!」て声があがってました。
  そしてよしクロといっしょにキレッキレダンスを披露するアキコさんですが、これは実はアキコさんの夢の中の出来事。アキコさんは本当はお寺で家政婦をしながら一の介和尚・森田さん・  高井さんたちと子供たちを世話しているのです。
その子供たちのひとりにシュンという男の子がいるのですが、気弱な性格なためよくいじめられているので、アキコさんは「いじめられたらいじめかえしてやったらええんや!!男の子は強くないとあかん!!」と喝を入れます。

  赴任の挨拶に来た警官の伊賀さんによれば、最近このお寺周辺には、リゾート施設が建てられる関係で、土地を買おうと悪質な手口を使う業者が出回ってるから気を付けてとのこと。見回りに来た証として、警官帽を被ったかわいいクマのぬいぐるみを置いていきました。
その直後から早速交渉にやってくるリゾート関係者(太一郎さん・もりすけさん・藍ちゃん)やら不動産屋(由美さん・ゆたかさん・真也さん)。土地を売る気はないとアキコさんが断ると、どちらも態度を豹変させて脅しをかけてきます。
  不動産屋のチームでは途中「次期社長も来てるんだ!!」と、雰囲気にそぐわないやたら明るい出囃子が流れたと思ったら、なんと内場さんがアホボンの格好で登場!!久々の登場に客席から「あほぼーーん!!」と掛け声がかけられ、しばらくアホボンが客席をキョロキョロ見回していました(笑)
  一億兆万円という小学生が一度は使いそうなバカな単位を吹っ掛けてみたり、蝶ネクタイで声のボリューム調節したり、独特の「ここにあるとなくさない」というポーチの持ち方をレクチャーしたり、そのポーチを奪われるとぐったりしてしまうくだりなど、お馴染みの流れは一通り見れました。
  
そんなぶっ飛んだ連中をなんとか追い払ったあともさらにトラブルは続きます。なんと施設に住む青年のひとりが悪徳金融にお金を借りていて、借金取りたちが乗り込んできたのです!そのうちの一人が青のスーツの平山さん、もう一人が赤のスーツのタックルさん……とくれば、残るはあのお方!!そう、白と黒のアーガイルチェックのスーツに身を包んだ、茂しゃん兄貴です!!!これまたキャーキャーものすごい歓声で迎えられ、私は相変わらずひとり呼吸困難になりかけてました(笑)  おなじみローテーショントークでくるっと回るときには「フゥーー♪」と叫び声があがるほど大人気です!!
  ところで、タックルさんはローテーショントリオに初参加だったのですが、緊張していたのかミュージカルトークの「♪あーあー さっさと出したほうがお前のためやーでー」の振りと歌い方がぎこちなかさすぎて茂しゃん兄貴に頭ひっぱたかれて「もう一回やるぞー!!」てやり直しさせられてましたwww  また、平山さんはかなり久々に歌舞伎トークで宙返りを披露したのですが、やはり年齢的な問題か3回目辺りからもうヘトヘトになっていて「昔は20回ぐらいグルグル回れたやないかぁー!」て茂しゃん兄貴にこれまたツッコまれてました。さらに借用書を出すときには勢いよく広げすぎて真っ二つに破けて一瞬空気が固まりましたが、「せ、セロテープでとめとけばいけるだろ」て茂しゃん兄貴がフォローしてました(笑)
  アキコさんや高井さん森田さんには凄んで脅しをかけていた茂しゃん兄貴ですが、それを怯えて見ていたシュンには優しく話しかけます。
「怯えなくてええで」と声をかける茂しゃん兄貴にシュンが頷くと「そうか……わかってくれたなら……“いーよぉー”」とどこかで聞いたことあるあのワードを口にします。これが後にシュンに大きく影響していくのです。

  その直後、一の介和尚が新しく施設で暮らすことになるカズヒサ(大島さん)を連れてきます。カズヒサの腕には大きな傷があるのですが、それを見た瞬間青ざめて動揺するアキコさん。実はアキコさんにはかつて生き別れた息子がいて、その息子にも腕に大きな傷があったとのこと。その後高井さん森田さんの調べでアキコさん手作りのお守りをカズヒサが所持していることが判明し、間違いなく二人は親子だという事実が確定しました。
やっと出会えたんだからきちんと名乗り出るべきだと勧められたアキコさんですが、今更母親と名乗る資格はないとパニックのあまり逃げ出し、行方をくらませてしまうのでした。


アキコさんがいない数日の間に、シュンは茂しゃん兄貴の影響で大きく変わっていました。ずっといじめられていたやたらダンスの上手い子供たちと仲直りをし、共にダンスを楽しむようになりました。さらに、新しい夢も生まれました。その夢の姿を絵に描いて和尚たちに見せるのですが、黄色のスーツにオールバックにちょび髭のどこかで見たことあるビジュアルのチンピラが……シュンの夢は茂しゃん兄貴のような「強くて優しい借金取り」なのです。
  と、ここで舞台が暗転し、シュンの空想シーンへ。お寺の襖からシルエットが浮かび上がり、襖が開くとシュンの絵がそのまま具現化した黄色スーツヤクザのアキさん登場!!「早く金返さんかいゴラァーー!!」と怒鳴り散らすとどこからか「すいませぇぇん」という声が聞こえ、そのとたん顔をふにゃっと歪ませて本家の「いーよぉー」を披露。「いつだっていーよぉー。謝ってくれたからいーよぉー」とかなり優しい借金取りです(笑)

「俺は強いっていったらやっぱしサムライかなー」という森田さん。また舞台が暗転し、空想の世界へ。ここでは黄色スーツアキさんが両手に刀を持ち、先程ローテーショントリオで活躍した平山さんタックルさんのチャンバラJAPANとゆたかさんや真也さん、太一郎さんもりすけさん藍ちゃんも加わって殺陣を披露!!アキさんはかつてはスタントマンもしていたということもあり、刀さばきも抜群です!!
ただ、そこは新喜劇ということで、真也さんはギターを真っ二つに切られ、ゆたかさんはスーツが切られて上半身裸になったところに刀で乳首をいじくられてスローモーションでドリルをやったり、藍ちゃんのお腹は何度やっても刀をバウンドで弾き返したり、もりすけさんはカツラを切られてハゲになったり笑いの要素も満載でした(笑)

   そんなことをしているうちにリゾート関係者と不動産屋、借金取りがいっぺんに押し掛けてきて、またピンチに陥ります。しかしそこへ警官伊賀さんが登場し、実は置いていったクマのぬいぐるみにはカメラが内蔵されていて、その証拠はすべて録画されていると一網打尽にしようとします。するとそこへ行方不明だったアキコさんが井戸の中から現れ、「サッと謝っちゃいな。謝ればほらだいじょうぶだから」とけしかけ、悪役全員が「すいません」と言うと「いーよぉー」とあっさり許し、逃がしてしまいました。
  アキコさんはカズヒサといっしょにいる資格はないから、家政婦を辞めてここを去ると言い出します。しかしそれを聞いて飛び出してくるカズヒサ。なんで俺を捨てたんだ?という問いに、涙ながらに過去を語るアキコさん。夫を早くに亡くし、生活苦で借金もあるうえに、病気になったカズヒサを病院へ連れていく途中で事故に遭い、自身も重傷を負ったため入院しなければならず、やむを得ずまだ幼いカズヒサを施設に預けたのでした。このときの事故でついたのが、カズヒサの腕の傷だったのです。アキコさんはずっとその罪悪感を抱えながら生きてきたのでした。
  そんなアキコさんに対しカズヒサは「ほんとうに申し訳なく思ってるなら、これ以上どこかにいって俺から離れないでくれよ!!」と叫び、母親を許すのでした。

   問題がすべて解決したお祝いに、施設に住む青年の役だったダンサーさんたちがかっこいいヒップホップダンスを披露しました。途中、ずっと無口でダンスも座って見ていた白い服の男性が、音楽がクラシック調に変わりアキコさんに魔法の粉をかけられた途端、美しいグランジュテとピルエットを披露!!この方はバレエダンサーだったようです。生のバレエを見るのは初めてでしたが、ひとつひとつの動きがしなやかかつ軽やかでとっても綺麗でした。

  アキさん曰く、この「いーよぉー」のギャグは、茂造との舞台上でのやりとりで偶然生まれたものなのですが、「わざとではなく失敗してしまったり迷惑をかけてしまい、それを相手が謝ってきてくれたら、それはきっとすごく勇気を出して言ってくれたことだから、『いーよぉー』って寛大に許してあげたい。そこからまた新しい自分が始まり、次に進めると思うから」という願いも込められていると先月ツイートされており、まさにその願いが根本にあるようなお話でした。
  エンタメ、ということで新喜劇だけでなくダンスや殺陣などド派手な演出で興奮もさせてくれました。また今回この公演に来ていたお客さんは新喜劇ファンのなかでも毎回放送チェックや観劇を重ねているような濃い層が多いのか、かなりノリがよく、全体的に「きたきたきたーーあのネタ!!」みたいな一体感もあってそれもまた本公演とは違った楽しさかなとも思えました。

  アキさんの人気はすさまじく、このエンタメ新喜劇はすでに2月の次回公演が決まっているのですが、公演終了後のアキさんご自身による手売りが一階から二階へ繋がる階段まで行列が出来ていました‼ あれなら次回も満員御礼でしょうね (゚ヽ゚)スゴイ

  アキさん、これからもどんどん活躍して輝きまくって、“いーよぉー”♪