nakumelo’s blog

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エンタメ新喜劇第二弾レポ 後編

前編はこちら→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2016/02/25/110635

   歌が大好きで日々レッスンに励むナナカと、そんな妹を大切にしかわいがる兄のトシ。両親を亡くしてから肩を寄せあって生きてきたふたりに思わぬ知らせが入ります。
 
ナナカは歌を教えてもらっているサキ先生の紹介で、著名な音楽プロデューサー・マキと対面。マキはナナカのその歌唱力に感銘を受け、ぜひ自分が現在住んでいる音楽の都ウィーンへ供に渡り、留学して本格的なレッスンを受けようと誘ってきたのです。サキ先生やあおば学園のあき恵園長も大賛成ですが、ナナカは「お兄ちゃんと離れて暮らさなくてはいけないなら夢なんて捨てる」と嫌がります。

  トシももちろん大好きな妹と離れるのは嫌で、でも夢のための背中は押してあげたくて、というジレンマで悩みます。そこへアキコさんが現れ、そっと語りかけます。

「たとえ離れて暮らしていても、二人の絆は決して途切れないでずっとずっと繋がっているよ。だって二人は、家族なんだから」

  その言葉でトシは決心を固め、ナナカに語りかけます。
  朝に起こしてくれたり、ごはんを半分こして分けあったり、自転車に乗って出掛けたり、手作りの糸電話で遊んだり………たくさんの日常の思い出があり、いつでもナナカがいて、そんなナナカが大好きだったこと。でもいちばん好きなのは、楽しそうに歌を歌い、夢のためにがんばっているナナカの姿だと、涙をこらえながら一生懸命話すトシ。そしてその手作りの糸電話の糸を外し、片方の紙コップをナナカへ手渡します。

「もうこの糸電話の糸は無くたって、僕たちは心でいつだって繋がっているよ。ずっと一緒だよ。だからがんばっておいで」

  兄の愛情溢れる言葉と、片方だけになった紙コップの糸電話をお守りに、ナナカはウィーンへ旅立つことを決意したのでした。


  トシ役の役者さん(後にすごい方だということが判明)はこれが初めての本格的な演技経験とのことで、台詞をつっかえたり噛んだりというところは多少あったものの、一言一句を涙をこらえながら妹に必死で伝える、というシーンのため、それがかえって切なさや一生懸命さがリアルに感じ取れて、じんわり心に染みていきました。実際このシーンではすすり泣く声があちこちで聞こえてきました。

  ナナカのために、あおば学園の仲間とゆたかさんや一の介マスターたちも交えて、花月公園で送別会が開かれることになりました。

いつの間にか茂造はトシを気に入ってしまい、ナナカが旅立ったらあおば学園を出て自分といっしょに暮らそう、とアプローチをしてきます。「貯金下ろして増築して部屋作るから!4Kのテレビ買うたげるから!!」とかなり本気モードです(笑)
 
そんなトシはナナカのためにピアノ演奏を披露。曲は「ぞう」。おはながながいのね♪のあれです。さらに最初は一本指で恐る恐る弾いていたので、その微妙な選曲と技術に茂造がいつも持ち歩いている杖を落としたほど。
  しかし次の瞬間、両手を大きく広げ、童謡とは思えぬほど壮大かつ拡張高いクラシック風にアレンジして「ぞう」を弾くトシ。そのテクニックに誰もが騒然とします。実はトシ役の方は、そのキーボードテクニックを活かしたネタでPONやエンタの神様などに出たこともある「こまつ」さんでした! (゚ε゚)ワォ

  そのトシのキーボード演奏も交えて、今度はアキコさんwithあおば学園ダンサーによるダンスが披露されます。前回同様、やはりクールでかっこいいダンスを見せてくれました。
前回に引き続きバレエダンサーのお兄さんも出演されていたのですが、今回はそこに元ディズニーランドダンサーの恵美ちゃんや、今年入団した金の卵8個生で現役バレリーナも兼任している松浦景子ちゃんも加わり、かなり本格的で美しいバレエが見れたのが個人的に嬉しかったです。バレエやってる人って立ち姿までほんとに綺麗!

さらにさらに腰が曲がってヨボヨボなはずのいそじぃまでもがいつのまにか背をしゃんと伸ばして、ヒューマンビートボックスやモノマネ、さらにはめちゃめちゃ高度なヒップホップダンスまで披露!!いそじぃの正体も実はかなりすごい方で、教育テレビの「ストレッチマンV」でストレッチマンオレンジとして出演されている「ISSOP(イソップ)」さんでした!!アキさんどんだけ太くて広いパイプ持ってんだよ!!!

  最後はトシが片手でキーボード、もう片手でトランペットを同時演奏という前代未聞の超絶テクニックを見せつけ、送別会は終了。その瞬間、ずっと見守ってたプロデューサー・マキが「お兄ちゃんの演奏技術も素晴らしすぎる!!ぜひ本場でもっと腕を磨いてほしい!!」と、なんと兄妹供にウィーンへの留学へスカウト!!
「ダブルベッドでいっしょに寝て毎朝トランペットでワシのこと起こしてくれるって言ってたのにーー!!」と駄々をこねてトシにまとわりつく茂造をなんとかひっぺがし、仲良し兄妹は大好きな音楽の勉強をするためいっしょに旅立って行きました。めでたしめでたし、というところで本編は終了。


カーテンコールではアキさんが、今回ゲストの石田靖さんについて話されていました。 アキさんと相方ケンさんのコンビ「水玉れっぷう隊」は約10年間東京を拠点に活動していたのですが、そのとき大変お世話になったのが石田さんだったとのこと。ルミネの劇場でも新喜劇をすることが何回かあったそうなのですが、その度に水玉さんたちは必ずチーム石田として参加しており、自由にやってみていいよ、と言われてのびのび活動出来たそうです。その結果、ネタやギャグだけにこだわらない、アクションやダンスなども取り入れた今のスタイルを確立出来た、とのこと。

「今日こうやって石田さんに出てもらって、がんばってるとこ見せられてほんとうれしい。なんか、あの、石田さんの顔見てると泣きそうで……」と挨拶したあと、言葉を詰まらせ、顔を歪め、本当に泣いてしまったアキさん。そんなアキさんを東京の恩師・石田さんと現在活動する大阪でのパートナー・茂しゃんが両脇で優しく見守っているのも印象的でした。

その変幻自在のエンターテイナーぶりで、ここ一年ほどで爆発的に人気が出たアキさん。でもその前には長い長い道のりがあり、何度も何度もつまずき傷つき悩み迷いながら、そして時に石田さんや茂しゃんや相方さんなど周りの人たちと手を取り合いながら歩んできたんだと、このとき思いました。

アキさんだけではありません。あの日あの舞台に立っていたすべての人が、みんな器用で運もいい人ばかりではない。悲しみや苦しみをどうにかして乗り越えて、悩みながらなんとか答えを探しだして、一歩でも前へ進もうとした人だけが、あそこに立って輝いていたし、これからも輝くのです。その輝きから放たれる優しさや楽しさのオーラで今回もこうしてまた笑顔を貰えるのは本当にありがたいし幸せなことです。

 
エンタメ新喜劇は既に次回公演が7月に2daysで決定しており、そのチケットの先行販売が2階ロビーで行われました。友人と供にそちらへ参加し、その後アキコさん姿のアキさんと写真撮影と握手をしていただきました。ずっと「ありがとうございます」と挨拶してくださり、握ってくださった手はあたたかく、人柄の良さが滲み出ていました。
  このときアシスタントとしていたもじゃさん・いちじまさん・高井さんとも握手をしていただいたり写真撮影をしていただいたりしました。みなさん気さくで優しくて、だからこそ絶対にこの方たちへの尊敬の想いはなくしてはいけないと思いました。

   同じく2階ロビーでは平山さんタックルさんによるチャンバラJAPANや森田さんが、祇園花月で行われる主催公演のチケットの手売りをがんばっておられました。なお公演の告知はカーテンコールの際にも行われたのですが、平山さんが一歩前に出ただけで会場からは「がんばってー!」「おちついてー!」という応援が(笑) 私もはじめて客席から「がんばれー!」と声をかけてしまいました←   あたふたしていても台詞が飛んでしまってもアドリブ弱くても、応援せずには、見守らずにはいられない不思議な魅力のある方です。


  今回もたくさんの愛や笑顔をお土産にNGKを跡にすることが出来ました!またきっと近いうちに遊びに来ると思います!!すみません!!


「い~よぉ~♪」  (笑)