nakumelo’s blog

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佐藤太一郎企画その19「風のピンチヒッター’17」レポ③

  すったもんだありましたが、ついにやって来た予選大会! 鼻息荒い三高ナインと、それを冷笑しながら見つめるオキタとトクガワ。

  試合が開始されますがやはり実力の差は歴然。あっという間に点差が開き、ついに「ここで三高が負けたら最後までやっても逆転の可能性はほぼないから途中で試合やめるよ」というところまで来てしまいます(そんな無慈悲なルールがあるなんて!!)。
  ここで打たれたら終わり、という場面にバッターを任されたのは、お金持ちのお坊っちゃん長嶋茂雄信者でもあるシンサク(キタノの大冒険さん)。普段の練習でも決してナイスとは言えないバッティングを披露してきた彼。しかし彼と三高ナインたちの強い想いが、長嶋氏の魂を呼び込んだ?のか、なんとラスト3球目でヒットを飛ばすミラクル発生!!

  そして今度は守備側になると、新進気鋭の問題児エース・サイゴウが父親譲りのナイスピッチングを思う存分披露。次々に星上の選手たちを空振り三振へ導きます。そのいい流れを受けて、三高ナインも絶好調!さらに、イサムが両目とも2という驚異の良視力で、無意識に次の作戦を口パクしてしまう癖があるオキタの口元を読み取るという妙技によって相手の裏をかきまくり、いつのまにやら一点獲得どころかぐんぐん点差が迫っていく!!
  準備体操くらいの気持ちで余裕をかましていたオキタやトクガワをはじめとする星上は焦りまくり、それゆえにどんどん動きが鈍くなり、そのたびに罵声と鉄拳を浴びせるオキタ。それを見てドン引きする三高ナインと観客。

  それでもなお「勝利」にのみこだわり続けるオキタは、ついにスポーツマンシップすら捨てて三高を妨害。「隠し玉」というルール違反でこそないもののかなりセコい技を繰り出したり、サイゴウに対して父親のことを持ち出して野次ってきたりなど卑怯なことばかりしてきます。

 
  それでも堂々たる投球を続けていたサイゴウですが、やがて投げるたびに顔を歪め、なにかに耐えているような素振りに。様子のおかしいサイゴウを心配するサカモトたちに、それまでずっとベンチで応援していたミナミが真実を話します。


  前日、試合を控えているため練習は早めに切り上がったのですが、補欠のミナミは試合にこそ出れなくても、少しでも上達できたらと思い、投球練習用の的の中央に10球連続当てられるようにずっと練習していました。それを居残りでやっているとき、通りがかったサイゴウがアドバイスをしつつ、10球達成の見届け人になると申し出てくれたのです。

  たどたどしく危なっかしくも、どうにか9球目まで達成したとき、やってきたのはあのトクガワ。そしてトクガワが合図すると、彼女が雇った暴漢が一斉にサイゴウに襲いかかり、ピッチャーにとって大切な腕や肩を鉄パイプで攻撃!! かつてのように暴力で振り払うにもトクガワはまたカメラを所持しており、試合出場が危うくなるのを恐れてじっと耐えたサイゴウと、なにもできずに怯えて見ていたミナミ。そしてサイゴウはミナミに、このことはメンバーやサカモトには秘密にしておけと伝えていたのです。痛め付けられたうえに連続投球によりサイゴウの肩や腕は限界寸前でした。

   サカモトがサイゴウを止め、ベンチへ入れることに。しかし補欠はミナミとキタカゼのみ。実力からして出るべきはキタカゼですが、やはりまだ踏ん切りがつかない模様。そのときミナミがフェンスの向こうで青年を発見。それはかつてキタカゼがデッドボールで怪我をさせてしまった相手。しかし彼はキタカゼに向かって笑顔で大きく手を振り続けてくれていました。許しと応援を受けたキタカゼはついにマウンドに立ちます!

   ここからはまた三高にいい風が吹き、バッターとなったキタカゼはこれまでのブランクを感じさせないほどガンガン打ちまくります。実弟の生き生きとした姿に呆然とするオキタ。盛り上がる三高ナイン。

  しかしそんなときあるアクシデントが。なんと星上の選手が投げた球がキタカゼの目元を直撃!!グラウンドに立つことが出来なくなりました。三高ナインはオキタの指示ではないかと星上に抗議しようとしますが、「きっとピッチャーの子はわざとやないんや。僕は恨まへん」と自分がかつて犯したミスだからこそわかると主張。そしてミナミに向かってあるお願いをします。

  「あとは走るだけ。次の塁まで走るだけなんや。それを、君にやってほしい。君ならできる!!」

  実際、あとの補欠はミナミだけでした。大事な大事な場面での出場決定に、戸惑い、弱気になるミナミでしたが、「お前は……ベンチ温めるために……これまで練習してきたんかぁーーッ!!!??」というサカモトの怒号と、三高ナインたちの励ましを受け、ついにグラウンドに!!

  震えながら、その時を待つミナミ。そして響き渡るバッターが球を打つ音。次の瞬間、駆け出すミナミ。その姿は父とは違い、ぎくしゃくとして決して速くはないものの、彼が走ったとき確かに風は吹いたのです。そして見事にミナミは走りきり、しっかりとベースに手が!!そしてまた、次の回では全力疾走!!父の志は、確かにミナミに受け継がれていました。

 

  そして………


  結果的には、名門星上の勝利、三高ナインの夏は早くも終わりました。それでも清々しい笑顔で互いを労う三高ナインに、オキタは皮肉混じりに「試合に勝って勝負に勝って満足か?」という言葉を吐き、それを聞いたミナミがついにガチギレ。オキタの胸ぐらを掴み「本当にあんたに勝つために俺はずっと野球を続けてやる!!」と宣言します。


   ここで舞台の照明が落とされ、ミナミとサイゴウの二人きりになり、回想しながら語っています。
  サイゴウ曰く「俺の人生は最後の最後までツイてなかった。でもこのときの夏と野球があったから、悪くない人生だったと思えた」「今は毎日親父とキャッチボールしとる。親父はまったく手加減せず豪速球投げてきよる」とのこと。明言こそされていませんが、どうやらサイゴウは若くしてこの世を去ってしまったようで……それでも楽しそうにあの夏の思い出や野球のことを語る彼を、ミナミはほほえましく見守るのでした。


  そして時は流れ、大人になったミナミは冒頭と同じように甲子園のグラウンドに立っていました__審判として!
  そして観客席には、あの夏共に汗を流し笑いあった三高の仲間たちの姿。ある者はスポーツ記者、またある者はプロ野球のオーナー、そしてまたある者は社会人野球の選手や趣味で草野球チームに所属など、皆形は違えどあの頃からずっと野球に携わって生きてきたのです。ずっと野球を好きでい続けたのです!!

   「プレイボーール!!」というミナミの掛け声と共に甲子園の試合が始まる、というところで物語は終了。最後は出演者全員で口上を述べます。

「誰かが言った
もう一度野球をしよう
誰もが頷いた
もう一度野球がしたい
その時のために
風を感じよう
その物語がはじまるまでは
風を記憶しておこう
あの夏
あの空
あの幻
風は確かに吹いていた
そして風は今も吹いている
全てはこの野球のために 」


次がほんとにほんとに最後!カーテンコール編です!!ここまできたら最後まで書くよーー!!