nakumelo’s blog

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佐藤太一郎企画その19「風のピンチヒッター’17」レポ④(ラスト)


   チンタラレポもやっと最後!夏休みの宿題がいまだに終わらない子供の気持ちがこの歳になってわかりました……ここからはカーテンコールの様子などを。


  閉幕後は拍手が鳴りやまぬうえに、やがて拍手だけではなく、徐々に立ち上がる観客が続出し、ついにはほぼ全席が立ちあがり拍手を送るという「スタンディングオーベーション」状態に!!前列から振りかえって見たときのその光景は圧巻でした。

  そしてその光景を、NGKの舞台という、主人公ミナミでいう甲子園と同様の「夢の舞台」で見れた太一郎さんは満面の笑みを浮かべながら、大きな瞳からはうっすら涙が……NGKを2日間満席にするというのは私が想像するよりもずっとずっと大変で、太一郎さん曰く「支配人に殺されやしないかとビクビクしてた」とのこと(笑)  それでもプレッシャーをはねのけ、見事に目標を達成し、奇跡を間に合わせて全力投球した太一郎さんは、やっぱりミナミそのものだなと思いました。

  太一郎さんの計らいで、この作品の作・演出を担当し、太一郎さんがかつて所属していた劇団の主催という大塚さんも舞台へ登場!「あの作品がこんな大きく伝統ある舞台で出来るなんて嬉しい」と話してくれました。太一郎さんがこの作品の初演を観たときは新宿の小劇場での公演だったそうです。

  公演が終わると出演者の方たちがあちこちに並んでいて、なかには公演での演技を見てファンになった観客たちと写真撮影や握手をしている方もいました。彼らのほとんどは太一郎さんが見出だした「今後の関西演劇界を背負うであろう人材」たちなので、これを自信にまたそれぞれの活動を精力的にこなしていくんだろうなと思います。実際、これを書いている今、リョウコ役の辻さんは短編映画のコンクールでグランプリと最優秀女優賞を受賞し、トクガワ役の田川さんも単独イベントを大成功させています!!すごいよーー!!
トシミツ役の井路端さんは「茂造の絆」にも出てらしたので、友人と一緒にご挨拶させていただきました。

  そして我らが太一郎さんには、一番大きな列が。疲れも見せず、一人一人と笑顔で気さくに応じる太一郎さん。今回、私はその優しさに甘え、あることをお願いすることに……

  長い列に並び、いよいよ私の番。

  「お疲れ様でした。あの、ちょっと、わがままなんですが、お願いが……」
「なんだい?(ニコニコ)」
「あ、あの、これを持っていただきたいんです……」

  そして私が取り出したのは、出発前に地元のガチャガチャで見つけてきた、マンボウの人形。実はこれ、両サイドをぎゅっと握ると目玉が飛び出て、太一郎さんの目とそっくりになるという……(笑)
失礼&無礼にもほどがあるこんな要求にも快く応えてくださり、しっかり目を見開いて見事にそっくりな表情でいっしょに写真を撮ってくださいました(  ;∀;)ホントニホントニスミマセン

  あと、列に並んでいる最中にどこがで見たことのあるお兄さんがいるな、と思ったら、レイちゃんでした!太一郎さんと仲よしなので観に来ていたようです。見かけることが出来てラッキーでした♪


  太一郎さんの企画は、それまでの私の中にあった演劇の「難解で複雑でセンスと学のある人が楽しむ芸術」という思い込みをぶっ壊し、「見せ方次第で様々な場面や情景を見せてくれて、老若男女が楽しめるエンターテイメント」に変えてくれました。
  今回、NGKの舞台の上は紛れもなくグラウンドで、そこをみんなが駆け抜けて、風も吹いていた。こんな風に見せることが出来るんだ、標高数センチのあの舞台の上は、別世界になるんだ、お芝居って、演劇って、すごいんだ……と改めてその魅力と面白さを教えていただきました。
 

  そして早速太一郎さんは次の企画に向けて動き出しています。次回は記念すべき20回目!楽しみです!今度こそもっと早くレポが書けたらいいな……(笑)