nakumelo’s blog

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佐藤太一郎企画その20 「グッド・コマーシャル」レポ③

   思いがけない同中出身者同士の再会ですが、大人になった今はそれぞれ強盗・人質(&共犯者)・交渉人という役割がはっきりと分かれている三人。芥川と木下は、相変わらず権力と女子にめっぽう弱いホクロマンこと久保をなんとか味方にしようと、「外にいる奴等にお前が中学のとき隠し撮りしてたことバラしちゃうぞ!!」と脅しをかけつつ、交渉を始めることに。

   久保がなんとしてでも犯人確保のための交渉をしたいのは、ズバリ「出世」と「恋愛成就」のため。それならばと木下はこんなストーリーを提案をします。

  犯人は久保の交渉により、涙を流して反省・改心する→その様子を彼女に見てもらう→ついでに上司である警察には「誰も傷つけていないし反省しているから、彼の未来のために逃がした」とでも言っておく→万事解決!!度量の大きさを彼女にも上層部にも見せつけられる!!

  そんなうまくいくかな…的なストーリーですが、久保はノリノリ。早速彼女に送るための「犯人が泣きながら久保の交渉を聞いている」という写真を偽装し、それと共に「中継を見て!」というメールを送ることに。
 
  と、ここで問題発生。スマホとLINEがすっかり主流になった昨今ですが、久保が愛用しているのはいわゆるガラケー。そしてこれまた懐かしいゆるキャラまりもっこり」のストラップ付き。これで写メールを送ろうとするのですが、この部屋の立地からはその機種だと電波がかなり弱いため、メール送信が出来ない!!
   そこで苦肉の策で、窓から手を伸ばして出来るだけ電波の強い瞬間を捕らえて送るというかなりの荒業を行うことに。久保は小柄なので、芥川が替わりに窓へ手を伸ばすことに。窓の狭さやら電波の悪さ、さらには腕への負担などでしっちゃかめっちゃかになりながらも、すべての苦労が報われるゴールへの一歩して、なんとかメールを送ろうともがく芥川と久保。


  そんな先輩二人を見て、木下の胸の中に何か熱いものが込み上げてきます。一度は諦めた夢が、もうすぐそばまで来ているような……今ならば心から「アクション!」の呪文が言えるような……何か新しい景色が見えるような……そんな予感でした。

   そんなこんなで、やっとメール送信を完了させた芥川と久保。安心しきって三人でビールを飲んで祝杯を挙げます。そのとき外から鳴り響く巨大なヘリコプター音。なんとそれは芥川の実家の近所の米軍基地からやって来たものだったのです!!

  たかだか立て籠りでなぜ米軍まで出てくるの!?と大パニックの三人がテレビを点けると、衝撃の事実が。
   なんとメールを送るために外へ出していた久保のガラケーの「まりもっこり」を目撃した警察が、とある世界的テロ組織のシンボルマスコットにそっくりだということで、この人質立て籠り事件にはテロも絡んでいる!!というぶっ飛び解釈で米軍に協力を要請したのでした。
  さらに報道特別番組のスタジオにはコメンテーターとして芥川がゴーストライターを担当した小説家が文化人枠で出演しており、これまで中継された犯人(つまり芥川)の声を「どこかで聞いたことある気がする」とまで言い出す始末。いよいよこの部屋に警察が踏み込み、芥川の正体とそこに荷担した二人の企みもバレてしまうのも時間の問題!!今度こそ絶体絶命大ピンチ!!

  絶望感から呆然とする三人。一旦コマーシャルに入る番組。ボーッと画面を見つめる久保。そこに入ってくる一本のコマーシャル。

  「ショートムービーフェスティバルの締め切りは今日まで!!ぜひあなたの想いを映画にぶつけてみませんか?ご応募お待ちしてまーす!!」


  その一本の、数秒のコマーシャルで、何かを思い付いた久保。泣きじゃくる芥川と木下に、彼は語りかけます。

  「世界一の嘘を知っているか?『嘘をついてはいけません』と教えてきた私たちの親が、私たちについた最大の嘘。サンタクロースだ。サンタクロースは実際にはいない。でも、親がサンタクロースの嘘をついてくれたから、私たちにとってクリスマスは楽しみな日になった。いい子でいるきっかけになった。その嘘を罪だとは、私は思わない。夢を見せて、未来を作る嘘だって、この世界には確かにあるんだ」

  わけがわからない、という顔できょとんとする二人に、久保が語る起死回生のアイデア。それは先ほどのコマーシャルにあった「ショートムービーフェスティバル」に絡めたもの。
 
  ビールを飲みまくり、木下や久保の私物である眼鏡やコンタクトがあること、そしてこれまで外の警察とのやり取りが支離滅裂だったことを利用し、「これまでの騒ぎはすべてショートムービーフェスティバルへ応募する映画の撮影。その撮影を見て警察が事件と勘違いした。しかし我々は酔っぱらったうえに視力も悪い状態で撮影をしていたため、こんな騒ぎになっているとは思わなかった」というストーリーをでっち上げよう、という計画です。あまりにも荒唐無稽なストーリー。それでも、誰も傷つけず誰も法に触れずに逃げきるためには、これが今の自分に思い付く精一杯の嘘だと久保は言うのです。
 
  そんなんできるわけないやろ、とふてくされる芥川。しかし木下は、この数時間の間にこの二人の先輩と起こしてきた嘘と言う名の奇跡があるから、「アクション!」の呪文をしっかりと言える予感がするから、この一発逆転の大勝負に乗ると決意。やがて芥川も覚悟を決め、ここまで来たら最後までやりきると決めます。

  とはいえやることは山積み。「フィルムフェスティバルに向けて映画撮影をしていた」という嘘を完璧に突き通すため、映画撮影をしていた形跡を作り出す必要がありました。映像やら脚本やらを用意しなくてはなりません。しかしそこで、この三人がこの場所に集まったからこそ実現できた奇跡が次々と起こります!!

  カメラとか専門機材ないよ!?
→なんとこの部屋の押し入れにカメラ他撮影機材がギッシリ!!
「ADは家を倉庫替わりに使われてるんで、こんなんもあるんですー!」

  でもこのカメラでどうやって撮影すんの!?
→盗撮すらやってのけた久保がいるじゃないか!!当然カメラの知識も豊富!!
「撮っておくれと、泣いてるぜ!!」

  脚本とかないと怪しまれない!?
→部屋にあったパソコンでリズムよくキーボードを叩き、これまた小気味良いワードを並べてそれっぽいプロットをガンガン仕上げていく芥川!!きちんと「人質」というワードも入れこみ、一連の騒ぎが撮影の一部だと思わせるようなストーリーを作成!!
「こんなんいかがでしょーかっ!!(ッッターーン!!)」

 
  誰がこの映画を撮るんだ!?現場を指揮して演出出来るような奴なんか……
→メガホンを持った映画監督志望の木下が豹変!!オネェ口調でキビキビと二人に指示を出していきます!!
「どうせやるなら大賞狙うわよ!!」
 

   夕日の光が窓から差し込む部屋で、木下監督演出のもと、芥川製作のストーリーを彼自身で演じて、久保がカメラで撮影するということに決定!!

 
「いいかいあんたたち!!ハッピーエンドは、汗で買いな!!泥臭くいくわよ!!」

  「オウッ!!」

「よーーい、アクションッッ!」


  ストーリーも役者もカメラも動いてひとつの「嘘」という名の「物語」が始まる呪文をついに木下が声に出すことが出来たところで、一瞬まばゆくライトが光り、次の瞬間暗転し、舞台は終幕。

  最後にあと少しだけ、色々語ろうと思います。