nakumelo’s blog

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吉本坂のこと


2018年2月に、秋元康氏が吉本所属のタレントから選抜しプロデュースするアイドルグループ「吉本坂46」を結成するという衝撃の発表から、約半年が経過しました。

  一体どうなることかと思いましたが、新喜劇座員さんも多数エントリー。私にとっては推しの太一郎さんが四次の水着投票審査まで残っていたこともあり、ドキュメンタリー番組は毎週要録画し、もちろん投票は毎日欠かさず行い、元々がアイドルヲタ出身だったこともありすっかり注目&夢中になる存在に。

  5次のダンス審査ではアキさんの相方ケンさんや新喜劇ではやすえママをはじめとする何人かの乙女たちが残りました。最終審査発表は約2週間後の8月20日。どうかこのまま受かってほしいなという想いです。

  と同時に、ここに来て色々思うことがありまして、長くなりそうなのでどうせならツイートよりこっちのブログの方に書こうかなと思った次第であります。


    5次審査ではほとんどの候補生はダンス未経験なうえ、2番ポジションはギャグを披露してもいい盛り上げ役(おちゃらけ担当、とも揶揄されていましたが)で賛否両論あったりとか、なかには連絡がうまく伝わらなかったり仕事とのスケジュールがうまく都合がつかずにレッスンは殆んど出来ずにぶっつけ本番状態という候補生がいたりだとか、なかなかに波乱な状態でした。
   それでも、短い期間のなかで振り付けをしっかり体に叩き込んだり、そこから自分なりの振り付けの強弱をつけてみたりする候補生や、振り付けがまだまだ苦手な候補生は表情だけでも笑顔で踊りきろうとか、この部分だけでもしっかり踊ろうとか、そういう前向きな姿勢が見える候補生は、見ていてとても気持ちよかったです。特に「NKG46」「秋元康」「美女軍団」は見ていてチーム全員合格にしてあげてほしいくらい真摯に取り組んでいる様子がパフォーマンスから伝わり、「人ってこんなに出来ることがあるんだ」と涙が出そうになったこともありました。

  
  そして運命の合格発表。
真摯に取り組んでいた「NKG46」と「秋元康」のメンバーが見事全員合格したことやケンさんや新喜劇乙女たちの多くが受かったことは嬉しかった。でも同時に「なぜこの候補生が落ちた!?」「なぜあの候補生が受かった!?」という、正直首をかしげたくなる結果もありました。

  特に深夜にツイッターのTLに流れてきたとある落選候補生の落ち込みようはひどく、「なんで大人は私の夢を壊すんだろう。どうして全力で踊った私は振り付けを覚えてこない人より劣っているっていうんだろう」みたいな文章を見たとき、自分のことのように胸が苦しくなったのを覚えています。

   ぶっちゃけ合格した候補生のなかには「もう少し頑張って振りを覚えられなかったのかい?」とか「これもう別物のダンスだよね?」みたいな人もいたんです。そりゃ真面目に精一杯振りを覚えて落選した候補生は腹立つよなぁとも思います。将来性だの独創性だの言われたらそれまでだけど。
  近頃の世間はやれ忖度だのナントカ判定だの点数操作だの火サスもびっくりの陰謀が現実にあってそれらが明るみになって大騒ぎになっているので、つい疑ってしまう節もあります。

   でもこればっかりはホント、アイドルって審査基準が難しくて、歌や躍りが上手い子がなれるわけでも、顔面偏差値がうんと高ければなれるわけでも、ないんですよね。特に近年は「親しみやすさ」が重視というか、ちょっと出来ないくらいのほうが見ていて保護欲を掻き立てられて育っていくのを見守りたいとか…色々言われてますが。ジャニーズでもヤル気満々ダンス経験者より、よくある母親や姉が勝手に履歴書送った、それまではダンスよりサッカーが好きな普通に小学生男子やってた子が後々大スターになったりしてるし。



   とりあえず私が言いたいことは、合格者も落選者も「これがすべてではない」ということなんです。

 
  正直、吉本坂が今後どうなるかなんてまだまだわかりません。
始まる前からこんなネガティブワード連発もアレですが、必ず売れる保証なんかないし、この先もしかしたらすぐ二期生や派生ユニット募集が始まるかもしれない。いざ始まればどの列に誰が並んで、誰が前に行くか後ろに下がるか、センターは誰なのかなど常に選抜される悩みは付きまとうし、夢見ていたことと現実のギャップについていけずすぐ辞めてしまうメンバーもいるかもしれない。一年しないうちに解散だって、あり得なくない未来です。もちろんそうならないように頑張ってくれるとは信じていますが。


  そして落選者も、これで自分の人生は全部終わりだなんて思ってほしくはないのです。漫才やピンネタ、新喜劇やタレントや俳優など、それまでやってきたことをまたこれから取り組んでいけばいい。中にはこの落選を期に芸人そのものを引退した人もいたと聞いていますが、それはそれで新しいスタートです。それでもやっぱり吉本坂に、アイドルになりたいよ!って思うなら新しい動きがあるまで技を磨いて待ってまた挑戦したって全然いいんです。


  だからまだまだみんなこれからなんだってことだけは、候補生全員とそのファンの方たちは、わかっていてほしいなぁと思うんです。