nakumelo’s blog

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きょうと新喜劇8レポ②

  売り上げが好調なのはニシカワ氏のおかげと信じ込んでいる由美。これ幸いとニシカワ氏がやって来て、二号店を出してみないかと持ちかけてきます。戸惑う由美でしたが、今以上の楽な暮らしが出来ると断言され、家にあるほぼ全財産をニシカワ氏に預けてしまいました。

  それを聞き青ざめるノブヨシ。慌ててニシカワ氏に電話をかけてもやたらバリエーション豊かな「この番号は使われていません」のアナウンスが流れるだけ。見事詐欺グループの作戦に引っ掛かってしまったのでした。

  しかしこれだけでは終わりません。二人のチンピラヤクザのもりすけ・レイコンビがやって来て、由美が連帯保証人となっている借金の取立てにやって来たのです。
 

  さて新喜劇のチンピラヤクザといえば原色のカラースーツがお約束ですが、もりすけが着ているのは深緑のどこかで見たようなスーツ……なんと普段森にぃが着用しているスーツでこれまた森にぃを意識してか「はぁい」と返事をしてきます。さらに中に着ているのはこれまたどこかで見たようなローリングストーンズのクチビルマークのTシャツ。それを見て素で驚くノブヨシ。なんとこれ森にぃが通勤時着用していたガチ私服だったのです!!「楽屋に落ちてた」ので勝手に拝借したそうな……

   張り切ってやって来たものの、このもりすけ、てんでアドリブに弱い。「元金利息合わせて〇〇万じゃ!!」と宣言されたあとの「〇〇万!?」「〇〇万!?」と続いていくあのパターンのよりによって最後のボケ担当に回されてしまい、ガチめにオドオドするわ、その見事なつるっぱげの頭には汗がダラダラ流れてくるわでみんなからいじられっぱなし。森にぃは「俺あんな汗まみれのTシャツ着て帰りたくねぇ~(´ヽ`)」と嘆いていました。だいぶウェッティになってただろうな。

 
  そんなグダグダっぷりに、ついに兄貴を降臨させることにしたヤクザたち。
  アニキーー!!の声に反応するようにお店に近づく、全速力の足音
。そして息を切らしてやって来たのは…キラキラと輝く金髪リーゼントに、鮮やかな黄色のスーツのちょび髭ヤクザ・アキ兄貴!!スターの登場に沸く会場!!当然ご挨拶は「……なにぃ~?」でした。
 
  スターオーラばしばし出しまくりのアキ兄貴が脅そうと近くの椅子を音を立てて蹴り飛ばすと、逆ギレしたノブヨシは負けじとテーブルを丸ごとひっくり返してその場にいた全員が大パニックに。なんとお皿も粉々に!!   
これにはさすがのアキ兄貴も「ダメだよ!こんなのはダメ!!あぶないでしょ!! (゚皿゚)」とお説教。のあとはお約束の「すいませーん!」「いーいーよぉー♪」のやり取り。当然沸く会場。
  とはいえ愉快なアキ兄貴もこれはお仕事なので、夜にまた来るのでそのときまで必ず借金返済の金は用意しておけ!とドスを利かせて子分を連れて帰っていきました。さて大金をどう工面すべきか……

 
  トラブルはまだまだ続きます。
  
   買い出しに行っていた幸恵が悲鳴をあげながらお店に駆け込んできました。なんでも変な男に付きまとわれ、逃げてきたというのです。
  祇園花月特有の花道には、髪をだいぶカッチリまとめた眼鏡の男・桜井が妙な声色をあげて幸恵を探していました。桜井はその花道付近にいたちびっこ軍団に「幸恵さん、知らないかい?」と尋ねます。守秘義務とか忖度なんて言葉を知らないピュアなちびっこたちは次々に「うどんやにいるよー!!」「スーパーヨシモトのとなりーー!!」と道案内。桜井はお礼にその髪を整えているのに使ってているであろうコームのストックをたくさんちびっこたちに向かってバラ撒いていました。

  ちびっこの助けでうどん屋へと導かれた桜井はゾーゾータウンなるどっかで聞いたことあるような名前の大手企業の社長秘書でした。この度その社長が幸恵に一目惚れし、結婚を前提とした交際の申し込みに来たのです。
  桜井に呼ばれて花道からやって来た社長。それは………きょうと新喜劇及びこの祇園花月のステージにすら初めて登場した超大物・ジミー大西!!ずんぐりむっくりな体とどこか不安げな表情のあの姿は大晦日の風物詩の某笑ってはいけないミッションの仕掛人で見るときとほんとにそのまんま同じ!!もう出てきただけで笑っちゃいました(笑)

   ジミー社長は隙あらばズボンを脱いで幸恵を追いかけ回すので牽制するのが大変。さらに台詞が超うろ覚えのため時折桜井が鞄の裏に張り付けておいたカンペをこっそり見せる始末。しかもそのカンペにある漢字すらまともに読めない。予想以上にしっちゃかめっちゃか。
それでも「だいじょうぶかぁ?」「(鼻を摘まんで)ダイジョウブー!」や「ちゃんとやれんのか?」「やってるやってるぅー!」のお馴染みのギャグはしっかりできていました。

  どうにか追い払ったものの、なにやら幸恵を手に入れるために金に物を言わせようと企んでいるジミー社長と秘書桜井。油断はできません。

  度重なるトラブルに頭を抱えるノブヨシ。由美に至っては目眩を起こしてしまいました。迷いに迷ってノブヨシが決断したのは、やはりギャンブル。絶対当てる自信のある競走馬がいて、そこに全財産をぶっこむというカイジもびっくりな一か八かの大勝負を仕掛けることに。
  大反対する圭吾の制止を振り切り、彼のへそくりまで借りて賭けたその競走馬はなんと一位をキープしたのち落馬というハプニングに見舞われてしまいました。

  刻一刻と迫る、借金取りとの約束の夜の時間。そして、五山の送り火もまた、その灯りが点る時間が近づいていました。