nakumelo’s blog

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きょうと新喜劇9 レポ⑤

 
  幸恵を人質に取られ、まず最初に動いたのが信乃助。



佐藤
「おいッ!!下手に動くとこの女殺すぞッ!!」

信乃助
「待たんかいゴラァ!!!」

佐藤
「ああ゙ッ!?」

信乃助
「(片手にガラケーを持って)後でかけ直すッ!!」

佐藤
「今!?今出るなよ!!(゚皿゚)」

信乃助
「ポケットでブルブル~って鳴って……あーそろそろスマホに替えたーい(´ヽ`)」

佐藤
「勝手に機種変しろやッ!!(゚皿゚)知るかッ!!」




  次に動いたのははぐれ刑事おさむちゃん。気合いとガッツと件の奇声でずんずん佐藤の元へ進んで行くのですが、あと1mほどというところで佐藤に足元を撃たれては驚いて逃げるという奇行を3回ほど繰り返し、佐藤をイラつかせてしまいます。

  さらに本来のターゲットである里見社長は端っこで座って高井に肩もみさせながら呑気に見物。「状況わかってんのかッ!!」とますますイラつく佐藤。


  そんななか騒ぎを聞き付けほたるの元お見合い相手のもりすけも登場。幸恵が人質に取られているのを見ると「か弱い女性を傷つけるのは許さない!!」と息巻いて佐藤へ向かっていきます。
 
  素手で戦ってやる!と構えるもりすけでしたが、あっさりボコボコに。「バコッ・バコッ・バキッ!!」とやたら小気味良いリズムで殴られっぱなしのもりすけ

  そのリズムを聞いてるうちに、展奴は閃きます。そう、「あのリズム」にそっくりなのです。みんなに再び足踏みと手拍子を促し、「We Will Rock You」を発動!!
  その激しい歌に合わせて佐藤の気を引き、その隙に幸恵を助け出す作戦……ですがここでもおさむちゃんがでしゃばり、また足元を撃たれ脅かされるはめに。ちなみにおさむちゃんは「We Will Rock You」に合わせて南無妙法蓮華経を唱えていました。斬新なマッシュアップ


  このままでは埒があかないと判断した展奴……もといノブヨシは、カツラをとり、地の低い男性的な声で「こんな格好してるけど俺はそいつの旦那なんだ。そいつを殺すなら代わりに俺を殺せ」と挑発。
ここにきてやっと展奴が男性のノブヨシだとわかり、呆然とする里見社長。頭を下げるノブヨシ。それでも社長は、「かまわない、どうか思うようにやってごらん!」と励ましてくれます。


その気迫と奇妙な格好に圧倒されたのか、徐々に怖じ気づいてピストルを持つ手が震える佐藤。どんどん佐藤へ近づいていくノブヨシ。こっちに来ちゃダメ!!となんとかノブヨシを制止しようと説得。固唾を飲んで見守る周囲の人々。


そして……


「来るなぁぁーーーッッ!!!」


パァァァンッ!!!と乾いた音が響くと、胸を押さえて倒れるノブヨシ。自分でも撃ったことが信じられずパニックになる佐藤。佐藤の手が離れたことですぐさま駆けつける幸恵、そしてケイゴをはじめとする仲間たち。


ノブヨシはよろめきながら、舞台中央に、客席へ顔を向ける形でぶっ倒れました。
  私は最前列でありながらどちらかといえば端の席なので詳しくは見えなかったのですが、センター席の子供がずっと「わーーヤベェ超ヤベェーー(゚ε゚)こっちみてるヤベェーー」となかなかのボリュームの声で叫んでいましたので、あのおしろいのまま相当ヤベェ顔つきをしていたのでしょう。

  佐藤はなんとか確保・連行されたものの、ノブヨシの呼吸はかなり荒くなっていきます。
最期を覚悟し、息も絶え絶えになりながら「俺がいなくなったら店は頼む」「直子はお母さんを支えてやってくれ」「皆さん、幸恵と直子を頼みます」となんとか伝えようとするノブヨシ。そしてついに呼吸が………!!




「………あれ……?弾が……胸に……当たって……な、い?」




死にそうで死なずに済んだ模様。ピストルの弾は確かに胸に当たったはず……と、おもむろに着物を脱ぎ出すノブヨシ。そこには……ピカピカと光る「五山の送り火」のブラジャーが!!!!



「ブラジャーのおかげで助かったーーーッ!!!」




まさかの展開に唖然とする一同。実はノブヨシがこの「五山の送り火」モチーフのブラジャーをチョイスしたのには、ある訳が……


「……私ぃ、前回の『きょうと新喜劇8』で、『五山の送り火』出したでしょ~?それで、その『五山の送り火』が見せ場でピカピカ光るようにしてたんですねぇ~……はぁい。

でも、この『五山の送り火』、ちっちゃすぎて、ほとんどのお客様見えなかったってアンケートでめっちゃくちゃクレーム来ちゃったでしょ~?


だからここで、今度こそ、皆さんに見てほしかったんですねぇ~……はぁい!!!」


拍手喝采になる会場。言われてみるとあのとき、私は全体を見回せる二階席だったのでこの「五山の送り火」もしっかり見れたのですが、なんせ小さかったものでかえって近すぎる一階席の人たちは見えなかったようです。
(その当時の様子がこちら→
http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2018/09/22/222655)


社長を騙していたなんて!!と憤慨する秘書高井。あわや契約解除かと思われましたが、「たとえ男性だとしても私は展奴に出会えて楽しかった。その展奴を連れてきてくれた安尾さんは、私を楽しませようと考えた末のこの決断だったんだ。やはり信頼できる」という里見社長の恩恵により、それは免れました。


しかし幸恵の怒りは収まっていませんでした。自分がいなかった数日間、反省するどころか人助けとはいえ女装をして過ごし、変なことに首を突っ込んだゆえに自分までトラブルに巻き込まれた。周りが必死でフォローするものの、「やっぱりあんたはサイテーよ!!」と言い放ちます。
 
  さすがにこれにはノブヨシもなにも言えず、正式に別れを決意。その場を去ろうとします。


ノブヨシ
「すまなかったな、今まで迷惑かけて」

幸恵
「………」

ノブヨシ
「幸恵、お前、寝相悪いんだから気を付けろよ。すぐ布団はだけるし。俺がかけ直してやってたんだから」

直子
「お母さん……お父さん行っちゃうよ……いいの……?(´ヽ`)」

幸恵
「…………」

ノブヨシ
「じゃあな……(下手側へ去っていく)」

直子
「お父さーーんッッ!!(´Ο`、)」

ノブヨシ
「(戻ってきて)直子、呼んだらダメだろ……」

ケイゴ
「エッ,行かねーのかよ(゚ヽ゚)」


こんな風に去る→直子が叫ぶ→戻ってくるのパターンを三回ほど繰り返し、なかなか去ろうとしないノブヨシ。そしてついにしびれを切らす幸恵。


幸恵
「いい加減にしなさいよッ!!」

ノブヨシ
「………」

幸恵
「………あんたがいなくなったら、誰がはだけたあたしの布団、かけ直してくれるのよ!」

ノブヨシ
「エッ……それじゃあ……」

幸恵
「……仕方ないじゃない。こんなクズなあんたでも、惚れてここまで一緒にやってきたんだから。今さら、別の人とやっていけないわ」

ノブヨシ
「幸恵……!!!」


  思わず幸恵を抱き締めるノブヨシ。そして同じようにノブヨシの肩を抱く幸恵。なんとか二人は仲直り!周りもよかったよかったと一安心。


しかし、最後の最後で、ノブヨシのあの悪癖が……!!!


「やっぱり幸恵がいちばんやなー!口がドブみたいに臭くても寝顔がとんでもなくブスでも、やっぱり俺にはお前が……」


  すぐさまとんでくる幸恵の鉄拳!! 

  「なんでーー!?」という懲りていないノブヨシの叫びで終演。


時間がかかりましたがここまで読んでくださった方々、ありがとうございました!