nakumelo’s blog

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茂造の覚悟!レポ①

今年もやってきた茂造特別公演

勇退直後×大型連休×平成最後×令和初と色んなものが奇跡的に重なりまくった今回は「茂造の覚悟!」。
大型連休は間違いなくホテルも新幹線もチケットも取れないだろうと踏み、思いきって連休前の初日に観劇することに。



ただ今年はこのブログでも触れているように、「エリザベート」きっかけでこの一ヶ月ほど宝塚やミュージカルに脳の8割を奪われている状態の私。開演前もお会いしたフォロワーさんから譲ってもらった宝塚関連の本で月城さんを見つけて「ウヘヘへかっこいい(゚皿゚*)」と声に出して周りを呆れさせるほど……なかなか切り替えが出来ていない頭のままでした。



このあと私は衝撃を受けるのです、辻本茂雄が表現したかった「グランデ・アモーレ」の証明に。



舞台はある海辺にある「あさの旅館」。ここではオーナーのリョウタ(高井さん)・リョウタの妻ナオコ(村崎真彩ちゃん)を中心に、カンベ(平山さん)・チヅル(たまよさん)・タツヤ(井路端さん)・オネェのキャンディ(永田ちゃん)が切り盛りしています。


ここにやって来たお馴染み「アルバイト初日から遅刻してきたじぃさん」は……あのキャラクターにめちゃめちゃよく似ているのですが、サイドの髪も着ているジャージも黒という「ゲンサク」というじぃさんでした。


そして予想通り旅館へ来るお客にも平気でちょっかいを出したり旅館内を勝手に改造しちゃうゲンサクじぃさんですが、ここからさらっとこの旅館のそれぞれの人間模様が見えてくることに。



・キャンディには土地売買の仲介業を営む森田という彼氏がいた。森田が旅館の土地の権利の譲渡を交渉しに来たときに再会。また交際することに。キャンディからの熱烈なキス(!!)も披露。


タツヤは実は一年前に旅館近くの岬で倒れていたところを保護。服に刺繍されていた名前以外手がかりなしで記憶喪失になり、旅館スタッフとして働いている。

・チヅルはタツヤが好き。毎日猛アタックをしている

・リョウタとナオコの間にはアカリ(子役の坂口苺ちゃん)という中2の一人娘がいる。年頃のためか父にはやや反抗ぎみ



安尾・サキと安尾の娘友梨とサキの息子翔太のWカップルを成立させ、その縁であっさり再就職してしまうゲンサク。


また人出が足りなくなったなぁとリョウタが悩んでいると、カンベが慌てて報告にやって来ます。


「うちの納屋に、変な奴がいたんです!!」


カンベが連れてきたのは、ボサボサの髪に薄汚れた顔と衣服、そして、大量の空き缶を集めた袋を抱えた「茂造」と名乗る中年ホームレス。長い間あさの旅館の納屋に住み着き、集めた空き缶をリサイクル業者に売ったお金で生活していたのです。


キャンディやアカリとは実は顔馴染みだった茂造。さっさと出てけと追い出そうとするリョウタやカンベに対し、「このままだとワシは野垂れ死ぬんだろうな……」などと半ば脅すような形であさの旅館で働くことに。


例年ならこの茂造がメインキャラクターですが、今年はあくまで「場が暗くなりすぎないように絶妙なタイミングでボケる」や「核心を付く場面に行くためのきっかけを作る」という、どこか「引き」の見守る姿勢を貫いています。


タイトルの「茂造の覚悟!」は正確には「茂造の“見守った”覚悟」なのだと思いました。


その茂造が見た「覚悟」を背負ったキャラクターを中心にレポしていこうと思います。