nakumelo’s blog

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10年ちょっと続けた仕事を辞めた話

私事ではありますが、本日、仕事を退職致しました。


たま~にブログでも触れていましたが、私はクリーニング屋さんの受付・点検・受け渡し業務を担当していました。なんだなんだで10年11ヶ月間、もし4月中頃まで在籍していたら11年間、勤続しておりました。


コロナ禍の影響もあり、私の勤めるクリーニングチェーン店も大打撃を受け、この一年で50店舗近くが閉店し、ひどいところは洗い場と営業所を兼ねている工場すら閉鎖や合併が相次いでいました。
そんななかでも勤めていたお店自体は今後も営業が続くのですが、所謂オーナー制度が適応され、3月中頃からは準直営店となり、今後はオーナーさんが経営方針やらスタッフ起用やらを決めていくため、私を含めたオリジナルメンバーは一度解散となりました。


もちろん会社は異動先をいくつか挙げてくれたのですが、工場の洗い業務・配送業務へのいわゆる部署異動と、片道1時間以上かかるお店(今までいたところは地元なのでいざとなれば歩きでも20分かかるかかからないかの距離)での受付業務という、正直「どうにかこうにか見つけてきました」感がすごい候補先しかありませんでした。


この時点で「これもう一回退職して新しい仕事探した方がよくね?」という思いが8割くらいあったのですが、念のため家族とも相談。そしてその返答は



「無理して執着してしがみつくより、退職して、残った有給とか、社会保険払ってたんだから失業保険使って、少しのんびりして、新しい仕事探した方がいい」



満場一致でした。


まぁ今回は私だけでなくほぼ会社都合ということもあるし、一応10年きちんとやっていたぶん、ここで一旦立ち止まって人生見つめ直してもいいんじゃない?と背中を押してもらえました。


正直、お店の運営方針変更による異動や退職の可能性は年明け頃から噂されていて、でもなかなかはっきりしたお知らせがなかったいわゆる「匂わせ」な1ヶ月間があり、その時期のほうが辛かったです。わからないっていうのはほんとに不安と恐怖を膨らませます。眠れない夜と起き上がれない朝が何度か続きました。心が常に重かったです。

むしろ「辞めよう」と決めたときから寝付きも寝起きも良くなって、心が少し軽くなりました。ゴールが見えたからこそ、出来ることやわかることもあるんだと気づきました。


引き合いに出すのはほんとにおこがましいし図々しいのは承知ですが、同じ頃宝塚でも退団や組替え、新ポジション就任などのニュースが相次ぎ、そのお一人お一人がご自身と向き合い、それぞれのゴールに向かって頑張っていくことを決意したんだろうなと思うと、なんだか励まされたような気持ちになれました。

また、つい先日、NHKBSで、昨年観劇した星組の「昡耀の谷」の放送があり、改めて見てみたのですが、礼真と汶族が「争って傷ついてまで今の場所にしがみつくよりも、生きていくための新天地を目指していこう」と決意した場面が今の私にはとても背中を押されました。

以前ブログにも「コロナ禍のなかで自分の人生も『このままでいいのか』とぼんやり思うようになった」と綴り、それでもなかなか慣れた環境から飛び出す勇気がなかったのですが、これはある種自分を見つめ直すチャンスなのかもしれません。


私にとっての新天地がいつ見つかるのか、それがどこなのか、どれくらいいられるのか、ほんとにもう全然今の段階ではわかりません。
10年間同じことしかやってきてないし、アラサーだし、独身だし、不安はゼロにはならない。それでも今、私の心のなかには「希望」もわずかながらですがちゃんとあるのです。新しい挑戦や出会いから、出来ることややりたいことも変わっていくかもしれない期待が、確かにあるのです。


少しゆっくり休んだら、また少しずつ進んでいこうと思います。焦ったり迷ったり嘆いたりすることも多々あると思いますが、見守っていただけたら幸いです。

ひとまず明日から1ヶ月近く有給消化期間なので、ゆっくりします!