nakumelo’s blog

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ついに来たその日

 

また更新に日が空いてしまいましたね。すみません。

4月に会社が新体制になったり、昨年の「蒼穹の昴」きっかけで真那さん・諏訪さんにもハマり初の雪組観劇をしたり、スカステでナイスキャラぶりを見せてくれた月組108期の白霧椿くんの復帰を祈ったり(現在は復帰し元気に舞台に出演してます)なかなか忙しい日々を過ごしていました。

そんな中でも月組公演の「フリューゲル 君がくれた翼/万華鏡百景色」はムラで2回観劇することが出来、千秋楽はTOHOシネマズのライブビューイングで堪能しました。

大きなスクリーンにれいこさんがアップになる度、あまりにも美しくてキラキラと眩しくて、もしかしてこのまま発光して消えてしまうのではないのかと不安になるくらいでした。そしてそれが映る度になんだか胸が苦しくて涙ぐんでしまった。暗い映画館でよかったと思いました。

そして本日9月25日。ムラ千秋楽の翌日の本来なら休演日である月曜日。ついにそのお達しはやってきました。


月組トップスター月城かなと退団発表会見のお知らせ」


そのお知らせを見つけた瞬間はやはり心臓がバクッと音を立てて痛くなって、でも次の瞬間には「そうか」と声に出していました。涙は出たり引っ込んだりの繰り返しでした。もっと泣き叫んだりするのかなぁと思ってたけど、自分のことながら意外でした。

次が大劇場5作目だったり、タイトルに「消え残る」という意味深なワードが入っていたり、カレンダーの掲載月ジンクスだったり、フラグはバンバン立っていたので、一応覚悟はしていました。とはいえ今日の月曜日は先ほど書いたように劇団全体の休演日なので、あるなら明日の火曜日以降かなと思ってました。

率直な気持ちとしては、やっぱり寂しいし、れいこさんがいない宝塚なんてまだ想像できない。でも絶望よりは「これからあれとこれをしていかなきゃ。これもやらなきゃ」という決意のようなものが今は強く沸いています。もしかしたら時間差で悲しみに襲われるかもしれませんが。

いちばん怖いのは退団ショックやその後のロスから日常生活や仕事がままならなくなることでした。それだけは怖かった。いくらたくさんのことをれいこさんに支えてもらったけど、れいこさんがいないからなにも出来なくなるのは嫌だった。

ありがたいことに職場でもヅカヲタであることは公表してるので、退団フラグが立ったあたりから周りには冗談っぽく「もし『月城かなと』って人がヤフーニュース的なのに出ていて、そこに退団とか書いてあって、わたしがしょげていたら『しっかりしろ!』って声かけてほしい」とは話しているんですが。

食欲もちゃんとあって、レトルトカレーに付属のスパイスをぶちこんでアホほど辛くして食べておかわりまでしました。我ながら図太いよなぁとも呆れています。でもその方がいいのかな。明日も仕事だし。

職場のヅカヲタ仲間からは早速LINEが来て気遣っていただけました。明日からもしっかりがんばるので、どうか見守ってほしいと返信しておきました。


とにかく今は、出来るだけたくさんれいこさんが見たい。最後のその日は全身真っ白な服で彼女を見守りたい。そのためにも日常生活や仕事を変わらずこなしていきたい。そう強く思います。

またぼちぼちやっていくよ、という話

すごくすごーーーくお久しぶりです。去年はまったくこのブログ更新してなかったね!!

 

純粋にこのブログだけご覧になっている方ばかりではないとは思いますが、念のためわたしの昨年2022年と2023年今現在の様子をざっとまとめると

 

 

・司書の仕事は続いています!現在は週5のフルタイム勤務となりました。まだまだ覚えなくてはいけないことは多々ありますが、ヅカヲタ仲間の先輩や上司もいてくださり、周りともやっと打ち解けてきて、前より居心地がよくなりました

 

・ご贔屓であるれいこさんがトップ就任してから、ロマ劇・ネプチューン・ギャツビーは観劇無事出来ました!応天もムラ観劇が決定しています。

 

・OGでは珠さまの活動もかなり頻繁に追いかけています。直近だと「マヌエラ」を観劇したので、近々ブログへ感想等を挙げる予定。

 

・紫門ゆりやさん、白霧椿くん、飛龍つかさくん、真那春人さん・諏訪さきさんなど、どんどん気になる人が増えていってる

 

こんな感じです。仕事もヲタクの現場も大忙しで、録画したスカステ番組も購入したネプチューンとヅカローの円盤も、職場でお借りしたネバセイ2022とFWMの円盤もなかなか見れない有様です!レコーダーがんばれ。そして先輩&上司様、もうしばらくお待ちくださいすんません(なおお二人にはお礼に「カルトワイン」特別放送版をお貸ししました)。

 

またぼちぼちやっていくので、よろしかったらおつきあいくださいませ。

 

(ちなみにマイナーチェンジとしては、この記事は司書の仕事を始めたのをきっかけに買った中古のノーパソで投稿しています。ブラインドタッチ未だに出来ないけどね)

「たまさく」を「おおかみこども」で考えてみた話

「恋人」や「夫婦」というよりは、「師弟」という言葉がしっくり来るコンビだった、「たまさく」

ここのところスカステやら「歌劇」やらグラフやらのサヨナラ特集で、さくらちゃんにとって珠さまがどれだけ影響を与えてきたかが彼女自身によって語られています。
入団時こそ99期の首席という華々しいスタートだったものの、理想と現実のギャップに悩み、早期退団すら考えていたさくらちゃんは、珠さまの「悔しくないの?」という言葉によって目覚め、ここまで登り詰めてこられたと。珠さま無くして自分はいなかったと。


そしてなにかと話題になっている、大千秋楽のあの緞帳前での一言。


「こんな私を……こんな私を、こんな私をっ!!導いてくださって本当にありがとうございます!!」


「たまきさん、あの……」と声をかけたそのときから、ライブビューイング会場のスクリーン越しに「いけ!いってまえさくら!!」と拳を握りしめ、まるで「卒業式に体育館裏で憧れの先輩に告白する子を見守る友達」状態で応援しておりました(笑)

それに対して珠さまは「いやいや、月組みんなで導いてきたんですけどね~」なんて笑っていたけど……きっと気持ちはちゃんと伝わっています。



私がたまさくの関係をイメージするのは、「おおかみこどもの雨と雪」の、主人公「花」とその息子でおおかみこども(人間とオオカミのハーフ)の「雨」。花が珠さまで雨がさくらちゃん。

要は「親子」ということなんですが………


雨は引っ込み思案な男の子で、人間としての生活に馴染めないぶん、自然界にどんどんのめり込み、「オオカミ」としての本能をどんどん覚醒させていきます。
花自身は「人間としてもオオカミとしても、自分らしい生き方を選べるように」という願いをもってこども達を育ててきました。

最終的にはオオカミとして山を統べて生きていく決意をした雨。四つ足でしっかり立って雄々しく吠える彼を見て、花はこう叫ぶのです。


「元気で、しっかり生きて!!」



花が気弱な雨をここまで立派なオオカミとして独立させるまで見守り支えたように、珠さまは、さくらちゃんが、宝塚という厳しい芸の世界で、月組トップ娘役という重責ある立場で、そして、今後進む新たな世界で、それこそ「元気でしっかり生きていける」ように導いたのだと。そういう形の愛情だったのだと。そう思ったんです。


最近だと雪組トップコンビの「だいきほ」とか花組トップコンビの「れいはな」が、そのラブラブっぷりというか、男役さんが娘役さんを優しく包み、娘役さんはそんな男役さんを慕うといういわゆる宝塚的な様式美なコンビが目立ちました。そこへいくとたまさくはお互いに自立しすぎていて、それが「不仲」とか「塩対応」なんて一部では言われているようだと聞きました。


でも、きっとたまさくの目標は、お互いに「それぞれの道で元気でしっかり生きていく」ことだと思うので。そしてそのなかできっとお互いに一緒に過ごした日々が大きな糧となるときが来ると思うので。あの二人はあの二人で、あのままでよかったんです、きっとね。


ちなみに「おおかみこども」にはもう一人、雨のお姉ちゃんにあたる「雪」という子もいますが、こちらはれいこさんかな?と思っています。弟とは違った生き方を選ぶことになる彼女を、やはり花(珠さま)は愛情を込めて「元気でしっかり生きていく」ことが出来るように導いています。

8月16日に感じたことの話

8月15日、ついに月組の歴史がまたひとつ変わりました。

昨年2月の発表から、コロナで延びに延びて半年遅れで、珠さまとさくらちゃん、そして7人の退団者、さらに専科移籍となったゆりさんとまゆぽんが、この日を最後に月組を去り、それぞれまた新しい世界や場所で生きていくことになりました。

そして翌日16日には、大好きなれいこさんこと月城かなとさんは、ついに月組トップスターとして、新たな歴史を作る役目を担うこととなりました。

コロナ禍とか、私事ですが長年勤めていた前職を辞め新しい仕事を開始して四苦八苦していたりと、なかなか多忙で目まぐるしいなかにいましたが、ありがたいことに2度ほど生観劇が出来て、千秋楽はムラも東宝もライブビューイングで見ることが出来ました。


散るとはわかっていても立ち向かっていくその覚悟と決心があんなにも輝きを放つのかと教えられた桜嵐記。
夢を追いかけたひとりの少女が、仲間と共に歩むなかで、いつしかたくさんの人に夢を見せられるような大きな存在になった物語のようだったDreamChaser。


やりたいことがなかなか自由に出来ない、上手くいかないことも多々ある日々にいて、この華やかで色鮮やかで感動的な舞台を見られたこと、そして、去りゆく方たちを見送れたこと、本当にまずは一安心というか「ありがとう、お疲れさまでした」というのが正直な気持ちでした。涙よりも笑顔が自然とこぼれる瞬間の方が多かったです。


一晩経ち、日付が変わり、先ほど歌劇団公式HPを見てきましたら、月組のトップページのバナー写真がれいこさんの写真に変わっておりました。そして、珠さまのページは無くなっておりました。

今現在の気持ちは、ここにきてなんとなく珠さまが去った寂しい感じや、れいこさんが今後どんな風なトップさんになっていくだろうという期待がごちゃ混ぜになっている感じです。

「『月城かなと』という仮面を彩る0.001mmの糸」のようないちファンとして、これからこれまで以上に多忙で重責を負う彼女に敵わなくても、せめて今私が出来ることは、日々の生活を頑張ることで「れいこさんも私も頑張ってる!!」と心を奮い立たせることかな?と思っています。

改めて見ると、れいこさん、ますます綺麗でかっこよくなりましたね。責任感や覚悟がそうさせているのかもしれません。


いつかは必ずやってくる、トップスターの退団。その日まで、その輝きを、出来るだけ目に焼き付けておきたいな。

ライビュでまたも救われた話

6月21日。月組公演「桜嵐記/DreamChaser」の千秋楽。月組トップコンビ「たまさく」をはじめとする9人の退団者の本拠地宝塚大劇場での最終日。

この日、私はピガールのムラ千秋楽同様、TOHOシネマズのライブビューイング観劇。コロナ禍と転職による疲れやストレスを少しでも癒したい……と楽しみにしておりましたが、当日朝は「あぁ、ついに来てしまった……」となんとも切ない気持ちに。会場に行くまでの電車内では珠さまがカバーするほどお好きなOfficial髭男dismの隠れた名曲「黄色い車」の歌詞(
web: https://sp.uta-net.com/song/217966/
)が妙に彼女と重なって聞こえて、リピートで聞いては涙ぐむを繰り返すなんともヤバイ乗客に。

お昼を食べ、緊張と切なさを抱えて指定席に着き、13時からなんだかんだで18時まで映画館内で千秋楽とサヨナラショー、退団者ご挨拶などを観賞。




率直に申し上げますと








楽しかった!!本当に、本当に、楽しかった!!






サヨナラショーってもっと切なくて寂しくて涙でぐっちゃぐちゃになるのかなって思ってて覚悟はしてたんですが、どちらかといえば涙はところどころでホロリと流れ、基本的にはたくさんの笑顔に包まれている、とてもあたたかい千秋楽とサヨナラショーでした。


楠木正行が、いつかは散るとわかっていても、自分の信じた道を最後まで信じ、愛する想いを貫いた姿。

芝居やショーでそれぞれの特技や個性を活かし、最後までキラキラと輝いている退団者の方々が口にした「自分は不器用だからなかなか役が付かなかったり小劇場に出れなかったりした」「苦しいこと・悲しいこと・悔しいこともたくさんあった」というご挨拶の言葉。


もちろん見所も感動したところもたくさんたくさんあるのですが、今現在新しい環境で四苦八苦している自分には、これらがいちばん心の奥まで染み入りました。

焦っちゃいけない、無理はしてはいけない。わかってはいても出来ない自分が嫌で嫌で。自分で選んだ道なのに「これでよかったのかな」って迷いまくりで……あらゆるサイトやら自己啓発本やら読みまくって、それでもなかなか納得できなかったのに。
月組さんが、その芝居で、歌声で、躍りで、笑顔で、「きっと大丈夫だよ」と示してくれたような、ぎゅっと手を握ってくれたような、そんな安心感があったんです。


今はまだあがくことしか出来ないけれど、あの舞台の上の月組の方々のように、キラキラと輝く司書さんになれるかな。そんな私を見て、図書館って、司書さんっていいなとか、本を読むのが楽しいなって思ってくれる人がいつか現れるかな……なんて少し希望が生まれました。

やっぱり宝塚って、月組っていいな。あったかくてやわらかい……それこそ月の光のように、程よい距離感と明かりで闇夜をそっと照らしてくれるような光をくれる。私にとって本当に本当に大切な存在なんだなと実感しました。ライビュ行ってよかった!!

7月から始まる東京公演は、ありがたいことに一度だけではありますが生で観劇できることになりました。しっかりと目と心に焼き付けて、また希望をいただけたらな、それまでまたお仕事頑張らなきゃなと改めて思います。

転職して自分の弱さと向き合っている話

以前、「10年ちょっと続けた仕事を辞めた話」http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2021/03/19/214558?_ga=2.121416264.17023357.1623114842-1155651568.1605094546 を書きましたが、あれから約2ヶ月ちょっと。

ありがたいというか、運が良かったというか、無事新しい仕事が見つかり、5月中頃から働いております。


新しい仕事は「司書」___つまり図書館でのスタッフです。


私は元々本が好きなので、最近こそコロナ禍で遠慮していましたが、昔から図書館にはよく通っていましたし、中学生の頃には年上のいとこが見せてくれたアニメがきっかけで「図書館で働く人=司書」ということも知っていました。そして短大進学時、自分が希望する学科には司書課程の授業も取れると聞き、それを受講して司書資格を取得していたのです。とはいえ司書の募集は基本的に少なく、そんなわけで短大卒業後はこの春まで前職のクリーニング店にずっと勤めていたわけですが。

前職を辞めたお暇期間の4月にたまたまネットで「近隣の街 図書館 求人」となんとなくググったらパートではありますが司書募集のページを発見し、車で無理なく通える距離だし、接客は前職でやりなれてるし、司書資格があれば応募可という条件もクリアしてる。これはイケそうだ!!ずっとなりたかった司書になれるぞ!!ということで早速連絡して面接にこぎつけて、一週間ほど待って見事に採用していただけたのです!!

あのとき取っておいた資格が活かせるなんて……人生わからないものだなぁとつくづく思いました。家族や周りの方々も「司書ってかっこいいね!」「なくちゃんに合ってる気がする」とお祝いの言葉をたくさんいただけました。


で、ゴールデンウィーク明け辺りから働き始めて、10回くらいに分けた研修プログラムを終え、大体週三ペースで勤務しているのですが……




      し ん ど い





です。ぶっちゃけ。司書のお仕事舐めてました……


短大のときの司書課程の授業なんて、9割が座学で、実習はほんとに卒業間近にちょこっと1日やったぐらいでしたから。やはり実戦となると経験が物を言う状態です。基本中の基本である貸出や返却、配架(本棚の整理)はもちろん、予約やリクエスト本の管理やら新聞や雑誌の管理、基本スタッフしか行けない地下書庫にある本を探し出す作業、さらには利用者さんから寄せられる「こういう本が読みたいんだけど」というレファレンスの嵐………なにもかもが未体験で、想像以上に多彩で奥深いものばかりでした。
もちろん教わる度にメモはとりますが、いざとなるとメモのページがなかなか開けなくて、結局はその場に出くわさないとわからないことがほとんど……そもそもこの10年「お客様」と呼んでいたのを「利用者さん」と言い換えるのからしなくてはいけませんでした(一回うっかり「お客様」と呼んでしまって速攻で指摘された)。

あとここ10年ですっかりスマホに慣れてしまって、前職もレジがタッチパネル形式だったから、業務の大半を担うパソコン操作に慣れるのもほんとに苦戦してます。基本操作はもちろん、図書館業務のための独特のシステムもありまだまだ手をつけていない未知の領域がたくさんあります。

周りの先輩方はこの図書館で10年以上やそれに近い勤務経験があり、なかには他所の図書館や学校司書での勤務も合わせると司書歴20年以上という超人も揃っており、いちばん歴の近い方でも1年以上の差があります。もちろん皆さんフォローしてくださるし、教えてくださるし、私もわからないことはすぐさま相談したりするよう心がけてはいますが……

やっぱり、自分だけが、この中でいちばん実力不足なんだっていうのが、本当に心細い。みんなが5分で出来るところを倍の10分かけないと出来ないのが、情けない。失敗したり間違えたりするとフォローしてもらうのが、申し訳ない。逃げたくなるときもあります。これまでやってきたことはなんだったんだ?とも思ってしまうことも。
お休みの日も朝起きると「昨日やったあれは大丈夫だったかな?明日あのポジションならあれをやらなきゃいけないけど、上手く出来るかな?」と不安が押し寄せてきて、胸が苦しくなったり、お腹が痛くなることもあります。

そんなわけで、見事に「夢と現実のギャップ」にやられてしまいました。せっかく大好きな本に囲まれているのに……やりたかった仕事なのに……としょんぼりすることもしばしば……


「転職1ヶ月なんてまだまだそんなもの」
「未経験なのは承知で採用してもらえている」
「大体一年通して全体を学んで身に付けていくつもりでいればいい」
「慣れてくればわりと自分のペースで出来る仕事だから」


多くの転職経験者の方や司書の方のサイト、周りの人々、先輩方、さらには人事担当者の方も揃ってこう書かれていたり言葉を掛けてくれました。


それでもやっぱり焦ってしまうんです。こなせない私はここにいてはいけないんじゃないかとか、選択を誤ったのではないかとか、ふと考えてしまうのです。慣れるためには場数を踏むしかない→場数を踏むには出勤して現場に出るしかない→現場に出たら目の前のひとつひとつをこなすしかない とは頭ではわかっているのですが……


いっそもう辞めてしまったら……と思うことも何度もあります。それでも、心の片隅にある「せっかく司書になれたのだから」という想いがどうにか引き留めさせ、出勤時間になれば「とにかく、今日をなんとか乗り切ろう」とどうにかやる気を出し、いざ現場に出れば悪戦苦闘しながらも仕事をこなす、を繰り返しています。


今月を乗り越えたらまたなにか違うものが見えてくるかな?という小さな希望を握りしめ、また明日もどうにかこうにかやっていこうと思います。

ご贔屓が次期トップスターになった日の話

3月27日の月組における大量退団と、紫門&輝月の名役者コンビの専科異動という驚愕の人事発表ショックから数日……

4月6日、ついにその発表はきました。



「次期月組トップスターに月城かなと、トップ娘役に海乃美月 就任決定」



珠さま退団発表から約一年、あのときは「まだれいこさんには早いんじゃ……」と戸惑いましたが、コロナ禍による休演期間、WTTピガール、そして「ダル・レークの恋」を経て、私にも確信と覚悟が出来ました。いつその発表が来てもいいと腹をくくってはいました。


ただ発表当日は、翌日に新しい就職先候補のお店への面接を控えている上、愛犬(14歳)の介護がなかなかうまくいかず、不安と自己嫌悪でどんよりしているときに不意にTwitterのTLが騒がしくなり、「まさか!!」と慌てて歌劇団HPを覗き、事の次第を知りました。

最初こそ「あぁよかった……」と順当な人事にホッとしつつ、その後段々とその事実に足が震え、それでもどうにか興奮しつつお祝いツイートをしていると、不意に涙が溢れてきて、それが止まらなくなって、気づけばタオルを顔に押し当てて声をあげて号泣していました。自室でよかった。

トップ人事に関しては過去とんでもないサプライズもあったよ、という話を聞いていたからこそ、順当な就任が決定した安心感・二年前に好きになったご贔屓がついに頂点へ登り詰めた誇らしさ・そして、頂点の先にはほぼ必ずやって来るであろう「退団」という終わりが見えてきたり、なんだか遠くへ行ってしまったような寂しさ………とにかく色んな感情が入り交じって泣いていました。


相手役が海ちゃんこと海乃美月さんということで大変安心しました。実は私がヅカヲタになる前、「へーこれが宝塚の雑誌かぁ」と本屋で興味本位でパラパラ捲ったグラフで、「うわすっごい綺麗な人いる!!さすが宝塚だな」と印象的だった娘役さんが海ちゃんなのです。彼女はビジュアルはもちろん、歌・ダンス・お芝居にも気品があり、れいこさんとは先日のダル・レークをはじめ何度か恋人や夫婦役をしたことがあり、そのとき大変絵になる美男美女カップルでした。芯も強く、きっとれいこさんを頼もしく支えていってくれるでしょう。


これから先、トップさんということで、今でこそお祝いムードが強いですが、良くも悪くも注目され比べられ、期待され、意見されることは予想できます。そういったものも全部あの大きな羽と共に背負って、それでも笑顔で堂々と大階段を降りるのがトップスターなのだと、珠さまが教えてくれました。

そして、「退団」という終わりがあるからこそ、そのゴールに向かって、最後の最後まで、トップとして、男役として、タカラジェンヌとして、輝いていようとする志が、より美しさを増長させるのだということも、やはり最近の珠さまを見ていて思います。

だかられいこさんも、あともう少しだけ先の未来にあるその日まで、トップとして、男役として、タカラジェンヌとして、よりいっそう光輝いてほしいし、そうあってくれると信じています。

このブログでも過去何度か引用しましたが、私はれいこさんがフォトブックのエッセイに書いていた「『月城かなと』という芸名の私の存在が仮面ならば、その仮面は私一人で作ったのではなく、私を信じて応援してくださる皆様がキラキラした装飾を施して作ってくださったもの」という表現が大好きでして。
その表現を借りるなら、私なんて「月城かなと」の仮面に0.0001mmくらいの小さくて細い糸のような小さな装飾しか出来ないけれど、特に今なんてコロナ禍や家庭や自身の事情で観劇すらもままならないけれど、それでもちょっとでも力になれるのなら、出来る範囲にはなりますが、これからも彼女を信じて支えて応援していきたいと改めて思いました。


れいこさん、うみちゃん、本当に本当におめでとう!!これからの月組を、よろしくお願いします!!