nakumelo’s blog

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きょうと新喜劇9 レポ②

  幸恵が直子と実家に帰ってしまい数日後。ノブヨシは二人とは一向に連絡が取れないままでいました。
 
  そうこうしているうちに、安尾夫妻がNGK食品社長を接待する日に。天気もいいので外で野立形式で行うことになりました。しょんぼりするノブヨシをよそに、せっせと準備をする安尾夫妻とケイゴ。

 
  さて、NGK食品の社長さんは「舞妓が大好きなので、ぜひ本場祇園の舞妓を連れてきてほしい」というリクエストがあり、間も無くここへその舞妓さんがやって来るとのこと。

  そして現れたのは、ピンクベースの着物を身に纏い、その大きな頭にたくさんのかんざしを着けた、恐らくもう芸妓になってもいいんじゃないかというような年齢の、「由美奴(ゆみやっこ)」という舞妓さん。

  ちなみに調べてみたところ、素人でもパッと見でわかる舞妓さんの特徴は

・帯の後ろは結んであるのではなくだらんと伸びている(通称「だらり帯」)
・「おこぼ」と呼ばれる厚底の草履を履いている

などがあるそうですが、なるほど由美奴もこのへんをしっかりクリアしていました。特徴的な頭に関しても「地毛で結っているんだす」と強調しており、それもやはり舞妓さんは長く伸ばした地毛であの髪を結っているところからでしょう。さすがきょうと新喜劇。ここらへんの細かいところもきっちりしています。



信乃助
「お願いしていた舞妓さんはお二人のはずですが…」

由美奴
「ここのところお正月のお座敷でみんな出払ってまして……残っているのはうちだけなんだす」

綾子
「そんな!!秘書の方も来られるので舞妓さんは二人いていただかないと困るんです」

由美奴
「せやったら……こんなかの誰かが舞妓ちゃんにならはったらよろしおす。今は舞妓ちゃん1日体験なんかで、簡単になれますえ♪」

ケイゴ
「そんな軽いノリでいいんですか!?(゚ヽ゚)」

信乃助
「この際もう仕方ない……間も無く社長もいらっしゃるし……」

綾子
「で……やるのは……」


  三人が横目で見つめる先にいたのは………またもノブヨシ!!決して中性的な容姿でもなく身長も高いノブヨシですが、その細身の体を買われてぜひ!!と懇願されます。絶対ばれるし女装なんか俺はやりたくねぇ!と断固拒否するノブヨシ。

しかし……


信乃助
「頼む!!この契約がまとまったらあとでキャバクラ連れてってやるから!!(´ヽ`)」

ノブヨシ
「……よろしゅうおたのもうします♡(゚ヽ゚*)(コロッ)」

ケイゴ
「切り替え早っ!!」



  キャバクラの誘惑に負け、すっかり舞妓の京ことばとクネクネした柔らかい腰つきになったノブヨシは、早速舞妓になるため由美奴と共にお店の奥へ。


  不安になりながらも待っている3人のもとに、鏡と手櫛が手放せないナルシストな桜井刑事と、興奮すると独特な顔と奇声による外国語「チェンバル語」になってしまういがわ警部のコンビが。
二人が言うにはある捜査のため応援に駆けつけてくれた刑事を探しているそうで。なんでもよく「はぐれる」んだとか。はぐれる刑事……?


次にやって来たのはNGK食品社長の秘書・高井。しかしその見た目から「三頭身」「デカイ」「モアイ」だの散々いじられまくります。久々にお見かけしたけど……確かにデカイな~お顔って思いました(笑)

  しばらくそんなやり取りが続いたあと、ついにNGK食品社長が登場!祇園花月特有の花道を通るその人は……里見社長(ザ・ぼんちの里見師匠)!!今回のSPゲストのお一人です。どよめきと拍手で盛り上がる会場。

  里見社長の手にはA4サイズほどの白い紙の束。さらにその紙に書かれている文字をハッキリ見るために持参したハズキルーペをかけ、まっすぐ目の前に書いてある紙の文字を詠もうとする社長。もういきなり台本丸読みしようとする社長を慌てて高井秘書が止めます。

高井
「もう少し自力で頑張ってください!フォローしますから!c(´ヽ`c)」

里見
「俺はな、この先の展開もろくに覚えてないぞ!(周りを指差して)お前らが特殊すぎるんや!」

  新喜劇といえば「一週間前に台本→前日夜に初めて全体練習→本番当日開演前にリハーサル→本番」という恐ろしいほどのスピードで幕が開くことで有名。それは今回のような特別公演も同じこと。なのでゲストはそのスピードについていけず戸惑うこともしばしば……
とはいえさすがベテラン。貫禄も雰囲気も社長そのものでした。
 
  さて、そろそろノブヨシの舞妓さんへの変身も完了する頃。    
ケイゴがお店に向かって声をかけると、由美奴と共に現れたのは、黄色ベースで花柄の着物を身に纏い、顔を真っ白にお化粧した「展奴(のぶやっこ)」というノブヨシが変身した舞妓さん。
 
  正直決して端麗な容姿ではないのですが、不思議と愛嬌のある顔だちをしており、社長は展奴を気に入ってくれたようで、喜んでくれました。

さて、無事に契約のための接待ができるのでしょうか?

(続く)