nakumelo’s blog

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まさじさんのこと

  新喜劇座員の安井まさじさんが、6月26日の特別公演をもって新喜劇を退団、そして今後は故郷である熊本で芸人活動をしていくと発表がありました。

  正直、ものすごく寂しいです。

まさじさんは私が贔屓にしているチーム辻本公演にも頻繁に出演されていました。体を張ったり奇声を発したりする一発ギャグも、ほのぼのとした優しい雰囲気も、明るい笑顔も、気づけば私は好きになっていました。演技や回しもキレがあり、ご自身が座長となって行われた「新喜劇2026」でも熊本弁を使った新キャラで大変盛り上がったと聞いています。間違いなく、10年後の新喜劇を支えることが大きく期待された優秀で人気のある座員さんでした。

  まさじさんが退団してまで故郷で活動することを決めた理由は、まだご本人からの詳しい発言はありませんが、やはり4月の熊本の震災が大きく関わっていると思います。まさじさんのご実家やご家族は無事だったそうですが、これを期に「なにかあったときにすぐ家族のそばにいられるように」と思ったのではないかな、と私は推測しました。実際、311の震災のとき、万一に備えてもっと家族のそばにいられるようにと転職や引っ越しを決断した人もたくさんいました。
  まさじさんの熊本愛も前々から知っていました。熊本弁を活かした新キャラだけでなく、くまモンとのコラボ新喜劇や、熊本での特別公演のときはいつも以上にイキイキしていました。震災が起きたあとも、共演している座員さんに協力を仰ぎ、NGK入口で募金活動を行っていました。   
ふるさとのために、家族のために、自分が今出来ることはなんだろう?それを一ヶ月の間に何度も何度も迷い悩んだ末にまさじさんなりに決めた答えなんだと信じています。


  Twitterでは彼の名前を検索すると、退団を惜しみ悲しむ声がたくさん挙がっていました。私も寂しくて寂しくて、あらゆる卒業ソングがまさじさんのことを歌っているように聞こえてしまうほど……
NGK祇園へ行けばいつだって会える。そんな安心できる距離感があと一ヶ月弱でなくなってしまう。
 
  様々な事情で新喜劇を辞めていかれる座員さんは多いと聞きますが、その大半がいつのまにか出なくなってフェードアウトしてしまうなか、多くの人気・ベテラン座員も出演しなおかつファンに改めて旅立ちの挨拶が出来て、見送ってもらえる場所と時間を作ってもらえたあたりからも、まさじさんがたくさんの人に愛されたことや彼もまた新喜劇を愛し真剣に取り組んでいたことが伺えます。


  希望の光は、地元熊本に帰ったあとはピンの芸人さんとして活動されるということ。吉本はその土地のローカル番組やイベントを中心に活動していく地域密着型の「都道府県住みます芸人」という制度もあるほどなので、熊本及び九州地方でも活躍の場はたくさんあると思います。
新喜劇で学んだことを活かして、傷ついたふるさとで、ひとりでも多くの方の笑顔を取り戻す。それが新しいまさじさんの夢であり使命なのかもしれません。そして、彼ならそれを叶えることは不可能ではないとさえ確信出来ます。

   元々、NGK祇園にも頻繁に行けない関東在住の私ですが、関西よりもっともっと遠い熊本へ渡るまさじさんとこれでお別れとは思っていません。必ず、また、どこかで、まさじさんが笑顔で頑張っている姿を見られると、そして、直に会えると信じています。そのときはまたたくさんたくさん笑わせてもらいます。

 
  きっとまた、あの声が聞ける日が来るはず。


  「キョエェェーー!!」

「茂造の青春時代!」レポ&感想

   GW祇園花月恒例行事。茂造の過去へ戻り、そのルーツを探る、普段の新喜劇とは一味違うガチの人情芝居「茂造」シリーズ。8回目の今回は「茂造の青春時代!」

  茂造役である茂しゃん(てこれは私が勝手に呼んでるんだけど)こと辻本茂雄座長さんが、吉本に入社する前はプロの競輪選手を目指しており、わざわざ越境入学をしてまで自転車競技部の強豪・和歌山北高へ入学、キャプテンとして国体出場をしたほどの優秀な選手であったものの、両足に腫瘍が見つかり断念せざるを得なかったというかなり過酷な半生があったのは有名な話ですが、今年はいよいよこの実話にスポットが当たるようでした。実際、ポスターでは茂造が自転車を漕いでいるのですが、その首から下は実際高校生のときインターハイに出たときの茂しゃんの写真と合成したそうです。がっちりした脚はまさにアスリートそのものでした。


  今年は誕生日に合わせて2日目の27日公演へ、前回のようにセンターとはいきませんでしたが最前列で観賞することができました!



  【以下、ネタバレ注意】





  第一幕はお馴染み新喜劇。
茂造が旅館のアルバイト初日から遅刻し、鞄を蹴り飛ばし、階段からお客を滑り落とす。 その旅館では秘密の恋と地上げ屋による脅しなどトラブルが続出し、それを茂造がおちょくりながらも解決していく、というよくある茂造新喜劇の流れ。
  鍵となるのは茂造に旅館アルバイトを紹介したアキさん演じるアキコさんから度々発せられる今は亡き「シュウジ兄ちゃん」というワード。このシュウジ(アキさん二役)は昔、漁師をしながら、夢を追う若者の為に彼らが集う下宿アパート「山茶花荘」を経営していたのですが、そこに住んでいた若者のひとりが、若き日の茂造でした。


  第二幕はそんな茂造が過ごした山茶花荘での仲間たちとの青春時代の思い出を振り返ります。
  ちなみにこの頃の茂造は短ランにボンタン、リーゼントというわかりやすい昭和のヤンキースタイル。高校生とは思えない貫禄を身に付けていました(笑)


   山茶花荘には競輪選手を目指す茂造と、茂造の妹で歌手志望のナオミ(塩島さん)、ダンサー志望のフミエ(たまよさん)やマサコ(ニャンコさん)をはじめとする女の子たち(恵美ちゃん・景子ちゃん・OSAKA翔GANGSの皆さん)、家政婦でみんなのお母さん的存在のエツコ(島居さん)とその息子のリク(詩くん)、そして少女たちのダンス講師をしているニューハーフのアンナ(伊賀さん)がいっしょに住んでいました。

  伊賀さんのニューハーフ役にはひたすら驚愕でした…!!ニューハーフといえば昨年がまさにショーパブを舞台にしたお話でしたが、彼はボーイの役だったので、まさか今年女装に挑戦するとは!  髪をカツラではなくわざわざ金髪に染めたほどのガチの気合いで挑んでいました。また、ナオミ役の塩月さんは二幕冒頭のオーディションシーンではエンダー♪でお馴染みの「I Will Always Love You」を歌う場面があったのですが、元タカラジェンヌということでその歌唱力は抜群!!力強く遠くまで響く美しい歌声を聞かせてくれました。

物語の途中で、シュウジの友人でアンナの元カレであるゲンタ(要冷蔵さん)と、ゲンタの借金の取り立てに来た金融業者のサカガミ(森田さん)が現れます。ひょんなことからアンナとヨリを戻したゲンタと、エツコの凛々しい美しさに惚れたサカガミも、シュウジの元で漁師業をしながら山茶花荘で暮らすことになりました。
 

  賑やかでアットホームな山茶花荘での暮らしですが、夢を追う道のりは険しく、何度もオーディションに落選したり、心無い言葉をかけられたり、ナオミに至っては焦るあまりインチキディレクターに騙されて大金を奪われそうになるほど。仲間が落ち込み、夢を諦めようとするたびに、茂造は力強く励ますのでした。  そして茂造も、仲間たちに支えられながら、新聞配達やシュウジの漁師の手伝いをし、競輪の練習に日夜励んでいました。両親を事故で亡くした茂造にとって、競輪選手になって賞金を稼ぐということは、ナオミの夢のサポートや山茶花荘の仲間への励みになるという意味でも、重要なものでした。


  そんな茂造には、ミキという小学生のときからの幼なじみがいました。茂造はミキに想いを寄せており、ミキもまた茂造のことが好きでした。山茶花荘のメンバーにサポートされ、茂造が告白し、恋人同士になったふたり。やがてミキのお腹には、茂造とミキの愛の結晶が……
ミキの父親(あいはらたかしさん)は大激怒・大反対しますが、「競輪選手になって必ずミキを幸せにする」という約束をし、さらに10代でリクを生んだエツコの後押しもあり、とにかくこれからの茂造の態度と行動次第ということに落ち着きました。
ちなみにミキ役の村崎真彩さんは茂しゃんも出ていた「あさが来た」で加野銀行の女子行員・ツル役もしていました!支配人と行員がここでは同級生で恋人同士ってなんだか不思議(笑)

  そんな夏のある日、山茶花荘に大事件が。
エツコの元旦那でリクの父親である男性(入木さん)が山茶花荘へやって来ます。一見物腰柔らかそうですが、実はエツコやリクに暴力をふるっていたDV男。支配されていた記憶が甦り、過呼吸になるエツコ。シュウジをはじめ山茶花荘のメンバーは追い返そうとします。するとDV旦那がぶちギレ、灯油をぶちまけて火をつけようとしたり、鉄パイプを振り回してきます。愛するエツコを守るためサカガミは、元ヤクザでありながら、あえて暴力を使わずにシュウジとともに追い出そうと体を張ります。

その混乱の最中、なんとDV旦那が振り回した鉄パイプが茂造の脚を直撃!!競輪選手の命ともいえる脚に大ダメージを与えられ、その痛みに座り込む茂造。「俺の脚が……!!」
という絶叫と共に舞台が暗くなり、場面は一気に緊迫します。


  ナオミと共に病院へ向かった茂造。検査の結果、幸いにも鉄パイプによるダメージは打撲だけで済み、やがて治るとのこと。しかし、念のため撮ったレントゲンで、衝撃の事実が判明。医師(井路端さん)によりそれが告げられます。

  茂造の両脚にはまだ小さいながらも腫瘍があり、この腫瘍を今のうちに取り除かなければ後々大きな障害となること。腰骨を脚の骨へ移植する大手術が必要なこと。その後、一年先を見越したリハビリが必要なこと。そして、なにより残酷な事実が。

  「日常生活なら問題なく送れますが、手術をした脚はかなり弱まりますし、再発の可能性も充分ある。従って、重い競技用自転車のペダルを漕いでスピードを競うような競輪は………もう、できません」


競輪__茂造にとっては、幼い頃からの大きな夢。青春のすべて。生きる希望。人生の意味そのもの。それが、不可抗力により、出来なくなった。医師にしがみつき、なんとか治してくれと懇願する茂造。首を横に振り続ける医師。ただそれを見守ることしかできないナオミ。やがてがっくりとうなだれ、呆然と立ち尽くす茂造にスポットライトがあたり、その絶望に満ちた表情と重い光を放つ瞳がより明確に映し出されていきました。


季節は夏から冬へ移り変わっていきます。手術を終え、歩けるようになった茂造ですが、競輪が出来なくなったことですっかり堕落し、リハビリや新聞配達をサボって暴走族の仲間に入ってバイクを乗り回すように。茂造とナオミの両親は暴走族のバイクが原因で事故に遭って亡くなったのに同じようなことをするなんて、と怒りに震えるナオミ。その様子を見ていたミキの父も大激怒し、お腹の大きなミキを連れて帰ってしまいました。

  「俺はこれからどうしたらいいんや!?今の俺にはなんにもない……答えを教えてくれよ!!誰か、答えを教えてくれよ!!!」と嘆く茂造。どう声をかけていいかわからない周囲。そのとき、シュウジが静かに語ります。

「俺もダンサーを目指して挫折した過去があるから、気持ちはわかる。でもな、現実を受け入れなきゃいけないんだ。答えは自分で探さなきゃならないんだ。サザンカ花言葉の“困難に打ち勝つ”のように、この山茶花荘にいるお前やみんなにはどんな困難があっても負けずに乗り越えてほしいんだ」
 
ナオミが茂造との思い出の曲「翼をください」を口ずさむと、やがて周りも触発され、全員で茂造へ向かって歌います。それでもなお前を向けずにいる茂造がひとりで佇んでいると、今度はミキがやってきて、茂造の思い出を語ります。

  子供の頃、近所のスポーツサイクルを持っている友達よりも、お母さんのお下がりのママチャリで誰よりも早く走った茂造。そのママチャリで淡路島を一周したこともあるぐらい、自転車が大好きだった茂造。中野浩一さんの三連覇をテレビで見て、それに憧れて本格的に競輪選手を目指した茂造………そして自分が、そんな茂造が大好きであること。ずっと応援しているということ。お腹のなかの赤ちゃんも、そんなお父さんの茂造を応援しているということ……

  シュウジや山茶花荘のメンバー、そしてミキの力強くあたたかい言葉により、そして、まだ見ぬ赤ちゃんの存在の大きさにより、茂造は少しずつですが前を向き、リハビリにも積極的に取り組むようになりました。  やがて赤ちゃんも無事に生まれ、茂造は病院の待合室で一人静かに語り始めます。

  「俺は競輪が出来なくなって、もう俺にはなにもない、人生もこれで終わりだって思った。死んだほうがましだとも本気で思った。でもそれは違ったんだ。現実をどんなに辛くても受け入れて、前を向いて生きていれば、夢は何回だって見つけられるし、何度だって追いかけられる!!」


  月日が流れ、ナオミとダンサー志望の女の子たちは、チームを組んで「翼をください」を歌とダンスで華麗に表現し、見事オーディションで優勝。そして茂造は………

「どうもー辻本でーす」
「サカガミでーす」
「二人合わせて三角公園USAでーす」

そこにいたのは、お揃いの「USA」と書いてあるTシャツを着て、漫才コンビとして活動する茂造とサカガミ。このときになって私はやっとやっと思い出したのです。茂しゃんが新喜劇入団前に組んでいた漫才コンビ「三角公園USA」の相方さんのお名前が「阪上」さんだったことに……!!!

  新しい夢に向かって頑張る茂造の未来を予感させ、本編は終了。

  見ていて個人的に辛かったのは、やはり競輪選手への夢を断念し、自暴自棄になっていた茂造の姿でした。「競輪をあきらめて吉本入るまでは2年ぐらいブラブラしてたし、酒やタバコも(もちろん20歳になってから)手を出した」とは茂しゃん本人が語っていましたが、その二年の間あんな風に「何が正解なのか・何が間違いなのか・死んだほうがましだったんじゃないか」の自問自答をずっと繰り返していたんだろうな、とあの場面で実感しました。親御さんや学校の期待もすごかっただろうし、普通の高校生が送るであろう遊びや恋などの楽しみをほぼすべて犠牲にしてまで競輪に打ち込んだと聞いていますので。

 
「夢を諦めないで」と言われると「努力したって叶わない夢もあるし、その努力すら出来なくなることだってあるじゃないか。そんな簡単に言わないでよ」と反論する声があがります。
しかしその言葉の本当の意味は「どんなに辛くても現実を受け入れて、もがきながら迷いながら悩みながらも前を向いて、少しでも進めるように努力をしていけばいい。そんな自分を必ず支えて見守ってくれる人がいる。そして生きている限り夢は何度も生まれ変わって追い続けられる」ということなのかな、とこのお芝居を見ていて思いました。特に今回は何度も聞いていた茂しゃんの実際のエピソードが盛り込まれていたので、妙にリアリティーがありました。


  このお話の茂造、ひいては、演じている辻本茂雄さん自身が「前を向いて生きていく限り夢を追い続けられる時間=青春時代は終わらない」と、人生をもって証明し、そしてこれからも挑戦を続け、より確かな証明にしようとしているんだなと思いました。


  今回はさらに二幕に出た伊賀さん・アキさん・森田さんの大きな成長ぶりが著しかったです。このお三方は自身が主催の新幹線・エンタメ・きょうと新喜劇を見事完売させ大成功を納めており、その自信と経験が間違いなく実力へ繋がっているんだなと思えるような、去年からグッと広まった演技の表現と新しい魅力を見せてくれました。
  特に森田さんは、茂しゃんと満席完売を約束しており、ご自身はもちろんファンの方たちも応援動画を作ったりしてその目標達成に一致団結しているのを影ながら見守っていたので、今回のこの役はそのご褒美なのかなとも思いました。なんせ、茂しゃんが見つけた新しい夢の一歩をいっしょに踏み出した方の名前を受け継いだ重要すぎる役でしたので。頼りなさげだけどどこか憎めなくてまっすぐなあのサカガミは、森田さんだからこそ演じられたと思っています。


  そして一幕では、平山さんも出ておられました。雑誌のスクープの件で色々と噂されましたが、元気に頑張っている姿を見てホッと安心しました。真相はわからないし、ご家族とも色々話し合いをしているかと心配な部分はまだまだありますが、私がこれまで見てきた平山さんの頑張りと、これから頑張る平山さんの強さをちゃんと見て自分自身で判断していこうと思いました。

  ホテルに帰ってからも興奮がおさまらず、同じホテルに泊まる友人に部屋に来てもらい、二人でかなりアツく語りました(笑)それぐらい熱い情熱をくれる舞台でした。


  今年もたくさんの感動と希望を思い出に持って帰れました!また来年も、絶対に行きます!茂しゃんが挑戦を続ける限り、私もついていきます!!


 

佐藤太一郎企画その16「未来の今日」レポ&感想

  佐藤太一郎さん。新喜劇の座員さんとして活動しておられますが、元々は高校時代から演劇を続けておられて、新喜劇入団前には劇団員として活動もされていたことのある生粋の演劇人。 演劇にかける情熱も並々ならぬものがあります。
  そんな太一郎さんが主催となって行われる、新喜劇とはまた違ったスタンスのお芝居が観れる「佐藤太一郎企画」の第十六回公演「未来の今日」を観劇してきました。ちなみに「未来」と書いて「あした」と読みます。かっこいい!
この作品には新喜劇座員のレイちゃんや「茂造の美しき謎」に出演されていた春山翔さん、しずるの村上さん(この方は今回のお話の脚本も担当!)、プリマ旦那の野村さん、さらにはインパルス堤下さんも出演されています。

  
今回の会場は恵比寿にある「エコー劇場」という、ビルの2階にある小劇場なのですが、小劇場ゆえにうれしいことも。
 
入ってすぐのロビーではオリジナルグッズの販売がされていたのですが、ちょうど私がタオルを買っているとき、奥からスッと長身の男性が出てきたと思ったら、なんとなんと太一郎さんご本人だったのです(n゚Ο゚n)ワァァァ  
販売されているオリジナルTシャツを着用されていて「これオリジナルなんでよろしくお願いしまーす!ちなみにこの物販の売上が今日の打ち上げの資金になりまーす!」と話しておられました(笑)
  めっさドキドキしながら握手をお願いしたら快くギュッと力強く握っていただいて、さらにあとからやっぱし我慢できなくなって写真もお願いしてしまいました。どちらもほんとうに快く笑顔で対応していただきました。太一郎さんは小顔で細身でスタイル抜群で自分のチンチクリン加減(身長150cmのチビで顔パンパン)が際立ちました……(  ;∀;)ウッウッ
太一郎さん、開演ギリギリまでひとりひとりのお客さんに気さくに声をかけてらして、NGK祇園花月以上にとにかく距離が近いのがすごいなーって思いました。
  ちなみにロビーにはお祝いのお花が飾ってあったのですが、ドラマで共演されたご縁から、堤下さん宛へジャニーズWEST藤井流星くんからのフラワーアレンジメントも届いていました!

  チケットを取ったのが公演4日前のため最後列の席でしたが、それでもオペラグラス無しで充分観れるほど距離が近かかったです。なお既にセットは用意されており、ちゃぶ台に座布団ふたつ、冷蔵庫にレンジというどこにでもあるような、生活感溢れるアパートの一室でした。
  本編が始まる前、太一郎さんとレイちゃんが出てきて、前説で会場を盛り上げてくれました。満員御礼の会場の中にはこれまでの「佐藤太一郎企画」十六回すべて観劇済みという常連さんも何人かいらして、そんな方々へレイちゃんからプレゼント!「なんと、太一郎さんのマイナンバーを教えちゃいまーす!」
「アカンで!!俺の個人情報ーー!!」
みたいなやり取りもありました(笑)レイちゃん東京でもノリノリで、「そこのお姉さま、♪ダイナマイトなBODYでもひんがーない」なんてお客さんとも絡んでました。愉快な子だな(´ヽ`*)

  本編が始まると、ステージに表れたのはポスターと同じように頭を抱えただでさえ大きな目を大きく見開いている太一郎さん。その傍らにはグラサンにスーツといういかにも怪しい風貌の春山さんが。どうやら二人ともある使命を持っているらしいのですが………

  暗転し、次に舞台に現れたのは役者志望のアイカワ(村上さん)とそのルームメイトのフルサワ(レイちゃん)。舞台に設置された一室はこの二人が住んでいる部屋なのです。フルサワにはメミちゃんという片想いの相手がいて猛アタックをかけているのですが、なかなか上手くいかないようです。

  と、そこに突然「よかった!!間に合った!!」とやって来たのが太一郎さん。なんとこの太一郎さん、  「未来から来たアイカワ」だというのです!!  顔立ちやスタイルや声色が違うのは「瀕死の危機に直面した状態でタイムスリップをすると出る突然変異」みたいなものらしいです。

  タイムスリップ、というとかなり遠い遠い未来からやって来たというイメージがありますが、この「未来」のアイカワがやってきたのは、いちばん近い未来__「明日」から来たのだというのです。 現代にタイムマシンはないのにそんなのおかしいよ!と「今日」のアイカワとフルサワはなかなか信じてくれません。
  と、そこへやって来たのが先程「明日」のアイカワといっしょにいたスーツとグラサンの男。フジマキと名乗るこの男は遥か未来よりアイカワの子孫である「ニシザキ・ギンザ」という人物から、先祖で唯一の男性であるアイカワの未来、ひいては自分たち子孫の未来を守るよう依頼された「タイムスリップの専門家」なのです。
  フジマキやニシザキがいる時代では、タイムマシーンが開発され、タイムスリップはフジマキのように国家資格を持つインストラクターと供に、「歴史を大きく変えないよう、一生に一度」という決まりのもと、民間人も行えるようになっているのです(なおフジマキのようなインストラクターは仕事のため特例で回数無制限で行ける)。ちなみにその遠い未来ではiPhoneは指輪のような形で、ニシザキ「ギンザ」のように地下鉄の名前を付けるのが主流になっているようです。フジマキも下の名前は「ミドウスジ」でした。私がNGKに行くとき大変お世話になっているあの地下鉄です。 
 

さて、そこまでして「明日」のアイカワと子孫のニシザキが変えたい「今日」のアイカワの明日___それは、「今日このあとメミちゃんと会う」という予定を回避すること!!!なんとフルサワを差し置いて、このあとアイカワはメミちゃんと会い、彼女の相談に乗り、そのまま雰囲気で一夜を共にしてしまうのです。そしてそのせいで翌日ストーカーと化したメミちゃんの元カレから刺され、命を奪われてしまうとのこと。
 
  ニシザキ・ギンザはアイカワの妹筋の子孫なのですが、これが原因なのかアイカワ家の男の遺伝子が極端に少なくなっているとのこと。そのため未来を変えにやって来たのですが、どうもギンザはそそっかしい性格なのか、刺される前ではなく刺された当日__つまり「明日」へタイムスリップしてしまったのです。法律によりタイムスリップが出来る権限を失ったギンザは、「明日」のアイカワをフジマキに託し、メミちゃんと会う当日へとタイムスリップさせたのでした。

 
   ……だいぶややこしくなってきたんですが、「ドラえもん」で先祖であるのび太の運命を変えるために、子孫のセワシくんがドラえもんを送り込んだ、的なあの展開に似てますかね。


  それを傍で聞いていたフルサワは横恋慕されることに激怒しますが、顔は馴染みのある「今日」のアイカワが、行動としては既にメミちゃんと関係が出来ている「明日」のアイカワが憎いので、どちらに怒りを向けていいのかわからず、アイカワ同士はフルサワに殴られたくないのでお互いに責任を擦り付ける始末。
そんな様子を黙って見ていたフジマキですが、指輪型iPhoneからある連絡を受けると奇声を発して地団駄を踏んでテンパりだします。フジマキの部下で供にギンザをタイムスリップさせたタザキが、なんとすでに一度タイムスリップをしているギンザを再びこの「今日」の世界へ連れてきてしまったとのこと。重大な法律違反の手助けを直属の部下が起こしてしまったショックでフジマキは気絶し、寝室へ運ばれていきました。やがてやたらハイテンションで生真面目、かつ靴を左右違うものを履いてきてしまうようなアイカワの子孫ギンザ(野村さん)本人もやってきて、ますます大騒ぎになります。  私が知ってる限り、左右違う靴を履いてきたなんて関ジャニ∞の横山さんぐらいですがね……
 
  ところでこの作品、やたら「一夜を供に」という台詞が出てくるんです。ざっと会場を見回したところ、私も含めて9割方が成人済みもしくは理科・社会・保健体育の履修は済ませている世代のようですので、これがなんの意味をもたらすのかはもちろんわかってたと思います。
  「明日」のアイカワ役の太一郎さんが、なぜメミちゃんとその「一夜を供に」に至ったかをギンザへ話すシーンがあるのですが、「メミちゃんから元カレがしつこいって相談受けてさ、カラオケで二人っきりになって……夜も更けて……終電もなくなって……そうなると、ほら、お互いもう大人の、男と女でさ……」と話す太一郎さんの仕草とか声とか……なんとなく生々しくてドキドキしちゃいました (*゚ε゚;)


  そんなことをしているうちに、事態が急変。元凶であるメミちゃん、なんと元カレからしつこくメールが来ていて困っているので、早く来てほしいとLINEが来ます。メミちゃんもほっとけないしでも刺されて死にたくないし……と悩んでいると、ルール違反を犯したタザキ(堤下さん)がやって来ます。タザキは本来「綾野剛みたいなイケメン」と説明があったのですが、そこにいるのは……ふくよかすぎる体型の男性。実はタザキもまた、「明日」のアイカワのように「タイムスリップをしたことによる突然変異」が起きてしまったのです。その体型を自ら「このだらしない腹!!薄い髪!!」と貶す堤下さん、顔が真っ赤になるほど叫んでいました(笑)

  タザキはなかなか冷静沈着で「二人っきりで会って一夜を供にするから刺されるのであって、フルサワさんも同行して3人で会ってそのまま解散すればいいのでは?」と、よく考えたら確かにその通り、なんで誰も思い付かなかったのかなというような解決策を提案。時を越えてさんざん大騒ぎしたメミちゃん問題はタザキの登場であっさりと解決へ向かいます。
  こうして「明日」のアイカワ、フジマキ、そしてやたら「今日」のアイカワを見つめていたり握手をじっくり交わすタザキは部屋を跡にし、部屋に残った「今日」のアイカワとフルサワがしみじみこれまでのことを思い返し、だんだん舞台が暗くなり………




 

とここで二人は重大なことに気づきます。


 
  「明日」のアイカワへ起きた突然変異の現象が起きる条件、それは「瀕死の危機に直面したタイムスリップ」。ということは、この「今日」の世界へ来たことにより、同じように突然変異が起きたタザキには命や存在が危うくなる何かがあるということ。そしてやはりその事実に気づいた「明日」のアイカワとフジマキも嫌がるタザキを連れて戻ってきました。
 

  タザキの重い口から語られた真実、それは、タザキもまた、アイカワの子孫であるということ。このあとアイカワとメミちゃんの間に起こる「一夜を供に」の結果として出来た子供。その子供から受け継がれた血縁の子孫なのですが、大元の先祖である「今日」のアイカワが「一夜を供に」を実行しなければ、その子供も生まれない。それはタザキの存在そのものが無くなることを意味していました。タザキはギンザが依頼をしてきたときからその事実に気づいていました。
  タザキはご先祖様が生き延びるならそれでいいと笑っていましたが、そんなことは出来ないと「今日」のアイカワは言います。かといってこのままでは刺されて死んでしまう……「未来」という「運命」の別れ道を前に、悩み苦しむ「今日」のアイカワ。

  と、ここで、「明日」のアイカワは、当初の予定通り、メミちゃんと会って一夜を供にしろ、と言い放ちます。そして、「今日」のアイカワ__一日前までの自分自身に語りかけます。

  「俺は失敗が怖くて、いつも一歩を踏み出せなかった。役者になりたいっていうけれど、オーディションを受けたことがない。それは落ちたときが怖いからだった。
でもだからこそ!今ここで一歩を!踏み出してくれ!!そして自分自身で“未来”を、“明日”を、作ってくれ!!こいつら子孫に胸を張って出来ることはそれだけなんだ!!」


そして舞台が暗転。
未来の自分自身からの力強い言葉に、アイカワが選んだ未来とは___






 


「やっぱ刺されたなー(笑)」とお腹に血の付いた包帯をお腹に巻いているアイカワ。結局、アイカワはメミちゃんと会って「一夜を供に」し、そしてストーカーである元カレに刺されたのでした。しかし、お腹に力を入れていたのと、フルサワがスタンバイしていたこともあり、すぐに病院へ運ばれ、死は免れました。
  ちなみになぜかフルサワも腕を怪我して三角巾を巻いていたのですが、これは「アイカワを病院へ送ったあとお腹が空いて王将へ行ったらそこの入り口ですっころんだから」とのこと。なにしてんだい。

  これで子孫であるギンザもタザキも無事だね~と一安心していると、宅配便が届きます。その宅配業者のお兄さんもまた太一郎さんが演じているため、「わーー出た!この人類一うるさい顔!!」と二人に言われていました(笑)
そんな明るい「明日」を思わせてくれるようなほのぼのしたシーンで、本編は終了。

  「未来は今日の積み重ね」なんて言葉がありますが、まさにそのとおりで、今日の困難や壁を乗り越えるため一歩踏み出すことが明日に繋がる。そしてその明日が未来を作っていく。未来は決して変えることの出来ない運命ではく、自分自身でどんどん変えていくことができるから、最後の最後までどうなるかなんかわからない。だからこそ楽しいんだよ、というような明るくあたたかいメッセージを貰えたように思えました。
  個人的には太一郎さんが本気で演劇に向き合ってがんばっているんだなということと、お話がSFで、自分もいつかこういう作品を書いてみたいと思っていたけれど苦手意識があったので、それの参考になれたということですごくいい刺激になりました。

  帰りも太一郎さん、ひとりひとりに挨拶してらっしゃいました。また、レイちゃんも知り合いの方に会うためか、ちょうど外にいたので、握手していただきました。「おぉーありがとうございます!」と舞台やテレビで見ているイメージ通りの明るい天真爛漫なオーラが溢れていました。

  まだまだ新喜劇不毛の土地である関東でもっと新喜劇という笑顔の花を咲かせるには、こういった関東での公演になるべく参加して評判をあげていくことも大切なんだろうなと思っています。なにより、私が座員の皆さんに会いたいから!




 
 


 

エンタメ新喜劇第二弾レポ 後編

前編はこちら→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2016/02/25/110635

   歌が大好きで日々レッスンに励むナナカと、そんな妹を大切にしかわいがる兄のトシ。両親を亡くしてから肩を寄せあって生きてきたふたりに思わぬ知らせが入ります。
 
ナナカは歌を教えてもらっているサキ先生の紹介で、著名な音楽プロデューサー・マキと対面。マキはナナカのその歌唱力に感銘を受け、ぜひ自分が現在住んでいる音楽の都ウィーンへ供に渡り、留学して本格的なレッスンを受けようと誘ってきたのです。サキ先生やあおば学園のあき恵園長も大賛成ですが、ナナカは「お兄ちゃんと離れて暮らさなくてはいけないなら夢なんて捨てる」と嫌がります。

  トシももちろん大好きな妹と離れるのは嫌で、でも夢のための背中は押してあげたくて、というジレンマで悩みます。そこへアキコさんが現れ、そっと語りかけます。

「たとえ離れて暮らしていても、二人の絆は決して途切れないでずっとずっと繋がっているよ。だって二人は、家族なんだから」

  その言葉でトシは決心を固め、ナナカに語りかけます。
  朝に起こしてくれたり、ごはんを半分こして分けあったり、自転車に乗って出掛けたり、手作りの糸電話で遊んだり………たくさんの日常の思い出があり、いつでもナナカがいて、そんなナナカが大好きだったこと。でもいちばん好きなのは、楽しそうに歌を歌い、夢のためにがんばっているナナカの姿だと、涙をこらえながら一生懸命話すトシ。そしてその手作りの糸電話の糸を外し、片方の紙コップをナナカへ手渡します。

「もうこの糸電話の糸は無くたって、僕たちは心でいつだって繋がっているよ。ずっと一緒だよ。だからがんばっておいで」

  兄の愛情溢れる言葉と、片方だけになった紙コップの糸電話をお守りに、ナナカはウィーンへ旅立つことを決意したのでした。


  トシ役の役者さん(後にすごい方だということが判明)はこれが初めての本格的な演技経験とのことで、台詞をつっかえたり噛んだりというところは多少あったものの、一言一句を涙をこらえながら妹に必死で伝える、というシーンのため、それがかえって切なさや一生懸命さがリアルに感じ取れて、じんわり心に染みていきました。実際このシーンではすすり泣く声があちこちで聞こえてきました。

  ナナカのために、あおば学園の仲間とゆたかさんや一の介マスターたちも交えて、花月公園で送別会が開かれることになりました。

いつの間にか茂造はトシを気に入ってしまい、ナナカが旅立ったらあおば学園を出て自分といっしょに暮らそう、とアプローチをしてきます。「貯金下ろして増築して部屋作るから!4Kのテレビ買うたげるから!!」とかなり本気モードです(笑)
 
そんなトシはナナカのためにピアノ演奏を披露。曲は「ぞう」。おはながながいのね♪のあれです。さらに最初は一本指で恐る恐る弾いていたので、その微妙な選曲と技術に茂造がいつも持ち歩いている杖を落としたほど。
  しかし次の瞬間、両手を大きく広げ、童謡とは思えぬほど壮大かつ拡張高いクラシック風にアレンジして「ぞう」を弾くトシ。そのテクニックに誰もが騒然とします。実はトシ役の方は、そのキーボードテクニックを活かしたネタでPONやエンタの神様などに出たこともある「こまつ」さんでした! (゚ε゚)ワォ

  そのトシのキーボード演奏も交えて、今度はアキコさんwithあおば学園ダンサーによるダンスが披露されます。前回同様、やはりクールでかっこいいダンスを見せてくれました。
前回に引き続きバレエダンサーのお兄さんも出演されていたのですが、今回はそこに元ディズニーランドダンサーの恵美ちゃんや、今年入団した金の卵8個生で現役バレリーナも兼任している松浦景子ちゃんも加わり、かなり本格的で美しいバレエが見れたのが個人的に嬉しかったです。バレエやってる人って立ち姿までほんとに綺麗!

さらにさらに腰が曲がってヨボヨボなはずのいそじぃまでもがいつのまにか背をしゃんと伸ばして、ヒューマンビートボックスやモノマネ、さらにはめちゃめちゃ高度なヒップホップダンスまで披露!!いそじぃの正体も実はかなりすごい方で、教育テレビの「ストレッチマンV」でストレッチマンオレンジとして出演されている「ISSOP(イソップ)」さんでした!!アキさんどんだけ太くて広いパイプ持ってんだよ!!!

  最後はトシが片手でキーボード、もう片手でトランペットを同時演奏という前代未聞の超絶テクニックを見せつけ、送別会は終了。その瞬間、ずっと見守ってたプロデューサー・マキが「お兄ちゃんの演奏技術も素晴らしすぎる!!ぜひ本場でもっと腕を磨いてほしい!!」と、なんと兄妹供にウィーンへの留学へスカウト!!
「ダブルベッドでいっしょに寝て毎朝トランペットでワシのこと起こしてくれるって言ってたのにーー!!」と駄々をこねてトシにまとわりつく茂造をなんとかひっぺがし、仲良し兄妹は大好きな音楽の勉強をするためいっしょに旅立って行きました。めでたしめでたし、というところで本編は終了。


カーテンコールではアキさんが、今回ゲストの石田靖さんについて話されていました。 アキさんと相方ケンさんのコンビ「水玉れっぷう隊」は約10年間東京を拠点に活動していたのですが、そのとき大変お世話になったのが石田さんだったとのこと。ルミネの劇場でも新喜劇をすることが何回かあったそうなのですが、その度に水玉さんたちは必ずチーム石田として参加しており、自由にやってみていいよ、と言われてのびのび活動出来たそうです。その結果、ネタやギャグだけにこだわらない、アクションやダンスなども取り入れた今のスタイルを確立出来た、とのこと。

「今日こうやって石田さんに出てもらって、がんばってるとこ見せられてほんとうれしい。なんか、あの、石田さんの顔見てると泣きそうで……」と挨拶したあと、言葉を詰まらせ、顔を歪め、本当に泣いてしまったアキさん。そんなアキさんを東京の恩師・石田さんと現在活動する大阪でのパートナー・茂しゃんが両脇で優しく見守っているのも印象的でした。

その変幻自在のエンターテイナーぶりで、ここ一年ほどで爆発的に人気が出たアキさん。でもその前には長い長い道のりがあり、何度も何度もつまずき傷つき悩み迷いながら、そして時に石田さんや茂しゃんや相方さんなど周りの人たちと手を取り合いながら歩んできたんだと、このとき思いました。

アキさんだけではありません。あの日あの舞台に立っていたすべての人が、みんな器用で運もいい人ばかりではない。悲しみや苦しみをどうにかして乗り越えて、悩みながらなんとか答えを探しだして、一歩でも前へ進もうとした人だけが、あそこに立って輝いていたし、これからも輝くのです。その輝きから放たれる優しさや楽しさのオーラで今回もこうしてまた笑顔を貰えるのは本当にありがたいし幸せなことです。

 
エンタメ新喜劇は既に次回公演が7月に2daysで決定しており、そのチケットの先行販売が2階ロビーで行われました。友人と供にそちらへ参加し、その後アキコさん姿のアキさんと写真撮影と握手をしていただきました。ずっと「ありがとうございます」と挨拶してくださり、握ってくださった手はあたたかく、人柄の良さが滲み出ていました。
  このときアシスタントとしていたもじゃさん・いちじまさん・高井さんとも握手をしていただいたり写真撮影をしていただいたりしました。みなさん気さくで優しくて、だからこそ絶対にこの方たちへの尊敬の想いはなくしてはいけないと思いました。

   同じく2階ロビーでは平山さんタックルさんによるチャンバラJAPANや森田さんが、祇園花月で行われる主催公演のチケットの手売りをがんばっておられました。なお公演の告知はカーテンコールの際にも行われたのですが、平山さんが一歩前に出ただけで会場からは「がんばってー!」「おちついてー!」という応援が(笑) 私もはじめて客席から「がんばれー!」と声をかけてしまいました←   あたふたしていても台詞が飛んでしまってもアドリブ弱くても、応援せずには、見守らずにはいられない不思議な魅力のある方です。


  今回もたくさんの愛や笑顔をお土産にNGKを跡にすることが出来ました!またきっと近いうちに遊びに来ると思います!!すみません!!


「い~よぉ~♪」  (笑)

エンタメ新喜劇第二弾レポ 前編

  昨年11月に開催し、大好評だった、水玉れっぷう隊・アキさんの「JOY!JOY!エンタメ新喜劇」第二弾の2日目公演に行って参りました。
(前回のレポはこちら→http://nakumelo.hatenablog.com/entry/2015/11/18/225034)
  この第二回目の公演は当初は2月21日のみの開催予定でしたが、あまりにも早くチケットが完売してしまったため、翌日22日にも追加公演が決まったのです。21日はどうしても外せない仕事があるため渋々諦めた私には朗報でした。

  入り口にはファンの方が贈られたアキさんカラーの黄色のお花のスタンドがあり、大変華やかでした。先日行われた伊賀さん主催の「新幹線新喜劇」でも白と青の新幹線カラーのお花がありましたが、そういうイメージカラーがあると洋服とかお花とか選ぶのも楽しいですよね♪

   森田さん太田さんの「のぶよし・よしのぶ」というよく似た名前の金の卵一期生コンビが注意事項と公演中に行う、太田さん曰く「長年の夢」だったという客席参加のウェーブの練習(本番ではばっちり成功しました!)をしたあと、壮大な音楽とともに幕がゆっくり開いて公演スタート!

幕が開くとまぶしいスポットライトに照らされて映っていたのは、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせる白いハットとスーツに身を包んだ細身の男性のシルエットが……アキさんです!同じようにマイケルスタイルのダンサーさんをバックに従え、長い手足を活かした華麗でキレのあるダンスを披露したあと、舞台が暗転し、お馴染みの「ホンワカパッパ♪」の新喜劇のテーマが流れて、お話はスタートします。


   舞台となるのは、かなり背中の曲がったヨボヨボのおじいちゃん「いそじぃ」が用務員として管理している「花月公園」。ここにはゆたかさんが経営するたこ焼屋の屋台と、一の介マスターが娘の恵美ちゃんと営んでいる喫茶店が併設されており、地元の養護施設「あおば学園」の子供たちもよく遊びに来ます。
  あおば学園にはトシとナナカという
両親を早くに亡くした歳の離れた兄妹がおり、「将来は歌手になりたい」という夢を持つナナカをトシは応援しています。そんなふたりを、周りの大人や施設の仲間たちもあたたかい目で見守っているのでした。

 
ゆたかさんのたこ焼屋へ新しくスタッフとして働くことになったのが、アキさん演じるアキコさんなのですが、このアキコさんがなかなかのパワフルおばさんで、「タコを調達してきて」と言われると、なんと海に入ってタコを捕まえてくるほど。このときアキコさんが手に持っているタコ、
生 き て ま し た  (゚Ο゚)!!!
  そしてそんな活きのいいナマダコを持ってゆたかさんやお客さんの太田さん・もじゃさん・いちじまさんを追いかけ回すアキコさん。ここで結構な時間と体力を使ったため、ゆたかさんの代名詞である「ドリル」が短縮バージョンになりました(笑)

  自由奔放なアキコさんが仕事そっちのけで「あおば学園のお手伝いをしてくるわ!」と出掛けてしまうと
、心配そうに辺りを見回す一の介マスターが出てきました。喫茶店のほうでも新しくスタッフが来ることになっていたのですが、出勤時間を過ぎているのにまだ来ないとのこと。「初日から遅刻する」といえば……そう、あの方です!!
 
「わーーー!!すいませぇぇぇん!!おくれましたぁぁぁーー!!」と絶叫しながら走ってきたのは新喜劇の絶対的スター茂造!!新幹線新喜劇に続き、ここにも来てくれました!!  相変わらず歓声がすごい!!そして持ってるカバンが上手い具合にゆたかさんの顔面にフルスイング!!お馴染みの「なんちゅうジジィや!!!」「茂造。」という流れも見れました。ちなみに今回茂造が遅刻したのは「とあるハーフタレントと育休議員の密会を目撃する夢を見たから」だそうです。タイムリーだな。


  さて、ここから花月公園には珍客がやたらとやってくるようになります。

個性的なニューヘアーがお似合いの森田さんとミラーボールのようにギラギラな服と体型の藍ちゃんコンビの不動産業者がやってきて、喫茶店の土地を売るよう迫ってきます。「何度来たって売る気はないよ!」と一の介マスターは一喝し、茂造は森田さんのニューヘアーを「失敗したな」「てっぺんハゲ目立つな(「お前ら二人にだけは言われたくねぇ!」by森田さん)」とイジッたりして追い返そうとしますが、二人は一歩も退きません。

兄貴分も来ているというので呼ぶと、そこには新喜劇でお馴染みの黄色スーツにオールバックにちょび髭のヤクザアキさん!!「さっき俺とそっくりのオバハンとすれ違った」と言っていましたがたぶんそれアキコさんでしょうね。
  お馴染みのこのヤクザ、やっぱり茂造には甘くて、マイケル・ジャクソンの着メロをノリノリで踊ってる途中で止められて怒っても「すいませぇぇぇん!!」て謝れば「いーよぉー!」とあっさり許してくれます。優しいなぁ(´ヽ`*)
 
さらにはそこにもうひとつ、やたら大きな頭が特徴的な女社長が営む末成不動産がやってきて、やはり喫茶店の土地を売るよう迫ります。こちら側にいる用心棒は平山さんタックルさんのチャンバラJAPANコンビなのですが、まぁー相変わらずアドリブに弱いこと。茂造が食って掛かるとたちまちテンパってしまいます。

話術で敵わないなら武力行使に出てしまえ!ということでたこ焼屋の看板をぶっ壊し、その支柱をそれぞれ刀替りに振り回します。そこでアキさんは「助けてやるから土地をくれよな!」という条件で応戦することに。茂造が渡した箒から刀が登場し、見応えある殺陣が始まります。その途中、前回と同じように藍ちゃんのお腹だけはどう頑張っても斬れなかったり、タックルさんのズボンが斬られてパンツ丸見えになったり、末成社長のあの頭が斬られると上手い具合に一の介マスターの頭にすっぽりはまったりと、笑いの部分もしっかりありました。最後はアキさんがばっちり決めポーズ!かっこよかったです。


  そんな騒がしい連中をどうにか追い払ったまた別の日、ゆたかさんがせっせと仕事をしていると現れたのは、これまたオールバックで頬紅をつけていて、やたらピッチピチしたピンクの花柄Tシャツとヒョウ柄スパッツに足元は足袋というどっからどう見てもおかしなファッションに身を包んだオカマ風のアキさんがやってきます。その奇妙な人物、なんでも最近引っ越してきたのですが、ありとあらゆる家電のリモコンが丸ごと入った箱が見当たらないので全体的にリモコンを貸してほしいとのこと。そもそも屋台にリモコンなんかないから無理ですよ、と追い返します。
 
  奇妙なオカマが帰ったあとけたたましくベルが鳴ったと思ったら、次に現れたのは、警察官の服に身を包んで自転車に乗った石田靖さん!!! かつて茂しゃんとともにNGK4座長として新喜劇を支えていたすごいお方です。関東出身の私も「なんでも鑑定団」の出張鑑定のコーナーの司会をしているのでお顔と名前は存じ上げていましたが、生で見るのは初めてでした。
  4座長時代は「新喜劇の破壊王」という名前で呼ばれていたというのを聞いてはいたのですが、なるほどその通りでした。自転車をあのステージいっぱいに全速力でこいでゆたかさんを追いかけ回し、長椅子をひっくり返し、乗り飽きた自転車はスタンドを立てずに放置し、ピストルを発砲しながら乳首ドリルなど、問題しか起こしてないお巡りさんです。茂しゃんの舞台もハチャメチャですが、あちらはどちらかといえば事前から計算し尽くされしっかり稽古を重ねたもので、こちらは思いつつくまま自由気ままにやっている、いわゆる「何がこの先起こるかわからない怖さ」がある笑いでした。
 
  そんなバイオレンス破壊王な石田巡査は、ゆたかさんがトイレに行っている間に店番を任されることに。そこにまたあのリモコン貸してのオカマアキさんが来てしまったもんだからさあ大変。あんだけキャラが濃いオカマアキさんですらこの破壊王にかかればオモチャになってしまいます。特にヒョウ柄スパッツがとてもよく伸びる特性に目をつけられ、屋台で使っている鍋をそのなかにぶちこまれたり、石田巡査が顔を突っ込んで(!!)そのままアキさんを軽々抱き上げてグルグル回したり、最後はアキさんの肩辺りまでぐーーんと伸ばして寝袋のような状態にしたあと、なんと屋台の屋根にそのままの状態で引っ掛けて放置してしまいました。スパッツ越しにアキさんの手だけがパタパタ動いてるのが見えました。


  そんな風に大人たちがバタバタと慌ただしく騒いでいるなか、あのトシとナナカの仲良し兄妹の運命は大きく変わろうとしていました。

レポは後編へ続きます!!

新幹線新喜劇レポ

  2016年最初の記事は、チーム辻本新喜劇には欠かせないメンバー、横顔新幹線さんこと伊賀健二さんが座長となって行われた「新幹線新喜劇」のレポです!

  この新喜劇、開催決定は昨年行われた「イリュージョン新喜劇」の打ち上げの席でたまたま伊賀さんの向かいに座っていた吉本の偉いさんから「キミもそろそろなんかイベントやんないとねー。2月5日が空いてるからやろっか!」とあまりにもあっさり突然に決まったとか。この時点で既に本番1ヶ月前を切っていたそうです。とんでもない無茶ぶり……
   伊賀さんの人気はものすごいもので、公演前日にチケットは完売。立ち見が出たほど。本物の新幹線ならデッキにまで人が溢れていて乗車率120%といったところ。NGKにはたくさんのお祝いのお花が飾られており、なかには白と青の新幹線カラーでアレンジされたものもありました!


  舞台は「ホテル花月」という全国にチェーン展開をしているホテル。そのうちのひとつの支配人が伊賀さんで、伊賀さんは自ら先頭に立って作業着姿でトイレ掃除をするなど仕事熱心なのですが、従業員のしみひろくんや藍ちゃんはサボったりふざけていたりしてお客さんを怒らせてしまったり、新人の真希さんは飲み物をお客さんにぶちまけてしまうような失敗をやらかし、このホテルは全チェーンの中で売上最下位という不名誉な記録を持っています。
   伊賀さんが作業着姿で出てきたとき、ものすごい歓声でした。男性ファンも多いのか「いがーーー!!」「いがちゃぁぁん!!」という野太い声も聞こえてきました(笑)
  
全店の中で売上1位のホテル支配人で同期という太一郎さんを見返したい伊賀さん。まずはあき恵オーナーから命じられた、このホテルに共同事業の契約をするため打ち合わせにやってくるというトラベル会社の社長さんへのおもてなしをがんばることに。
 
と、そのとき、窓の外からどこかで見たことがある白いモコモコしたものが……そして現れたのは……みんな大好き、茂造じぃさん!!最近朝ドラで「へぇさん」の姿ばかり見ていたので、なんだかかえって新鮮でした(笑)

この茂造こそトラベル会社の社長さんだと思い精一杯おもてなしをする伊賀さんたちですが、なんせ相手が相手なもんでしっちゃかめっちゃか。「つまらないものですが」と手渡したお菓子の箱は「つまらないものにはメーーーンッッ!!」とおもっきし杖を振られて箱が真っ二つに割れるほど壊れるし(箱の半分が茂造の杖にくっついたままになってて自撮り棒みたいになってた)、ちょっとでも気にくわないと連続高速ビンタを喰らわしたりしてて……相変わらずメチャクチャです。
 
特にしみひろくんは渡した箱が真っ二つに割れたことで空っぽだったことが判明したので「なんで空っぽなん?なぁなんでー?」てしつこく聞かれていたり、連続高速ビンタでは基本みんなエアビンタなのに最後にやられるしみひろくんだけほんとうにひっぱたかれるガチビンタなので、かなり痛そうでした。さらにビンタをされたあと、いちいち面白い一言を求められ、なかなかヒットが打てずにまた繰り返し……という流れが4回ぐらい続きました。4回目あたりから茂造の手がだいぶプルプル疲れていたのが見えました(笑) 
ちなみに何回かしみひろくんが叫んだ言葉のなかに「黒烏龍茶隠すぞーー!!」ていうのがあって、そこから茂しゃんが食事のあとは黒烏龍茶を飲むのが日課であることが判明しました。健康志向なのですね。

  「仕事熱心なのはわかるけどやっぱり支配人ならビシッとキメないと」という茂造の言葉で、伊賀さんは作業着姿からおなじみ白と青の新幹線カラーのスーツに着替えることに。なんとこの変身、舞台上での生着替えでした!なにげにいちばん時間がかかったのがヘアメイクで、きっちり髪をオールバックにしないとあの独特の横顔にならないんだなぁと見ていてしみじみ思いました。結構な量のワックスを手に取っていましたので。そしてばっちり変身が完了するとこれまたお馴染み「横顔新幹線やーん!」から始まる一連のイジりが始まりました。

  散々騒ぎ立てた茂造がトラベル会社の社長ではなく単なる厨房担当のバイトに来たじぃさんだと判明。真希さんに案内されて奥へ引っ込んだあと、入れ違いに大きな音を立てて入ってきた明るい黄色のスーツに身を包んだちょび髭の細身の男性……アキさんです!会場からはたちまち黄色い歓声に包まれました。やはし女性ファンのキャーキャーて声がすごかったです。ゼェゼェハァハァ息を整えたあとの「……なに?」のご挨拶も披露してくれました。
 
アキさんはホテルのお客さんでチェックアウトをしようとしたのですが、うっかりお財布を忘れてしまったので、必ず後から支払うので待っていてくれないかとのこと。宿泊費を踏み倒すつもりなんじゃ?と疑い警察に突き出そうとする太一郎さんに対し、伊賀さんはアキさんを信じて立て替えておくことにしました。
ちなみにアキさん、太一郎さんの
モノマネめっさうまかったです。あと新幹線イジリがまたあって、「座席を勝手に回転されてボックスになって向かいの人にミカンをもらう」という新ネタが見れました(笑)

 
そうこうしているうちに一の介師匠が演じるトラベル会社の社長さんがやってきたのですが……明らかに不自然なカツラを着けているうえに、本人はそれがバレていないと信じきっているからかなり厄介。 絶対に失敗できない取引が始まり、真希さんがお茶を運んできたそのとき、なんとお茶を社長へぶちまけてしまい、挙げ句が慌てて拭いている最中にカツラを取ってしまいます。社長はカンカンに怒り狂い、取引は中止。元々売上が悪いこともあり、伊賀さん管理のこのホテルは閉鎖の危機に追い込まれてしまいました。


  実はこれ、目障りな伊賀さんを排除したい太一郎さんと、その太一郎さんから借金をしているが故に言いなりになっていた真希さんが仕組んだ罠でした。しかし自分をかばってくれて、常に前向きに仕事に取り組んでいた伊賀さんを間近で真希さんの胸の中は、罪悪感でいっぱいでした。

 
どうにかあき恵オーナーに頼み込み、三週間以内に売上を黒字にするという条件で閉鎖を阻止できることになりました。 宿泊費を立て替えてくれたお礼にと実は元三ツ星レストランのシェフという経歴を持つアキさんも仲間に加わわり、目標達成に向けて奮闘します。アキさん曰く伊賀さんには「なんか、“助けなきゃ!”て思えてむずむずしてくる」ような魅力があるんだとか。
  その最中、元従業員で現在はテレビマンというまさじさんの計らいにより、生放送の番組で、伊賀さんが新幹線の被り物の「新幹線マン」というゆるキャラになったり、茂造の着メロに合わせてアキさんがマイケル・ジャクソンを踊ったりとPRを積極的に行いますが、まだまだ黒字にはなりません。


そこを狙って太一郎さんは最後の仕上げに、クレームをでっち上げて評判を落とす作戦に。平山さんタックルさんのいかにもガラの悪そうな客が、「食事にカブトムシが入っていた」という明らかにそれおかしいだろ的なクレームをつけてきます。しかしそこで真希さんが勇気を振り絞って、自分が太一郎さんの言いなりでわざと失敗していたこと、この二人のクレーマーも太一郎さんが雇ったという真実を話します。

正体がバレて逆上したクレーマーが伊賀さんと真希さんに襲いかかろうとしたそのとき「まてーーっ!!」という声が。そして現れたのはなんと新幹線マンと同じようなドクターイエローの被り物をしたアキさん!!もうすっかりイメージカラーが黄色に定着しているのでかなりしっくりきていました(笑)
この新幹線・ドクターイエローVS平山タックルのチャンバラJAPANの立ち回りではよく新喜劇で伊賀さん平山さんが行う「シンクロ組手」がやはりここでも見れたのですが、4人ということでアキさんタックルさんも交えたカルテットver.も見れました!
   ちなみにアキさんが料理やダンスやアクションなど多彩に出来るのは「親がしっかりしてて小さい頃から色々習い事やらせてもらったから。でもどれも長続きしないんだ」とのことです(笑) 


  到着した警察にクレーマーと共に連行される太一郎さんに対し、「いつだってお前はひかり輝いていた。だからまたきっとやり直せる。罪を償ったら今度こそ自分の道を反れずにまっすぐに進んでくれ」と伝え、一大プロジェクトを台無しにした真希さんを、「脅されて苦しかったんだからどうかクビにしないでほしい」とあき恵オーナーに懇願します。

  そのとき、あのトラベル会社の一の介社長がやってきて、真希さんが毎日夜遅くに自分のもとを訪ねてきては謝罪をしていたこと、そして父親から「あんな素敵なホテルとの契約を私情だけで破談するなんて」と叱られたことを伝えます。そして考えを改め、父親と共に再契約のためやって来たというのです。
一の介師匠が呼ぶと現れたその父親、つまりトラベル会社の会長とは、なんとキンキラスーツに身を包んだ茂造!!! アルバイトとして会長自ら潜入調査をし、伊賀さんのまっすぐで真摯な人柄に触れた茂造はあき恵オーナーに「契約は是非結びたい。だから真希さんを、そしてホテルの閉鎖を、“許してやったらどーや”♪」と畳み掛け、閉鎖と真希さんの解雇は免れたのでした。

問題が解決してひと安心!と思ったら伊賀さんが保証人になっていた借金の取り立ての諸見里さんがやってきて追いかけ回されるはめに。それを止めようと他の人もグルグル回っている間に……新幹線らしく伊賀さんを先頭に「連結」状態に! というところで、実際に新幹線の到着音にも使われているTOKIOの「アンビシャス・ジャパン」が流れて、幕は降りました。


  伊賀さんの真面目でまっすぐで穏やかな性格が垣間見れる新喜劇でした。新幹線に例えるなら、各駅停車をしてくれる「ひかり」のように、ひとつひとつを丁寧に汲み取る方なんだなって思えました。
新幹線イジリ自体はもうかなりの年数を重ねているようですが、今やそれが代名詞になり、新幹線のコスプレまでして(笑)、ついには乗車率120%ばりのイベントを主催してしまうほどの人気と実力は、本物の新幹線に負けないほどだと思います。

   この新幹線新喜劇、第二段が早ければ夏頃に発車予定とのこと!次も大爆笑行きの賑やかな新喜劇になると期待しています!


プァァーーン♪





 

2015年


今年一年を表す漢字一文字、やはり私は「茂」ですね!

今年は「茂」しゃんと、新喜劇のおかげで自分にとっての世界が広がる=「茂る」一年でした!

いちばんの大収穫は4月の祇園でご本人にお会いできて、お話させていただいてサインや写真も快く引き受けてくださったこと!!!こんなに早く夢が叶うとは思ってませんでした!!8月には「つじたく」ではハイタッチも出来ました!!しあわせすぎました!!

秋からはほぼ月一間隔でNGKへ行くようになりました。一泊したあと朝早く起きて新幹線に乗って午後から出勤、という関西と関東及び夢と現実を行き来する日々にも大分慣れました。
30日の祇園花月公演へ行かれた方のツイートで、茂しゃんが3月に大阪でなにか大がかりなイベントと4月後半は毎年恒例の祇園での茂造過去芝居を企画していると話していたことを知り、その前の2月には伊賀さん主催の「新幹線新喜劇」も観劇予定です。2016年も新喜劇遠征は加速しそうです。NGKで行われている本公演を東京へそっくりそのまま輸出する「東京グランド花月」も来年から定期開催決定ということで、茂しゃんたちももっとこちらへ来てほしいなぁと思ってます。やっぱしね、遠征は交通費が大部分占めてるんでね。そこだけでも助かりますわ。

そしてそんな茂しゃんに憧れることで、自分も成長することが出来ました。他人様からの批判が死ぬほど怖いビビりな私がこのブログを開設して小説を一篇どうにかこうにかアップすることが出来たこと、そして、「大阪で一人暮らし」ということは両親の反対もあり実現できなかったけれど、「もっと色んなところへ自由に行き来出来るように」ということで、免許を取ってから5年間ほどずっとほったらかしだった車の運転の練習を始めることが出来ました。
おかげさまで今月から完全にソロで乗れるようになり、自宅から職場を行き来出来るようになりました。ちょうど寒くなってきたうえに近隣のお店との兼任も始まったので、市内とはいえ移動だけでもずいぶん楽になりました。あれだけ出来なかったカーブをするっと出来て通りすぎていると、なんだか自分でもたまに「これあたしが運転してるのよな?」て不思議な感覚になります。安全第一でミラちゃんと走っていこうと思ってます。


新喜劇を見るためにもミラちゃんを動かしていくのにも「お金」は必要になりますので、収入源である仕事はがんばらなきゃな、と自然とやる気が出ます。2月は先程述べたように新幹線新喜劇を観に行くうえに、ミラちゃんがはじめての車検だそうでこれがだいぶ取られると聞いてガクブルしています。1月は大人しくしてよっと。

ビビりな心配はなかなか治らないけど、来年はまずは「どうしよう」と「早くしなきゃ」の口癖を直すことから始めようと思います。気づくとマイナスなワードばかし声に出していたので。

こんな私のブログですが、来年も見守っていただけたら幸いです。それでは、よいお年を!!!