nakumelo’s blog

関ジャニ∞のこと・新喜劇のこと・その他諸々、長い文章で語りたいときはこちらを利用しています。 Twitterアカウント→@EtoileMelimelo

すばるくんのこと

   ジャンル移籍した者とはいえ、今回のこの発表には率直に驚き、そして寂しさと切なさが込み上げてきました。
  私がエイターから新喜劇という新しい趣味の道へ心置きなく移籍できたのは、彼らはきっと変わらないでずっとあのメンバーでよぼよぼのおじいちゃんになってもバカやってくれるよと過信していたから。
  たまに帰れば「おぅおかえり!たこ焼きでも食うか?」と気さくに声をかけてくれるふるさとのような存在でいてくれたから。
  すっかり茶の間ファンになってしまったけれど、たまに見かければ相変わらず楽しそうに歌ったり踊ったり喋ったりしていて、全然雰囲気が変わらずあのまんまだったから。


  自分がそうだったように、人は変わっていく。ましてや一般の人では見られないような景色を幾つも見てきた彼なら、なおさら。そこから感じて、考えることも。そして見つける夢だって。


   もう「ONE」のあの歌詞にあるような、暗闇で一人怯えてすべてを遮断して息を潜めて生きているすばるくんはいないのです。ちゃんとまっすぐ前を向いて、自分の気持ちをしっかり声と言葉にして、自分の足で一歩ずつ進み、自分の手で夢を掴んでいく。
 
  そして……10代の頃から、嬉しいことも悲しいことも一緒に分かち合ってきた仲間たち。彼らもギリギリまで引き留めたと話していました。でもすばるくんの意思は固く、それならばと送り出し、見守り、そして新たな気持ちで頑張っていくとも、話してくれました。

  会見でいちばん見ていてしんどかったのは横山さんでした。すばるくんの挨拶を聞いているときから涙をどうにか堪えようと必死なのが伝わってきて、その後「今日という日が来ないでほしいと心から思った」というそのシンプルな一言は胸に重く響きました。愛する子供をやむを得ず手放さなくてはならなくなった親、涙を流しながらコメントする彼からはそんなイメージがありました。

  忠義(自担だったので呼びすてなのです)はまだ納得できないという雰囲気が表れていましたが、そのぶんファンの多くも抱いたような疑問__例えば「国内で、そして関ジャニ∞のままその夢は追えないのか」「それはこれまでの仲間やファンと別れてでも叶えない夢なのか」などをガンガンぶつけてくれて、「すばるくんは自分勝手な決断をした。けれど、そんな彼をなおも嫌いになれない自分がいた」というのも、かなりファンと近い想いを抱いてくれて、すごくありがたかったです。


  エイトみんなが、「オブラートに包む」なんてことをせず、不器用なほどに率直な想いを決して凝ってはいない言葉で、けれどはっきりとそれぞれで伝えてくれたのが、私は本当に嬉しかったし、だからこそ寂しかった。ほんとにほんとに関ジャニ∞は7人から6人になるんだ。すばるくんは関ジャニ∞からもジャニーズからも日本からもいなくなっちゃうんだって。

  ジャンル移籍した私でこの喪失感なのです。現役エイターさんはなおのこと心が苦しくて涙が止まらなくて納得できなくてどうしたらいいか分からない方も、ほんとにほんとにたくさんおられると思います。
とにかく焦らず、自分の気持ちにしっかり向き合って、本気で泣いて怒っていいと思います。なにか別の趣味に打ち込むのもいいと思います。納得するためにかかる時間も前を向く速度も悲しみを和らげる方法も人それぞれ。
でもみんなエイトとすばるくんが、すばるくんと共に歩いてきたエイトが、大好きなのは変わらないんです。それでいいんです。

  
   個人的には最近グッズ整理を始めており、いくつか手放してしまったものもあるのですが、エイトレンジャーのお人形とか、七色のマジカルバンドとか、FC会員証とか、すばるくんデザインのエイターバッジとか、そういうのは手元においておくことに決めました。
理由はふたつ。ひとつはすばるくんがいた証を残すこと。そしてもうひとつはミュージカル「アニー」の主人公アニーが、両親にまた会えることを夢見て片割れのロケットのペンダントをずっと持ち続けたように、いつかまたすばるくんと会えるためのお守りにしようと思います。

  すばるくんが、海も空も越えた場所で、その歌声を響かせてくれること。何かの形でまた会えることを信じています。


 




 

 
 

きょうと新喜劇7レポ③

  レポもこれでやっと終了!……だといいな(笑)

   急遽映画撮影に参加することになった展子の役は、安世ちゃん演じる主人公が働くスナックのホステス役。基本的に台詞はなく、相手役の瀧見さんがリードしてくれるのでどうにかやれそうです。そして早速衣装へ着替えに行きます。

  それと入れ違いにやって来た大物俳優。
それはなんとあの津川正彦!!………になんとなーく似た、西川のりお師匠!!今回のシークレットレジェンドゲストです。会場からは歓声があがりました。
  そして展子が着替えた衣装は、ヤクザver.を彷彿とさせる緑のスーツ!!いよいよ中途半端な女装の見かけになってきましたが山本監督は「これが海外にウケるんだ!!」と自信満々。よくわかんねぇな海外ウケって (゚ヽ゚)
 
  そして女子寮の仲間や男子寮のゆたかくん・まさとくんも見守るなか、いよいよ撮影開始。店で喧嘩をしたヤクザ忠志とそこで出会ったホステス安世の恋、さらに安世と生き別れになった父のりおとの再会という、古きよき日本の任侠と人情に溢れたストーリーなのですが、そこで店のホステス役の展子に与えられた芝居は「店の隅っこで瀧見と抱き合う」などほんとにこの役必要なの?というようなビミョーなものばかり。
  さらには「瀧見とディープキス!!」というとんでもない指示まで出される始末。嫌がる展子に対し瀧見はすっかりノリノリで思いっきり唇を押し付けるガチキスを披露!!撮影前にちゃんとブレスケアしたというわりになかなか独特の口臭らしく「ウ゛ォェッ (゚н゚||)」という危険な悲鳴をあげていた展子。それでも安世ちゃんのため、頑張って我慢しました!
  その体当たりの演技もあり、無事撮影は一発OK。これなら今回の映画祭もきっと大賞が狙える!とご機嫌な山本監督。やっぱよくわかんない海外ウケ……(´ヽ`)

   休憩にしよう!とのりお師匠が現場を去る際、ものすごく絶妙なタイミングでなんと展子のおさげカツラを取り外し、そのまま出ていってしまうハプニング発生!!そのため素朴な女子高生展子はあっという間に元のヤクザ森田に早変り。ほんのり頬にお化粧したおっさんが急に現れ、大騒ぎになる現場。追い込まれた森田は思いきってすべての事情を話します。呆然とする安世ちゃんと、ざわつく周りの人間。
  と、そこにやって来た高井兄貴。ついに吉本組が仕向けたヒットマンを見つけたのです。そのヒットマン二人組の写真を見てさらにざわつく全員。そこにはまさとくんとみどりお姉さまの顔が!!なんとこの二人は「父娘」のヒットマンだったのです!!母と息子じゃないのか!!

   バレたら仕方ない!!と傍にいたまみちゃんを人質にとるヒットマン二人。瀧見さんの体を張った渾身のカエルギャグも不発に終わり、忠志さんの「パパに言いつけるぞ!」という圧力にも屈せず、現場は緊迫した状態に!
  こうなったら俺が相手になったるわ!!と自ら一歩前に出る森田。そしてその森田に向けて放たれる銃弾!!そしてその銃弾を弾くために森田が差し出したのは……ゆたかくん!!そして彼のやや出っぱった前歯は見事に銃弾を弾き返していくのでした。
 
  そのとき、花月組の若頭、「暴れ新幹線」こと伊賀兄貴が白と青のスーツで登場。一通りその横顔についてイジられておりました。なかには「車内販売のアイスがめちゃめちゃ固くてすくえないからなんとかして!」なんてクレームも(笑)
  
  横顔新幹線な伊賀兄貴が伝えたのは、これまでずっと対立状態だった花月組と吉本組はこの度兄弟の盃を交わし、電撃的和解が成立したという大ニュース!そして両組長がここへ来ているというのです!
  吉本組組長はこの日のもうひとりのレジェンドゲスト・上方よしお師匠!!自転車のサドルを彷彿とさせる独特の髪型でバッチリキメていました。そしてよしお組長がヒットマン父娘に「堅気さんに手を出すな!」と一喝してくれたおかげで、まみちゃんは無事解放されました。
 
  そしてほどなくして花月組組長も到着。なんとそれは……先程まで撮影に参加していた大物俳優のりお師匠!!実は役者は世を忍ぶ仮の姿で、組長ver.ではカツラを装着していました。そしてのりお組長からさらなる事実が告げられます。
 
  「会いたかったよ、我が……息子よ!!」
 
  「ん……?…息子!? (゚ε゚)」

 
  組長が駆け寄ったのは、安世ちゃんではなく、その後ろにいたゆたかくん!!よくよく話を聞くと「八坂高校の寮の201号室にいる生徒」という情報だけで、男子か女子かまでははっきりしていなかったのでこういう勘違いが起きたようです。そして女子寮の201号室は安世ちゃんですが、男子寮の201号室はゆたかくんだったのです。
 
  念願の父との再会が勘違いの為果たせず落ち込む安世ちゃんですが、彼女の顔を見て反応したのは吉本組のよしお組長。そして彼女の母の名を聞きハッと気づきます。なんとよしお組長はかつて祇園組に在籍しており、そのとき恋仲になった女性が安世ちゃんのお母さんだったのです。つまり、安世ちゃんは花月組のりお組長の娘ではなく、吉本組よしお組長の娘だったのでした。

  ついに夢を叶えた安世ちゃん。さらに同じような生い立ちのゆたかくんにシンパシーを感じ、正式にお付き合いをすることに。
  そしてミッションをクリアした森田は約束通り正式に花月組の組員に昇格!!……のはずでしたが、

  「お父さん、あいつは僕を棒でシバいたりいけずしたり挙げ句は銃の盾にしたりしてさんざんひどい目に遭わされたんです!!絶対昇格なんかさせないで!!」


  組長の息子であるゆたかくんにこれまでの悪行をチクられたことで、昇格どころかヤクザをクビになってしまいました。
  これからどうしたらいいんや……と嘆く森田。そこに「私たちがいる!」と響く声。

振り向くとそこには、冒頭でヤクザ森田に恋をしたたまよさんと、キスシーンで共演したことによりなにかに目覚めた瀧見さんが!!
  二人の求愛から逃げ回るところで、舞台は終演。


  二ヶ月もかかってしまったレポですが、個人的には森にぃがここのところレギュラー出演しているチーム辻本公演での経験を活かしてくれてくれているようなストーリーになっているのが嬉しかったです。
  この「きょうと新喜劇」シリーズの好評を受けて、ついに4月にはNGKで主催公演が決定している森にぃ。こちらもどうか大成功しますように!!


 

 


 


 


 
 

 

きょうと新喜劇7レポ②

   色々あって空白期間が開いてしまいましたが、レポを再開いたします!

「転校してきた女子高生・展子」として潜入し、組長の隠し子かつ推しメンアイドルの安世ちゃんを守ることになったヤクザ森田。
 
   女子寮には安世ちゃん・まみちゃん・ゆり蚊ちゃんの他にあと一人、最年長のみどりがいました。「17歳の高校三年生」と自己申告していましたが、最大のオブラート「大人っぽい」でも包み込めないようななかなかのお年の召した見た目……ともかく、4人の女の子たちと生活していくことになります。
  
  早速展子の部屋に行こうとみんなで階段を上がると、例のトラップが発動し、鳴り響くアラーム。どうやらしっかりと生物学的な性別を判別する機能まであるみたいです。みどりは「空襲警報や!!」と年代が一発でバレるようなパニックを起こしたりと一瞬騒ぎになりましたが、なぜか「この展子が男なのでは?」という疑いは誰一人思い浮かばなかったらしく、アラーム機能が壊れているかもしれないから一先ず停止させておこうということになり、展子は無事二階へも行き来できるようになりました。

  二階の部屋へ荷物を置き、再びロビーへ戻ろうとする展子、階段の踊り場で見かけたのは、こっそり戻ってきたゆたかくん。ゆたかくんはスマホに向かって、こんなことを話しています。
 
  「今日こそ俺は安世ちゃんを射止める!!これで組での俺の評判も上がるやろ!!」

 
  観客にしたらこれは先程の出来事とリンクして「安世ちゃんに告白してクラスでの評判を上げる」ということなのだとわかるのですが、それを知らない展子は「射止める=射殺する」「組=吉本組」だと恐ろしくタイミングのよい勘違いをし、この出っ歯の輩が吉本組が仕向けた暗殺者だと確信。こっそり下へ降り、手近にあったマキザッパを手に取ると、これでもかとゆたかさんをシバキまくります。
  ゆたかくんの叫び声を聞いて飛び出してくるたまよさんや他の生徒たち。「この人、安世ちゃんの命を狙った殺し屋よ!!」とゆたかくんに馬乗りになり大騒ぎする展子。

 
周りの説得で誤解こそ解けたものの、ゆたかくんが展子に抱いた印象は最悪。さらに展子もといヤクザ森田にとってもゆたかくんは大好きな推しアイドルに気安く近寄る男という点で、警戒すべき対象になってしまいます。
  安世ちゃんとゆたかくんがちょっとでも仲良くしようとすれば大きな音を立てたり会話のなかに入って邪魔したりと「いらんこと」ばかりする展子。そのたびに「かんにんえ♪」とかわいらしく京都弁で謝るのですが、かえってゆたかくんの怒りは増すばかり。 
 
  とうとう安世ちゃんが席をはずした途端に大喧嘩になる二人。「痛い目見せたろか!!」と展子が取り出したのはお馴染みマキザッパ、さらにゆたかくんのシャツをひっぺがす!!とここまできたら「あれ」が発動されるわけで、当然湧く会場。
  しかしたまよさんのときと同様、展子はこのお約束展開にあまり慣れていないため、せっかく脱ぎかけたシャツをまた着せたり、「爪先・顎・脇」のタイミングが合わないなどかなりグダグタ。ドリルはやはりあの眼鏡のおばちゃんがしっくり来るのかもしれませんね……(笑)
 
   ゆたかくんを追っ払ったあと、入れ違いに安世ちゃんが戻ってきました。なんと安世ちゃん、世界的に有名な監督がパリの国際映画祭に出品する作品の主演に抜擢されているのですが、その監督が「海外にウケるから」という理由で日本らしい趣があるこの旅館跡地の女子寮で撮影を行うことになりました。
 
  センターの人気メンバーなうえに、映画の主演までやっちゃうなんてすごい!!と自分のことのように喜ぶ展子。
  ふと展子は「安世ちゃん、アイドルしながら学校にも通って、映画まで出て……なんでこんなに頑張れるの?」と素朴な疑問をぶつけてみます。そこには安世ちゃんなりの深い理由がありました。

 
  「私はね、母子家庭で育ってきて、お父さんのことはほとんど覚えてないの。お母さんはお父さんは私が生まれる前に死んじゃったのよって話してたけど……ほんとは私知ってるの、それが嘘だって」
「……」
  「お父さんは、祇園組っていうヤクザの一人だったみたい。今はその祇園組自体無くなっちゃったらしいんだけどね。色々あって別れちゃったんだって」
「!!!」
「今はもうどこにいるか、生きてさえいるかわかんないけど……せめて私が元気で頑張ってるよってテレビや映画で見てもらえたらって思ってるの」
  「そうだったんだ……」


  親子の絆を信じて頑張る安世ちゃんに、展子は「だいじょうぶ!!絶対お父さん見ててくれるよ!!展子がついてる!!展子も応援する!!」とエールを送ります。そして撮影準備を始めるため安世ちゃんが部屋に戻ると、すぐさま高井兄貴にこのことを伝え、調査してもらうことに。

  やがて女性ながらやたら貫禄のある山本監督・ハンサム俳優の忠志さん・小柄でなんとなくカエルのような顔立ちながら女性から大人気のトレンド俳優瀧見さんなどのご一行が到着。
なんとそのなかに冒頭で取り立てに失敗したクリリンが!!どうやらADとして普段は勤務しており、この映画がヒットすれば高額のギャラが貰えるのでこれを借金返済のアテにしていたようです。取っ捕まえたいのをなんとか堪える展子。

  さらにこの撮影にはもう一人、大物俳優が来るらしく、彼を待っている間に撮影準備をしているとある緊急事態が。なんと出演女優の一人が移動中に事故に遭い、撮影に挑めないというのです。色んなスケジュールの都合で今日のこの時間しか撮影ができないため現場は大騒ぎ。急遽代役が必要となります。
   ふと安世ちゃんの傍らにいる展子と目が合った山本監督。そこに「なにか惹かれるもの」を感じ、ぜひ展子に代役をお願いしたい!と出演オファー。演技なんかしたことないと困惑する展子ですが、安世ちゃんからもお願いされ、引き受けることに!!

  どんどんパワーアップするミッションのハードルを、展子は乗り越えられるのでしょうか?
 

 





  

四文字の感情


  
  「きょうと新喜劇」レポがまだ途中ですが、ちょっとここ数日、思うことが色々あったので、悩み迷いましたが、信頼できる方々に後押しもしていただいたのでこうして文章としてまとめてみることにしました。


   人によっては不快になられるような話題かもしれませんが……そのときはそっとプラウザバックをお願い致します。コメント荒らしたり晒すようなのはどうかご勘弁を。


  それでは……書かせていただきます。








   2月11日に、佐藤太一郎さんの元に男の子が誕生しました。そのベビーちゃんの写真を拝見したとき、「えっ!?」と驚き、そしてそのパパそっくりの二重の大きな瞳を見て「あぁやっぱDNAってすごいな!この子はまだこんなにまっさらだけど確実に太一郎さんの血を間違いなく受け継いでいるんだ!」と素直に喜びの気持ちでいっぱいで、すぐさまご本人に「おめでとうございます!」のリプを送りました。

  そのときは、心から嬉しかったのです。本当に。

  異変が訪れたのはそれから1日~2日ほど。心の片隅にぽこっと生まれた“それ”は最初こそ「いや気のせい気のせい」と振り払うことが出来ましたが、どんどんどんどん大きくなっていき、やがて事あるごとに“それ”を意識するように。そして同時に感じる罪悪感で、あっという間に心と頭はモヤモヤだらけに。
  

   こうしてブログという言葉や文章で表現する場を設けているのだから、“それ”についてこうして公開しようかと思いましたが、怖がりな私は炎上や批判を恐れ、なかなか実行には移せなかったのです。
   なにより“それ”を言葉にして目に見える形で自分で受け止めるのが怖かったのです。

  そこで、友人のなかでも特に冷静で信頼のおける数名にそれとなくそのことについて相談。その際、全員が一致して出してくれた答えは

「自分の気持ちを正直に書いたほうがいい」
「あなたが感じた“それ”の感情は結構みんな感じるものだから特におかしくはないからだいじょうぶ」

とのことでした。


   だから正直に思いきって書きます。








「さ  み  し  い」

  ずっと心を支配していた“それ”はこの四文字の感情でした。自分でもこんな感情を抱くなんてほんとに驚きました。


嫉妬とか失望とかもまったくないのです。太一郎さんが私にとって大きな支えの存在であるのは今でも変わりはないのです。
  それでも、いや、だからこそ、一番しっくり来るのが「さみしい」でした。

   太一郎さんがご結婚されてることは、夏あたりに出演されたラジオでポロっと話していたような覚えはあって、でもそれからそれらしき素振りも発言もないので、あんまり言いたくないのかなぁと思い、やがてそのことは意識しなくなりました。今思えばあやふやなままにしておきたかった自己防衛本能が働いたのかもしれません。

  そしてこの度お子さんが誕生したということで、間違いなく彼には奥さまと息子さんという家族がいるのだとしっかり判明したとき、あくまでも演者とファンという間柄ではあるのですが「私はもうこの人を憧れの目で見たり想ったりしちゃいけないんだ。だってもう旦那さんでお父さんなんだから……」みたいなことをどうしても考えてしまったのです。
 
  ファンが推しに抱く感情には少なからず数パーセントの「恋愛」のような感情もあり、それが自分が太一郎さんに抱いていたものにもしっかりあったのだと痛感しました。

  
  ジャニヲタを10年近くやってきたときは、自担たちには熱愛疑惑こそ数多くささやかれ噂されましたが、どれも「疑惑」のまま終わり、結局かつての自担たちは結婚を今もしないまま活動をしています。
  彼らのような「アイドル」はしばしば「疑似恋愛の対象」「夢を売る商売」として恋愛や結婚は賛否両論が飛び交います。しかし太一郎さんはあくまでも「芸人兼役者」なので、同じようにステージから夢を与えるお仕事には変わりないのに、そこだけは違うんだ、議論すら出来ないんだ、だからこんなことで悩んじゃいけないとなぜか勝手に諦めていました。
 
    そして新喜劇では一推しの茂しゃんをはじめ、アキさんや森にぃは既に結婚されており、茂しゃんアキさんはお子さんもいらっしゃいます。それは私が新喜劇の世界へ足を踏み入れたときからすでにそうでした。最初から「そうだった」のと今回新たに「そうなった」のは違うんだなぁと思いました。


  さてこれからどうするか。太一郎さんご本人を嫌いになったわけでも、奥さまやお子さんに嫉妬をしているわけでもない。これからもファンでい続けたい。でもはっきり「応援している。好きです」とまだ心から言える気力がないのです。

  いちばんてっとり早いのは佐藤太一郎企画を観に行って、生の舞台で熱量を感じて、出来たら太一郎さんご本人とちょっとでもお話出来たら、ずいぶん気も晴れてまた新たな気持ちで応援できたり楽しめるかなぁと思っていますが、次の企画が確か夏頃と聞いていますし、その間も他の公演やら仕事やら金銭的事情やらで太一郎さんが出演される公演へ行けそうにないのです。

  その間、せめて自分の気持ちをまとめてモヤモヤを晴らし、スッキリさせたいなと思い、こうして文章に書かせていただきました。

  次回の佐藤太一郎企画は出来るだけ参加の方向で、スケジュール調整や資金調達も進めていく予定ではあります。見守っていただけたら幸いです。



 


    



 






 






 
 



  

きょうと新喜劇7レポ①

  今年初の遠征は、京都は祇園の森にぃプレゼンツ「きょうと新喜劇7」!!

  この開催数日前、私の住む茨城も含めた関東ほぼ全域が何年かに一度の大雪に襲われ、その脅威に恐れおののいているときに耳に入った「冬の京都はめちゃ寒い」という情報。そして天気予報では開催当日はしっかり京都は雪マーク。雪の驚異がすっかりトラウマになった関東人にとってはもはやたどり着くまでミッションインポッシブル状態。

  新幹線も全体的に遅れているため、夜公演にも関わらず普段の早番出勤並みの早起きと出発をし、オシャレよりか防寒を重視したファッションに身を包み、名古屋から先の地域の真っ白な田園風景にガクブルしながら、どうにか15時頃無事到着。空席を作ったら申し訳ないもんね。
  前回同様、前説でおなじみの質問「遠くから来た人いますか」で挙手して茨城出身だと大勢の前で個人情報を自ら流出し、そんなこんなで開演。

  お馴染みのホンワカパッパが鳴ったのに、開かない幕。そこへ、切羽詰まった表情の玉置クリリンくん登場。どうやら誰かに終われているようです。すると祇園花月特有の「花道」より、「待たんかいゴルァーー!!」という声が。
  颯爽とやって来たのは本公演でお馴染みの森にぃ演じる緑のスーツヤクザ森田!!今日も元気に借金の取りたてです。
   いつもの「〇〇万、〇〇万、合わせて〇〇万!!」のくだりが出来ないうえになんとか二人だけでやろうとしても結局グダグタだったり、手元にお金がないため借金の肩になりそうなものは金のエンゼル付きのチョコボールだの稲だのろくなもんがないクリリン
  しかし、あるものを渡すとそれまでずっとイラついてたヤクザ森田の顔がパッと輝きます。それはあるアイドルグループの人気メンバーのブロマイド。実はヤクザ森田はドルヲタで、その人気メンバーは推しメンなのでした。ニヤニヤしながらそのブロマイドを見ている隙に、クリリンは逃走。慌ててヤクザ森田が追いかけるところで、やっと幕が開きます。

  舞台は一見すると本公演でお馴染みの、階段のある旅館のロビーのような風景。しかし上手の上の方には「八坂高校 女子寮」の文字。さらに奥には男子寮へ繋がる通路。この女子寮はかつて旅館だったところを改装して造られたものなのです。
 
  クリリンを追ってこの女子寮へやって来た森田。「誰かおらんかー?」と声をあげると、奥から女性の返事が。現れたのは寮母のたまよさん。いつもなら目の前の男性に対して「ん~……好きぃ!!」となるような恋愛体質なのに、今回ばかりは「……なんか、素直に『好き』って言えない~(´ヽ`)」とのこと(笑)さらにそこからの「ぺろん、チーン、ドカーン!!」や「壁ドーンからの男なんてシャボン玉~♪」の一連の流れも、森にぃは慣れていないのか全体的にぎこちなく、たまよさん直々に指導を受ける場面も(笑) 
  そんなたまよさんのやや強行突破な愛情表現を振り切り、退散させると、森田のケータイに電話が。相手は森田が所属する団体の母体である「花月組」の者。すぐそこまで来ているから直接会って話したい、と女子寮へ次にやって来たのは、顔デカイならぬ高井兄貴。この兄貴が持ちかけてきたのは、成功すれば森田が花月組の一員になれるビッグチャンスにもなる組の一大ミッション。そのミッションに必要な用意をするため、森田は高井兄貴に連れられて行きます。

  さて、この女子寮に住む女の子は現在4人。そのうちの二人、まみちゃんとゆり蚊ちゃんは、この女子寮にお友だちを招待していました。上手側からやって来たのはクラスメイトのまさとくんとゆたかくん。二人は渡り廊下を挟んだ男子寮で生活しています。
 
  実はゆたかくんには片想いの女の子がこの女子寮にいるのですが、まだ帰ってきていない模様。それまで2階のまみちゃんやゆり蚊ちゃんの部屋で遊ぼうよ!と階段を上がろうとする男子二人を慌てて止める女子二人。 この階段は旅館経営時代に、「施設内を勝手に改造するバイトのおじいさん」が働いていて、そのおじいさんが改造をしたせいでこの階段は男性が上ると装置が発動して坂のようにスロープになってたちまち真下へ引きずり下ろされてしまうというのです。たぶんそのおじいさん私もよく知ってる人だな……
  
  さらに現在は管理人のたまよさんが手を加えてより厳重な仕掛けが施されていました。
  試しにゆたかくんまさとくんが登ろうと一段上がった瞬間、寮中にけたたましく鳴り響くサイレン。そして飛び出してくるたまよさん。彼らを見つけると持っていたほうきを柄を下にして壁に立て掛け、さらには「ぶぶづけ(京都におけるお茶漬け)食わしたろか~♪」と奇妙な動きのダンスで男子たちを追い払います。ほうきを立て掛けるのもぶぶづけを食べさせるのも、京都に昔から伝わる「招かれざる客を追い払うおまじない」ですね。
  この八坂高校は共学でこそあるのですが、寮だけではなく普段の授業も男子部と女子部に分かれて受けるほど、男女間の交際については厳しいのだとか。

 
  そんな女子寮に、このたび転校生が入寮することが決定。やって来たその女子生徒はやたら背が高くて三つ編みの……女装した森田!!なんと花月組からのミッションで「森田展子」という名でこの女子寮に潜入することに!!たまよさんに「どこかで会ったことなかったかしら?」と疑われつつ、なんとか入寮の挨拶を済ませます。
  高井兄貴によればこの八坂高校の学生寮花月組組長の隠し子がおり、その子の命を敵対する吉本組に狙われている危険性があるため、ぜひ森田に「展子」として最低でも一ヶ月ほどここにいて201号室にいるその隠し子を護衛してほしいとのこと。
 
   しかしただでさえ女装というハンデがあるうえ、冒頭にもあったように熱狂的なドルヲタでもある森田は「大好きなアイドルのライブに行けないなんてやだ!!」と断固拒否。高井兄貴もドン引くほどのヲタっぷりを見せつけます。
  こりゃ別の奴に頼んだ方がいいかなーと高井兄貴が代役を探し始めたそのとき、寮に帰ってきたひとりの女子。その女の子、安世ちゃんを見て驚きテンパり騒ぎ出す森田。なんとこの安世ちゃんは森田が大好きなアイドルグループのメンバーで、森田の推しメンなのでした!!
  さらに安世ちゃんが201号室の住人と知り、彼女が花月組組長の隠し子でもあるということが判明!!愛する安世ちゃんを近くで見つめ、守るため、代役を探そうとしていた高井兄貴のケータイを真っ二つに破壊し、「私がやるしかないんですねぇ!!はぁい!!」とやる気満々の森田。

かくして女子として女子寮で生活することになった森田。無事ミッションをクリアできるのでしょうか?


 

 





 

 

 

佐藤太一郎企画その20 「グッド・コマーシャル」レポ④


 
  サンタクロース・妖精・天使・神様・小説・アニメ・ドラマ・そして芝居……この世の中には実は「嘘」が満ち溢れていて、でもなかには世知辛い世の中で前へ進むための「夢」とか「生きがい」をくれる嘘だってある。嘘がすべて罪ではない。

  ある番組で占い師の方が「占いの結果に反して嘘を伝えたことがある」と話していたことがありました。
 
見るからに弱々しくいつ倒れてもおかしくないような状態で、家族に付き添われてやってきたその依頼者は、病院で余命あとわずかと診断され、やはり占いでももう幾ばくもない命と結果が出ていました。
 
それでも占い師さんが勇気を振り絞って「あなたはまだまだ10年くらい長生きできる!」と嘘の結果を伝えました。

数年後にやって来たご家族の方は「あのときの言葉が希望になり、7年も長生きしてくれた。だから旅行へ行ったり治療にも前向きになったりとたくさん思い出が作れた。占い師さんが嘘の結果を言ってくれたのはもちろんわかっていた。医者からもすでに宣告されていたから。でもそう言ってほしかった。だからここへ連れてきた。あなたは私たちに希望をくれた」と涙を流しながら感謝の言葉を述べたそうです。
 
今回の芝居を見終わった直後に思い出したのは、そんなエピソードでした。

  たった三人とは思えないテンポの良さと濃さ!!一言一句、小道具ひとつにまで張り巡らされた伏線!!(これらをすべて書ききることはさすがに不可能でしたが…)
  常に笑いと驚きが隠されていて、見ていて飽きませんでした!!このお話の原作を書いた西野氏は変人ですが天才です。そんでもってそれを舞台でここまで表現できる太一郎さん・野村さん・木崎さんもすごい!!

  今回の公演は、チケット販売直後こそ好調で、あっという間に約400席のうち4分の3程の席のチケットが売れたのですが、1週間後に200枚以上の大量キャンセルが出て、結局また半数以上の席が売れ残る事態に……恐らく転売目的の輩が大量発注→大量キャンセルを行ったものと思われるそうです。それでも太一郎さんはめげずに今回も手売りを頑張り、見事完売を成し遂げたのでした。

  今回のルミネ公演が成功したので、今後の佐藤太一郎企画は年一ペースで東京公演を組み込んでいくこと・さらに今回のキャストによる「グッド・コマーシャル」が大変好評であるため大阪再演が決定!!見事危機を乗り越え未来へ繋げることができました!!

  閉場後はロビーにいる太一郎さんと写真撮影&少しお喋り。関東で公演をやってくれて本当に嬉しかったことを伝えました。

  そして帰りの電車のなかでネットニュースを見ると、今回の大量キャンセルにも荷担していたであろう、前から問題になっていた某チケット転売支援サイトが正式に業務停止命令を喰らったことが報じられていました。なんという絶妙なタイミング。
  転売を憎み、闘った太一郎さんたちの熱量が生んだ奇跡かもな、と思いながら、電車に揺られて帰りました。





 


 






 





 

 

佐藤太一郎企画その20 「グッド・コマーシャル」レポ③

   思いがけない同中出身者同士の再会ですが、大人になった今はそれぞれ強盗・人質(&共犯者)・交渉人という役割がはっきりと分かれている三人。芥川と木下は、相変わらず権力と女子にめっぽう弱いホクロマンこと久保をなんとか味方にしようと、「外にいる奴等にお前が中学のとき隠し撮りしてたことバラしちゃうぞ!!」と脅しをかけつつ、交渉を始めることに。

   久保がなんとしてでも犯人確保のための交渉をしたいのは、ズバリ「出世」と「恋愛成就」のため。それならばと木下はこんなストーリーを提案をします。

  犯人は久保の交渉により、涙を流して反省・改心する→その様子を彼女に見てもらう→ついでに上司である警察には「誰も傷つけていないし反省しているから、彼の未来のために逃がした」とでも言っておく→万事解決!!度量の大きさを彼女にも上層部にも見せつけられる!!

  そんなうまくいくかな…的なストーリーですが、久保はノリノリ。早速彼女に送るための「犯人が泣きながら久保の交渉を聞いている」という写真を偽装し、それと共に「中継を見て!」というメールを送ることに。
 
  と、ここで問題発生。スマホとLINEがすっかり主流になった昨今ですが、久保が愛用しているのはいわゆるガラケー。そしてこれまた懐かしいゆるキャラまりもっこり」のストラップ付き。これで写メールを送ろうとするのですが、この部屋の立地からはその機種だと電波がかなり弱いため、メール送信が出来ない!!
   そこで苦肉の策で、窓から手を伸ばして出来るだけ電波の強い瞬間を捕らえて送るというかなりの荒業を行うことに。久保は小柄なので、芥川が替わりに窓へ手を伸ばすことに。窓の狭さやら電波の悪さ、さらには腕への負担などでしっちゃかめっちゃかになりながらも、すべての苦労が報われるゴールへの一歩して、なんとかメールを送ろうともがく芥川と久保。


  そんな先輩二人を見て、木下の胸の中に何か熱いものが込み上げてきます。一度は諦めた夢が、もうすぐそばまで来ているような……今ならば心から「アクション!」の呪文が言えるような……何か新しい景色が見えるような……そんな予感でした。

   そんなこんなで、やっとメール送信を完了させた芥川と久保。安心しきって三人でビールを飲んで祝杯を挙げます。そのとき外から鳴り響く巨大なヘリコプター音。なんとそれは芥川の実家の近所の米軍基地からやって来たものだったのです!!

  たかだか立て籠りでなぜ米軍まで出てくるの!?と大パニックの三人がテレビを点けると、衝撃の事実が。
   なんとメールを送るために外へ出していた久保のガラケーの「まりもっこり」を目撃した警察が、とある世界的テロ組織のシンボルマスコットにそっくりだということで、この人質立て籠り事件にはテロも絡んでいる!!というぶっ飛び解釈でそ米軍に協力を要請したのでした。
  さらに報道特別番組のスタジオにはコメンテーターとして芥川がゴーストライターを担当した小説家が文化人枠で出演しており、これまで中継された犯人(つまり芥川)の声を「どこかで聞いたことある気がする」とまで言い出す始末。いよいよこの部屋に警察が踏み込み、芥川の正体とそこに荷担した二人の企みもバレてしまうのも時間の問題!!今度こそ絶体絶命大ピンチ!!

  絶望感から呆然とする三人。一旦コマーシャルに入る番組。ボーッと画面を見つめる久保。そこに入ってくる一本のコマーシャル。

  「ショートムービーフェスティバルの締め切りは今日まで!!ぜひあなたの想いを映画にぶつけてみませんか?ご応募お待ちしてまーす!!」


  その一本の、数秒のコマーシャルで、何かを思い付いた久保。泣きじゃくる芥川と木下に、彼は語りかけます。

  「世界一の嘘を知っているか?『嘘をついてはいけません』と教えてきた私たちの親が、私たちについた最大の嘘。サンタクロースだ。サンタクロースは実際にはいない。でも、親がサンタクロースの嘘をついてくれたから、私たちにとってクリスマスは楽しみな日になった。いい子でいるきっかけになった。その嘘を罪だとは、私は思わない。夢を見せて、未来を作る嘘だって、この世界には確かにあるんだ」

  わけがわからない、という顔できょとんとする二人に、久保が語る起死回生のアイデア。それは先ほどのコマーシャルにあった「ショートムービーフェスティバル」に絡めたもの。
 
  ビールを飲みまくり、木下や久保の私物である眼鏡やコンタクトがあること、そしてこれまで外の警察とのやり取りが支離滅裂だったことを利用し、「これまでの騒ぎはすべてショートムービーフェスティバルへ応募する映画の撮影。その撮影を見て警察が事件と勘違いした。しかし我々は酔っぱらったうえに視力も悪い状態で撮影をしていたため、こんな騒ぎになっているとは思わなかった」というストーリーをでっち上げよう、という計画です。あまりにも荒唐無稽なストーリー。それでも、誰も傷つけず誰も法に触れずに逃げきるためには、これが今の自分に思い付く精一杯の嘘だと久保は言うのです。
 
  そんなんできるわけないやろ、とふてくされる芥川。しかし木下は、この数時間の間にこの二人の先輩と起こしてきた嘘と言う名の奇跡があるから、「アクション!」の呪文をしっかりと言える予感がするから、この一発逆転の大勝負に乗ると決意。やがて芥川も覚悟を決め、ここまで来たら最後までやりきると決めます。

  とはいえやることは山積み。「フィルムフェスティバルに向けて映画撮影をしていた」という嘘を完璧に突き通すため、映画撮影をしていた形跡を作り出す必要がありました。映像やら脚本やらを用意しなくてはなりません。しかしそこで、この三人がこの場所に集まったからこそ実現できた奇跡が次々と起こります!!

  カメラとか専門機材ないよ!?
→なんとこの部屋の押し入れにカメラ他撮影機材がギッシリ!!
「ADは家を倉庫替わりに使われてるんで、こんなんもあるんですー!」

  でもこのカメラでどうやって撮影すんの!?
→盗撮すらやってのけた久保がいるじゃないか!!当然カメラの知識も豊富!!
「撮っておくれと、泣いてるぜ!!」

  脚本とかないと怪しまれない!?
→部屋にあったパソコンでリズムよくキーボードを叩き、これまた小気味良いワードを並べてそれっぽいプロットをガンガン仕上げていく芥川!!きちんと「人質」というワードも入れこみ、一連の騒ぎが撮影の一部だと思わせるようなストーリーを作成!!
「こんなんいかがでしょーかっ!!(ッッターーン!!)」

 
  誰がこの映画を撮るんだ!?現場を指揮して演出出来るような奴なんか……
→メガホンを持った映画監督志望の木下が豹変!!オネェ口調でキビキビと二人に指示を出していきます!!
「どうせやるなら大賞狙うわよ!!」
 

   夕日の光が窓から差し込む部屋で、木下監督演出のもと、芥川製作のストーリーを彼自身で演じて、久保がカメラで撮影するということに決定!!

 
「いいかいあんたたち!!ハッピーエンドは、汗で買いな!!泥臭くいくわよ!!」

  「オウッ!!」

「よーーい、アクションッッ!」


  ストーリーも役者もカメラも動いてひとつの「嘘」という名の「物語」が始まる呪文をついに木下が声に出すことが出来たところで、一瞬まばゆくライトが光り、次の瞬間暗転し、舞台は終幕。

  最後にあと少しだけ、色々語ろうと思います。