nakumelo’s blog

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きょうと新喜劇8レポ①

   きょうと新喜劇も今回で第8回目。継続し続けている甲斐と、ここ2年ほどで爆上がりした森にぃ自身の人気もあり、チケットは快調に売れ、見事完売し当日は立ち見も出るほどに。

  そして春のNGKでの単独公演であっという間に売り切れたという特製缶バッジが、この公演でもオリジナルの柄で100個限定で販売されることになりました。
  開演約一時間前には販売のために花月入り口に用意された長テーブル前に、並びまではしなくても佇み始める、恐らくきょうと新喜劇を第一回からしっかり見守ってきたであろう猛者ファンたち。時が経つにつれその猛者たちが先頭の列が出来上り、サバイバルな雰囲気にガクブルしながらも私もなんとかその列の中に並び、販売を待つことに。
  幸いにも、一人2個までという個数制限があったためか秒で完売ということはなく、無事に購入することができました。

  今回は森にぃの手売りで買ったため、2階席での観劇。それでも双眼鏡なしで充分見渡せるし、それはそれでリラックスしながら見られる気楽さがありました。
 
  幕が開くとそこは京都のとあるうどん屋さん。お盆が近いらしく遠くの山では「五山の送り火」のための「大」の文字がうっすら見えます。
  そのうどん屋では赤いチェックのシャツの男性が大量の瓶ビールを飲み干し、酔いつぶれてテーブルにうつ伏せていました。
  そこに3人の舞子さんがやって来て、姿の見えない店員さんを呼ぶと、「聞こえてるよ!」と不機嫌そうに立ち上がったのが、先程まで酔いつぶれていた赤シャツ男___森にぃ演じるノブヨシだったのです!!

  ノブヨシは父亡き後に母の由美と共にうどん屋を切り盛りしているのですが、この真っ昼間から酒を浴びるように飲む態度からして、残念ながらまともな人間ではありませんでした。
  接客態度は上から目線&大雑把でお客さんを怒らせる・仕事より競馬をはじめとする博打に熱心・手柄は自分のものだけど失敗はなんでも他人のせいにする……という、個性豊かな登場人物が多い新喜劇でもなかなかお目にかかれないクズっぷり。
  母の由美を始め、お隣でスーパーを経営する幼馴染みの圭吾・まみ夫婦・ノブヨシの恋人でお店の手伝いをしている幸恵は、彼のクズ言動に呆れつつ、なんとか真面目に働くようにならないかと願っていました。


  そんなある日、自称経営コンサルタント兼インスタグラマーというタダシ・ニシカワ氏がお店にやってきて、このうどん屋のプロデュースをしてみたいと申し出てきました。これはノブヨシなりに考えたお店を繁盛させるための方法で、思いきってプロに頼もうと思ったのでした。
 
   ニシカワ氏は早速フォロワー3万人超えだという自分のインスタアカウントにお店の動画を載せます。するとインスタ映えが大好きなゆり蚊・中性的な雰囲気の良輔・食いしん坊なのが体型からもよくわかるサキの三名が来店。うどんに舌鼓を打ち、インスタに写真を投稿してご満悦で帰っていきました(サキに至ってはタッパにうどんを詰めてもらってテイクアウトまで)
  この日の公演は一階席のある一角にちびっこが集中したため、そんなサキの食いしん坊ぶりに「アハハ!アホや!」という無邪気な野次まで……このあと様々な場面で座員さんのアドリブによりちびっこたちも活躍します。
 
 

  早速すごい効果があった!!きっとお店も繁盛するぞ!!と喜ぶ親子。由美はインスタに載っても恥ずかしくないようにと美容院へ、ノブヨシは景気づけにとパチンコへ。圭吾はそんなノブヨシを引き留めに追いかけていきました。
 
  誰もいなくなった店内にひとりになったニシカワ氏。すると先程までの穏やかな笑みとは違う、低く意地悪そうな笑い声をあげて客席のちびっこを見つめてきます(それを見てゲラゲラ笑うちびっこたち)。
  さらに先程お客として来ていた3人も再びやって来てニシカワ氏と顔を見合わせニンマリ。なんと彼らは全員グルの詐欺グループだったのです!!このあと由美の信頼を勝ち得て店舗拡大などを持ち出し、多額の金を騙しとろうという魂胆でした。


  タイミングよくパチンコ屋から戻ってきて四人の悪巧みを外から聞いていたノブヨシと圭吾。固唾を飲んで盗み聞き、物陰に隠れて詐欺グループがお店を去るのを待ちました。
  詐欺グループが去るとすぐさま警察を呼ぼうとする圭吾。その圭吾のケータイを破壊してまで通報を阻止するノブヨシ。なんとその理由は「ニシカワを薦めた自分がお母ちゃんに叱られたくないから」というこの期に及んで恐ろしく子供じみたもの!!

  とはいえノブヨシも黙ってこのまま見過ごすわけにはいかず、どうにか「母親に叱られず自動的にニシカワに辞めてもらう方法」をなんとかひねり出します。それが、「クソまずいうどんをニシカワプロデュースと偽って由美に出し、こんなものを考える人には頼れない!とニシカワをクビにしてもらう」というものでした。

  圭吾のスーパーからかき集めたワサビ・メロンソーダ・葛根湯をうどんにぶちこみ、それぞれの材料の頭文字から「わかめうどん」と名付けて、早速由美に「ニシカワさんが考えた新メニューだよ」と薦めます。一口そのうどんを食べた由美は……


  「これは………めっちゃウマい!!早速新メニューで売り出しましょ!!」


まさかの大絶賛!!そして瞬く間に「わかめうどん」は美味しい上に葛根湯のおかげで食べると元気になるということで人気メニューに。これにより由美の中でのニシカワ氏の信頼度はぐんとアップしてしまったのでした。

  思わぬ展開に頭を抱えるノブヨシの受難はこれだけでは終わらないのでした………