nakumelo’s blog

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エンタメ新喜劇2018レポ②


  血相を変えてやってきたのは、おじいちゃんたちが暮らすホームのみどり園長。なんとホームが村の行政によって取り壊しが決まったそうで、しかもその取り壊し業者が早速やって来たのでした。

  その業者は海外出身のジャボリ社長と、その秘書兼諸見里。ジャボリ社長の流暢な英語と諸見里による滑舌が恐ろしく崩壊した通訳によれば、信濃村長は「とにかく若者をこの村へ呼ばなくてはやっていけない。これからは若者がこの村を引っ張っていくのだ!」という方針を掲げ、手始めにこの村の山を開拓していくことを決意。依頼した建築会社のジャボリ社長指揮のもとショッピングモールを作り、若者を取り込もうというのです。

  そのためおじいちゃんたちの住む施設もその開拓区域に入っており、取り壊されるという事実が!!

もちろん大反対するおじいちゃんたち。あき恵ママたち村の住人も「あの山を取り壊すなんて!!」と猛反発。それでもなお強気な態度で取り壊しを宣言するジャボリ社長と諸見里。なんだか嫌な予感……

 
  数日後、広場ではケンじぃ・まつじぃ・いそじぃがまつじぃのギターに合わせて歌ったり、ユタカの乳首にドリルをかましたりと相変わらず楽しく過ごしていました。施設撤退の危機にこんな呑気で大丈夫?と心配するユタカをよそに、なんとかなるだろ!とやけに強気なおじいちゃんたち。
  ちなみにドリルはといえば、ケンじぃは上手くリズムはとれないし、いそじぃは特技のボイパでドリルの音を出してみたり、さらにマキザッパは普段使用しているものとは違い、先端の固いものだったため痛がるユタカ。しっちゃかめっちゃかです。

  しかしアキコと共に広場へやって来たいちじぃを見ると事態は一変。腕に三角巾が巻かれていたのです。そしてその怪我は、施設付近で行われていたジャボリ社長指揮の作業員によって負わされたというのです。
けれども向こうは「作業中にこちらへやって来たそちら側にも落ち度はあるし、この作業には村長からの許可も得ている」と強気。怒りに震え悔しがるケンじぃ。村民にまで被害を与える横暴な様子にさすがの信濃村長も困惑していました。


  一方でアキノリは相変わらず学校へはいかずに引きこもり、たまの外出はコンビニくらいという状態を続けていました。そして顔を合わせる度にケンじぃは「勇気」について説くのです。

  「『勇気』っていうのは別に特別なもんじゃないぞ。ボクシングでいうならたとえどんなにボッコボコに殴られて倒れても、10カウント終わるまでには力を振り絞って立ち上がってまた試合に挑む。そういうのが『勇気』なんだ」

  ケンじぃの言葉が胸に刺さりながらも、なかなか一歩が踏み出せないアキノリ。ぼんやり考えながら歩いていると前から来てぶつかったのは……いじめっ子のカバとマサト!!そしてまた揺すられてしまいます。

  パニックに陥ったアキノリはついまたイヤホンを耳に妄想の世界へ。そこでは黄色の特効服に身を包み、金髪のリーゼントをキメたアキさんが竹刀を持ってアキノリを助けに来ました。カバとマサトも先輩格のヤンキー(東映スタントマンの方たち)を呼び出し、リーゼントアキさんと華麗で激しい殺陣を披露。見事に先輩ヤンキーたちを一網打尽にしてリーゼントアキさんを見て、呆然とするカバとマサト。

  「あ、あんた一体何者なんだ!?」
 
  「……私の名前は、『宝塚星子』(キラン☆)」

  「え、女子なの!?(゚ヽ゚)」

  「三人姉妹の末っ子で、好きな食べ物はいなり寿司(キラン☆)」

  「渋い好物だな……」

  どうやらリーゼントはあの歌劇団の男役を意識していたようで。最後はその歌劇団名物のショーのように華麗な曲に乗って微笑みながら宝塚星子は去っていきました。

  しかし所詮は妄想の世界。現実はアキノリひとりきりでカバとマサトがニヤニヤしながらずっと金をせびっている状態。

  再びアキノリはイヤホンを手にしますが………もうそのイヤホンを耳に装着することはありませんでした。

  替わりに彼がしたことは……イヤホンを床に叩きつけ、カバとマサトのいる正面を向くこと!!そして……

 

「合言葉は……『勇気』!!」


ケンじぃから教わったあの言葉を口にし、その細い体でカバへ突っ込んでいるアキノリ。大柄なカバにはそのタックルも大したことはなく、あっさり弾き飛ばされていきます。しかし、すぐ立ち上がり、また立ち向かっては弾かれ、また立ち上がり……を繰り返すアキノリ。
やがて騒ぎを聞き付けた大人たちが現場へ駆けつけますが、ケンじぃに制され見守ることに。

あまりにもすごい気迫で何度も何度も立ち向かうアキノリに、段々と怖じ気づくカバとマサト。その弱さが一瞬の隙を作ったのか、ついにアキノリは自分よりずっと体の大きいカバをタックルで弾き飛ばすことに成功!!会場からも拍手喝采!!
思わぬ展開にカバとマサトは慌てて逃げていきました。

アキノリの勇気の一歩を喜ぶ大人たち。太一郎先生の提案で「あの夕日に向かって走ろう!!」と先生の十八番のランニングマイムで走り出す一行。しかしいつまで経っても前には進まない上普通に走るより体力を使うため、結局着いてこれたのは元自衛官のケンじぃだけに……

  次は大人たちが勇気で巨悪に立ち向かいます!!