エンタメ新喜劇2018レポ③
ジャボリ社長の強引な村改造計画はどんどん進み、ついに村民全員で抗議することに。たくさんの人たちが広場に集まります。
いちじぃのケガの一件を聞き、村民を傷つけてまで行うこの計画はもう中止にしてくれ!!とさすがの信濃村長も抗議します。
しかし、向こうは信濃村長の直筆のサインがあるため、契約は成立していると強気の姿勢。もし計画を中止したいなら莫大な違約金を払えと申し出て来ます。ジャボリ社長と秘書諸見里は大柄な上、ツルハシなど武器にもなる工具を持つ作業員もいるため、なかなか村民は突っかかって行けません。
みんなの士気を落とさないよう、そしてもっと気持ちがひとつになるよう、アキコが行ったのは「ドン・ドン・パン」と足と手のあの独特なリズム……ちょうどこのから公開され大ヒットしている「ボヘミアン・ラプソディ」よろしく、QUEENの「We Will Rock You」のリズムにのせて、ジャボリ社長たちを取り囲んでいく村民たち。訳がわからずじっと佇み様子を伺う社長たち。
やがて音楽が変わり、ダンスが得意なケンじぃ・いそじぃ・アキコが中心となり、冒頭に出演したD-TREKCと共に激しいロックダンスを披露。さらにアキノリの妄想に登場したヤンキーたちも、本業の華麗な殺陣の技を繰り出します!
さらにさらに!!村民たちもそれぞれ一人ずつダンスを披露!!もちろん全員がダンスが得意なわけではありませんが、佐藤先生はランニングマイム風・アキノリはイヤフォンで音楽を聴いているように体を揺らし、ユタカは乳首ドリルのあの仕草をしたりと、それぞれの個性が出ていました。こういうのが見られるのもエンタメ新喜劇の魅力のひとつだと思います。
最後はみんなでキメポース!!会場大盛り上がり!!ジャボリ社長たちはポカーン(゚д゚) 気を取り直して改めて違約金をどうするか話し合おうとすると……
「そこまでです!!」
凛々しい声に全員が注目すると、そこにいたのは、まり子・ゆう・高関・親泊の、神社の縁結び目当てでやって来ていたカップルたち。彼らの手には……それぞれの警察手帳が!!実は彼らは潜入捜査をしていた大阪府警の刑事たちだったのです!!
ジャボリ社長たち建設業者は強引な手段で土地や違約金を奪い去ろうとする悪徳業者で、前々からそのやり方は問題視されていました。そして決定的な証拠を掴むため、次はこの村と山がターゲットだという情報を聞いた4人の刑事は、カップルになりすまして潜入捜査を行っていたそうです。
捜査の結果はもちろん傷害・恐喝などばっちり犯罪にあたるものが次々判明しているので、あっさり逮捕されました。
しかし実は刑事が目をつけていたのは業者たちだけではなく……親泊刑事に呼ばれたのはカバとマサト。
「君たち、さっきあのメガネの子に金をせびっていなかったか?投げ飛ばしもしていたよな?揺すりと暴行は犯罪にあたるぞ。署まで来てもらおうか」
真っ青な顔で連行されかける二人を見て、アキノリは、親泊刑事の元へ駆け寄り「お金に困っていたから貸してほしいと相談を受けただけ。ケンカはしたけど仲直りしたから彼らは悪くない」と説明。当人同士で納得しあって解決しているのなら、と親泊刑事は二人の連行を止めて去っていきました。
あれだけ自分達がひどいことをしたのに、庇ってくれたアキノリに感謝とこれまでの謝罪の言葉をしっかりと述べるカバとマサト。笑顔でそれを受け入れるアキノリ。
アキノリの中には「困難に立ち向かう」そして「相手が反省し謝罪する気持ちを受け入れる=いーいーよぉーの精神」の二つの勇気がしっかりと芽生えていました。
村民にこの騒ぎを謝罪しつつ、これからまたどうしていこうか悩む信濃村長。彼にケンじぃはこんな言葉をかけます。
「だいじょうぶですよ、この村には……『縁結び』の神社がありますから。きっと色んなご縁で、みんなが来てくれます」
あたたかい雰囲気に包まれたところで、お話は終了。
あともう少しだけ書きたいなー!お付き合いください!