nakumelo’s blog

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歯根膜炎闘病記~発病~

  「歯根膜炎(しこんまくえん)」というのを、ご存じでしょうか。 

  歯の奥深くには「歯根膜」という繊維膜があり、歯の根本を支えています。ここに細菌が入って、やがてそれらが膿となり、炎症を起こします。歯も歯茎もめちゃめちゃ荒れます。  歯は食事をしようが喋ろうが黙ってようが常にしびれるようなジンジンした痛みが付きまとい、ひどいときには電撃のようなズキーーン!!!という激痛が走ります。よりによってこれが深夜の三時四時にきたら最悪です。痛すぎて朝まで眠れないのです。歯痛止めのメジャーブランドであるロキソニンはなんの役にも立ちません。
さらに歯茎にはその歯根膜から溢れだした膿が膨れだし、それが破裂するととにかく膿がダラダラと流れだし、その独特の悪臭に悩まされます。

  私は今でこそやっと歯根膜炎と診断され、その痛みを少しでも和らげるための薬(ボルタレン)や、膿をただ外へ出すだけでなく内側からも膿と細菌を消していく投薬治療が始まりましたが、それまでの約二週間ほどの道のりがほんとうに長く長く感じました。そしてその道のりの間で、「ほんとうにいい医者・病院」とはどんなものか、そしてそこにたどり着くまでにはどうしたらいいのかを、身をもって知りました。

  同じような症状に悩んでおられる方、また今後このような症状になられたときに参考にしていただけたら、幸いです。


   まず私の場合は、このとてつもない痛みが「歯根膜炎」というものだというところまでたどり着くのが大変でした。 
   確か24時間TVが放送される少し前、8月21日頃だったと思います。左上の糸切り歯がズキズキと痛みだしたのです。食事はおろかしゃべるだけでも痛い。でも確かここは虫歯じゃないはず……
  元々七月末から虫歯治療としてKD歯科(仮名)に通っていました。このKD歯科は私の職場であるクリーニング店と同じショッピングモール内にあり、仕事帰りに寄れるという点で三年前から利用してました。なので今回もとにかく診てもらおう‼ということでKD歯科へ駆け込んだのです。
  KD歯科医も「ここは虫歯治療してないとこだよねぇ?こないだしたのは前歯だもんねぇ?」と首をかしげて、とりあえず刺激が入らないようコーティングだけをして、ロキソニンを渡されました。今思うとこのときレントゲンでも撮っててくれたら、もっと早く治療に取りかかれてて、もっと早く治ったんじゃないかとも思います。

   24時間テレビもずっと歯痛の状態で見てました。このとき帰省していた弟がケンタッキーを奢ってくれたのですが、それも飲み込むように食べるため、なんとも味気ない感じがしました。 糸切り歯は先は尖っているので、痛みのない奥歯や右側で噛んでも、結局当たってしまうのです。

  やがてその痛みはふたつ隣の左上前歯にも来ました。実は本来の原因はこちらであり、糸切り歯の痛みはここから枝分かれして痛いと錯覚してしまう「関連痛」というやつだったことが、かなり後になってわかります。
虫歯ではない、しかもロキソニンすら効かないというその状態から、「もしかしてこれは歯じゃなくて神経の問題なのでは?」とまで思い詰めてしまい、ネット検索しまくったのです。しかしこれがかえって不安を煽ることに。
  そこでひとつの可能性として「三叉神経痛」というものが出てきました。これは顔面神経痛なのですが、「電流のような痛み」「顔の片側だけ痛む」「歯痛と勘違いされやすい」という三項目が妙に目立ち、すっかり疑心暗鬼になっていた私は「きっと私のこの痛みはこれのせいだ!」と信じきってしまいました。

  とりあえず神経科へいって診てもらおう‼と思い片っ端から病院を探し回るのですが、ここからまた、原因探しの遠回りな道のりが始まるのでした……

続きます‼