nakumelo’s blog

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月組公演「I AM FROM AUSTRIA」in宝塚大劇場③

れいこさんが演じるリチャードはもうわかりやすく「嫌なやつ」!!

高圧的だし「どこで買ったんだよ、それこそ新喜劇に出てくる借金取りかよ」と聞きたくなるようなド派手なスーツ、そして事あるごとに発せられる「ウインナー野郎!」。なんてお口が悪い……でも顔だけはほんとに綺麗!!


マチネは二階席だったので登場時はオペラグラス越しでしたが、ちゃんと「いる」のが確認できて興奮よりも安心感が強かったです。よかった、ちゃんといてくれたって……


しかしマチネが終わり、花のみちロッテリアでお昼ご飯後のソワレ、気楽な気持ちで席に向かったら……

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なんと目の前に下手ステージ!!銀橋も近い!!(゚д゚)ヒイッ


初観劇でとんでもねぇところに来ちまったとガクブルしているとフォロワーさまたちから「このシーンのときそこにれいこさん来ますよ!!」とアドバイスいただき、ますますガクブル。


そして………



「おい!!エマはどこへ行ったんだ!!」


エマがジョージとウィーンに飛び出し、怒り狂うリチャード。そしてやがてそのイラついたまま……こっちにズンズン向かってくる!!ヤバい!!まってまってまってまって………



あーーーー!!わーーー!!ほんとに!!れいこさん!!いる!!!
( //゚Ο゚//)キレイ……キレイ……!!



そのあとの幕間には即水を飲みました。それくらい興奮して口のなか一気にパサつきました。いやーー……キレイだった……



しかし二幕ではリチャードの美貌攻撃がより集中的に!


山小屋からエマを連れ出し、マスコミからエマを守るとき、スローモーションでゆ~~っくり下手ステージを進んでいくのでじ~~っくり見つめていました(゚ヽ゚)ジーー


そしてリチャードのソロ曲「汚職のタンゴ」!最初会話の途中でいきなり「ジャカジャン!」と音が鳴りキメポーズをしだしたので「おいどうした」となりましたが……いやぁ~かっこいい!!どんどんリチャードが自分の思い通りに計画が進んでいる喜びと腹黒さがこれでもかと現れている!!途中エリザのルキーニみたいな「ウハハハハ」てあのうめき声みたいな笑い声聞こえてゾクッとしました。


リチャードはあの美貌だし自信も満々だし、いっそエマちゃんのマネージャーではなく自分が俳優になれば手っ取り早く稼げるのでは?とは思うんですけど、たぶん彼って口と頭を使って稼ぎたいタイプですね。体力使って汗水垂らしては働きたくない。だからタレントを支えて育てて操れるマネージャーが性に合ってる。

エマとパブロの政略結婚に対し、パブロの気持ちについて、本人と確認も交渉もしていないのに「あんな美人を手に入れられるのに断るはずがない」て言い切っているあたり、パブロにもしかしたら恋人がいるかもしれないとか、恋愛対象が同性ってこともあり得るかもしれないとか、そういう可能性を考えていないあたり、案外この人「こうすべき・こうあるべき」て考えに縛られている頭でっかちさんなのかな……なんてことも考えました。

あのまま舞踏会にいて、パブロが自分がマネジメントして操作してきたエマではなく、忌み嫌っているホテルのいち従業員でしかもパブロと同じ男性のフェリックスを選んでいる場面に遭遇したら、真っ赤か真っ青な顔でぶっ倒れたかもしれませんね。



さて、今回の公演は最後に公演楽曲を用いたショータイムもあります。

お芝居の幕が降り、ミラーボールの光が会場中に降り注ぐなか、下手ステージにあるセリからゆっくり上がってきたのは……キラキラ衣装に身を包んだれいこさん!!そして当たるスポットライト!!笑顔でこちらを見つめるれいこさん!!
なんてかっこいいんだろう!!( ゚Ο゚*)

そして男役さんを数名引き連れて「NIX is FIX」を歌うれいこさん。これが二番手になった証しか……と震えました。衣装がどことなく「エリザベート」のフィナーレのルキーニっぽかったのもなんだか嬉しかったです。


極めつけはフィナーレの階段降り。前回までは三番手でしたが二番手ということで……れいこさんの背中には赤くて大きな羽が!!同じく赤のさくらちゃん、そしてトップでいちばん大きい白い羽を背負った珠さまと並ぶと、オーストリアの国旗のような色合いになるのです。


リチャードとして「卑しくも美しく」生き抜き、凛々しく堂々と舞台で輝き、高らかに歌い華麗に踊り、最後は笑顔で客席に手を振るれいこさんを見たとき、彼女が休養中の約三ヶ月間、復帰のためにたくさん悩んで考えて信じていてくれたんだって実感できました。


「NIX is FIX」の歌詞にある「あの子の夢 君の夢も 諦めないで」のように、れいこさんが諦めないでいてくれてよかった、私も諦めないでいてよかったと心の底から思えました。


スターが背負う羽の重さは、そのまま本人が背負う責任の重さと比例すると聞きました。だけど私は今はれいこさんにその羽の重さを噛み締めるより、自由にいろいろやってみてほしいな、なんて思うのです。ゆっくりれいこさんのペースで羽ばたいてほしいな。


公演はまだまだ続きます。月組さんのどなたも怪我や病気をせず、最後まで走り抜けられますように!!