nakumelo’s blog

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WTTピガール千秋楽のライビュに行った話 WTT編

11月1日。月組の「WELCOME TO TAKARAZUKA」「ピガール狂騒曲」大劇場公演の千秋楽。

たまに怪我や体調不良で休演者こそ出たものの、公演自体は感染者が出演者や関係者からも観客からも発生せず、無事に一区切りの日を迎えられました。

その日、私は久々に電車とバスに揺られて宇都宮へ。向かうはTOHOシネマズ宇都宮。

宝塚は大劇場と東京劇場の千秋楽では、全国指定のTOHOシネマズでライブビューイングが見られます。それにこの度当選したのです!
東京公演も応募はしてみたももの、今年は2月のムラ遠征以来外出らしい外出はろくにしていなかったため、まずはわりと近場の宇都宮のライビュでリハビリがてら出掛けてみようと決意。画面越しとはいえしっかり「鑑賞」のために用意された空間で観ることが出来たら、これまでの我慢やストレスも少しは解消されるのではないかという思惑もありました。

当日はキャトルレーヴオンラインで取り寄せた公演バッグに友人が誕生日にプレゼントしてくれたすみれモチーフのチャームを着け、さらに「OUR FAVORITE TAKARAZUKA」のツイリーや歌劇団オリジナル組カラーマスクまで着けていく始末。完全に浮かれてました。

日曜日だけあってやはり電車とバスの密着具合はなかなかのもので、じっと息を潜めておりました。
このTOHOシネマズ宇都宮はベルモールというショッピングモールが同じ敷地内にあるのですが、こちらもやはり家族連れでどこも大にぎわいの大混雑。どうにか食事や買い物を済ませ、12時半頃には上映会場へ。大体100人前後が入れるかな?みたいな場所でした。近隣地域からお越しであろう同士の皆様に囲まれ、なんだか心がホクホクしながら待っていました。

開演5分くらい前から本拠地ムラの客席の様子も映ってました。今って一席ずつ空けて、とかじゃなくて完全に全席利用出来るようになったのかとこのとき知ります。この調子で立ち見や当日券やオーケストラも復帰してほしいなぁ。


そして……


「WELCOME!WELCOME!タカラヅカ!!」


画面いっぱいに広がる着物と白化粧姿の月組生たち。ここは現場か?と錯覚するような大音量。そしてそんななかに見つけた……若衆姿のれいこさん!!相変わらず綺麗でかっこよくて凛々しくて……やっとやっと見られた……!!

テーマソングでは「WELCOME」をこれでもかと多用しているため、もうこれだけで大歓迎されているような気持ちになって胸いっぱい。来てよかった!と確信しました。

初舞台生である106期生口上でその健気さに涙し、この公演でご退団される松本悠里先生のしなやかで儚げな舞に見とれ、お扇子を使った群舞に息を呑む……


さらにれいこさんはおだちんと共に、「男役の誕生」というテーマで、チャイコフスキーの「花のワルツ」に合わせて踊っていました。鏡を取り出して自分の顔を覗き、不満げに首を振るマイムに「いやいや大丈夫よ充分きれいでしょうよ…」と思わずツッコみたくなりましたが……

そういえばれいこさんはよく「本名の私」とか「芸名の私」みたいな言い回しをされることがありまして。やはり「月城かなと」という男役の自分とはなんぞやと考えることは今も尽きないのかな、と思います。この舞のストーリーのように、何度も何度も自分自身と向き合い、試し、殻を破り、またひとつ成長していく……それがタカラジェンヌの、男役の有り様なのかもしれません。


「体感時間が実質5分」という感想を聞いてはいましたが、ウェルカムされっぱなしのまま確かにあっという間に終わっていました……そして脳内にはっきりリフレインされる「ウェルカム」……恐ろしい中毒性です。


次は「ピガール狂騒曲」について書いていきたいと思います