nakumelo’s blog

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WTTピガール千秋楽のライビュに行った話 ピガール編

35分の休憩を挟み、開演5分くらい前からはパリの街を思わせるような音楽が流れ、雰囲気を作ってくれます。


舞台はベル・エポック時代のパリのピガール広場。そしてそこに今もなお実在する赤い風車が特徴的なキャバレー「ムーラン・ルージュ

そして下敷きとなっているのは、シェイクスピアの「十二夜」。男女の双子が生き別れになり、その妹が生き抜くために男装をしていて、そんな男装の麗人が絡む三角関係というのは事前に仕入れていましたが、「男役の珠さまが男装する女の子?どういうこっちゃ?」とずっと疑問に思っていました。

実際珠さまは男装をしてムーラン・ルージュで働くことになる主人公ジャック(ジャンヌ)と、その腹違いの兄でベルギー貴族の青年ヴィクトールの両方を演じていますが、その演じ分けがすごい!!

ジャックこと男装しているジャンヌは、確かに中性的な色気がすごいのですが、宝塚の男役と違って「男装しなれてる感」がない、どことなく無理して頑張っている……劇中のさくらガブリエルの言葉を借りるなら「初々しさ」が感じられて、なんとも愛らしい!!

それとは対称的にお兄ちゃんのヴィクトールは男役・珠城りょうの持つ豪快さ・華やかさが全開!この人これまでこのイケメンぶりで遊びまくってきたんだろうなぁ~ってすぐわかった(笑)

さらにこのジャンヌ&ヴィクトールを同時に舞台上で出したり、早替えの関係ですぐに珠さまが次の場面に出られない時は、蒼真せれんくんが影武者的な役割を務めてくれるのですが、背の高さが元々同じくらいというのもあるのでしょうが、そのビジュアルも(声は珠さまのものが流れてくるので口パクですが)そっっくり!!
パンフレットの各場面出演者一覧になかなかせれんくんのお名前が載っていなかったのはこのせいだったのですね……最初に気づいた方お見事……


れいこさんはそのムーラン・ルージュの支配人であるシャルル・ジドレール。ポスターの不敵な笑みからして「なんかこいつ良くないことたくらんでんのか?」と思いましたが、実際には幼い頃からの夢を持ち続け、踊り子やスタッフたちを家族のように包み込み、ショービジネスに命を懸けるピュアおじさんでした。

ガブリエルを出演させるために絶対に舞台に出てほしいシャルルおじさんVS体に触れられたら女だとバレるから絶対に舞台に出たくないジャンヌちゃんの攻防がほんとに愉快で……
最後のシャルルおじさんの「おねがいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」のロングトーンが、噂には聞いたけど、いや~途中で「え?音声バグってないよね?」て心配になるぐらいにながーーい「いーー」でした(゚д゚)タカニュでもその場面が流れたので試しに計ってみたらなんと26秒間!!れいこさんの声帯どうなってんのさ……

それに対するジャンヌちゃんの答えは

「しつこい男はキライですっ!!」

だよねー、しつこいよねー(笑)


そんなしつこいシャルルおじさんですが、ショーに懸ける想いはひたむきでまっすぐで、そんな彼の姿を見ているうちに彼に惹かれていくジャンヌちゃん。その場を去っていくおじさんに向かって、尊敬と慕情の眼差しを向け、「シャルル…」とつぶやくその切なげな声……乙女ーーー!!って萌えました♡

最後はこのおじさんと、女性であることをカミングアウトしたジャンヌちゃんが結ばれ、ハグ&キス!!!万歳!!その後が知りたくなるトップ&二番手のカップルでした!!

他にも

・ガブリエルさくらの超強気女子っぷり
・風間ボリスの女装&桶被り偵察(出てきた瞬間むせかけてマジ焦った)
・からんロートレックの史実にかなり忠実な低身長ぶり。歩き方や立ち方もかなり自然体すぎなので何度見てもその仕組みがわからないほど
・女衒のまゆぽんマルセルの竹内力ばりの貫禄と、劇場へ入れないとわかったときの「よーしおめぇら映画館へ行くぞー!」というアドリブ
・なつこヴァネッサのほうきを持ったままのピケ・トゥール(でいいのかな?)という超高度な技。さすが副組長!

などなどとにかく見所がたっくさん!!さすが芝居の月組、ひとりひとりのキャラ設定がしっかり作られているし、サービス精神旺盛な方が多いので、見ていて本当に楽しい!!


実はこのライビュの一時間くらい前に、東京宝塚劇場の11月分の公演分の友の会抽選結果が出たのですが、なんとなんと!!二日連続当選というミラクル発生しました!!きっと芝居やキャラ設定がよりパワーアップしていると思うので、オペラグラス駆使してあちこち見まくろうと思います!!